こんにちは、isukoです。
ヘッドホンは耳にものを入れないので、カナル型イヤホンは苦手でも、音楽は高音質で楽しみたいという方に向いています。
ただ、ヘッドホンの場合、イヤーカップからの側圧やヘッドバンドからの圧力が装着感に大きく影響してきます。
私はいくつかヘッドホンを試してきましたが、私は頭が大きいほうなので、ヘッドホンを最大まで調整しても頭が痛くなってしまうことがありました。
しかし、今回レビューするEarFun Tune Proは長時間装着しても痛みがなく、快適に使用できました。
今回は、EarFun Tune Proをレビューします。

EarFun Tune Pro 開封

パッケージ表面には製品の画像が大きく印刷されています。

パッケージ裏面には製品の特徴が書かれています。

パッケージを開封すると、ヘッドホン本体と、USB-C to Cケーブル、オーディオケーブル、書類が入っています。

重さは286.9gです。
EarFun Tune Pro ペアリング方法
最初は電源をオンにすることでペアリングモードになります。
2台目以降は電源をオンにするときに電源ボタンを長押しし続けるとペアリングモードになります。
ペアリングモードになったあとは、ペアリングしたいデバイスのBluetooth設定から「EarFun Tune Pro」を選択することでペアリングできます。
EarFun Tune Pro レビュー
デザイン

デザインとしてはふつうのヘッドホンといった印象です。
安っぽくはないですし、高価格帯のヘッドホンでもそれほどデザインは変わらないので、良いと思います。


小さく折りたたむこともできます。

全体的にブラックですが、イヤーカップの外側はグレーになっており、ここにEarFunのロゴがあります。

イヤーカップの内側にはLとRの文字が大きく書かれています。

右側のイヤーカップには電源ボタンと音量ボタン、イヤホンケーブルを接続する端子があります。

左側のイヤーカップにはノイズキャンセルモードの変更を行うボタンとUSB-Cポートがあります。

ヘッドホンの内側には技適マークなどの表示があります。
装着感
私は頭が大きいほうので、ヘッドバンドを最大まで広げてもヘッドバンドの圧迫感が強いことがありました。

しかし、Tune Proはそんな私でも装着感が良いと感じました。
イヤーカップのクッションは柔らかいです。
また側圧がちょうど良く、ほとんどイヤーカップの側圧で固定できているような印象です。
そのため、ヘッドバンド部分のクッションは少しかたい印象ですが、ヘッドバンド部分の圧力をあまり感じません。

ただし、ヘッドバンドの大きさ調整をする部分の固定する力が弱めです。
軽い力で簡単に動いてしまうため、私のように最大まで広げて使う方以外は何度も付け直さないといけないかもしれません。
音質

Tune Proは、ある音域のビープ音がちょうど聞こえなくなる音量に調整することで、イコライザーをカスタマイズできる「適応イコライザ」があります。
これを使用したほうがメーカーの調整している音質に近いのではないかと思い、イコライザーはこの「適応イコライザ」を使用しました。

また、外音取り込みモードは「ノーマル」で音質をチェックしました。
低音の量はちょうど良いです。
しかし、深い低音は物足りなく感じました。
ボーカルはちょうど良い距離感で、芯がありますが、もう少し伸びがほしいと思いました。
ボーカルが拡散してしまっているような印象を受けました。
高音には十分に存在感があります。

Tune Proは有線接続ではハイレゾに対応しています。
電源オフで有線接続でも使えますし、電源オン時はノイズキャンセルなどの機能も使いつつ、有線接続で使用できます。
しかし、電源オンで有線接続すると、Bluetooth接続時と電源オフでの有線接続時と比較して、音が小さくなります。
個体差もあるのかもしれませんが、音量差はなくしてほしいです。
接続性

マルチポイント(2台同時接続)に対応しています。
そのため、パソコンとスマートフォンに同時接続し、簡単に音声を切り替えられます。
また、アプリで接続先を簡単に切り替えられるのが便利です。
しかし、LDACなどの高音質コーデックには対応していません。
ヘッドホンでは高音質で音楽を楽しみたいので、高音質コーデックには対応してほしいです。

有線接続にも対応しており、有線接続ではハイレゾに対応しています。
電源をオフにしていても、有線接続で音声が再生されました。
さらに、電源をオンにすると、有線接続をしながらノイズキャンセルなどの機能を使えました。
ただし、電源オンで有線接続すると、Bluetooth接続時と電源オフでの有線接続時と比較して、音が小さくなる点には注意が必要です。
また、有線接続時は同時にBluetooth接続はできません。
操作性


ヘッドホンに搭載されているボタンで接続しているデバイスの操作ができます。
電源ボタンは再生/一時停止ボタンとして使えます。
操作の受け付けは早いです。

また、操作の内容はアプリでカスタマイズできます。
装着を検知するセンサーは搭載されていないので、ヘッドホンを外しても再生は一時停止しません。
ノイズキャンセル性能

私がメガネをしているためというのもあるかもしれませんが、ノイズキャンセル性能はそれほど高くありません。
しかし、ノイズキャンセル機能を使用しても圧迫感が少ないですし、ヘッドホンで流れている曲は聞き取りやすくなるので、使いやすいと思います。
外音取り込み性能

外音取り込み性能は高いと感じました。
周りの音も聞こえますし、自分の声もこもりません。
ホワイトノイズは聞こえますが、十分に使える性能だと思います。
通話音質
実際に収録した音声はYouTube動画をご覧ください。
静かな環境では、声がこもっているような印象です。
60dB前後のレストランの音を流した環境では、あまり周りの音をカットできていないように感じました。
バッテリー
最大120時間使用できます。
長い期間充電せずに使い続けられます。
また10分の充電で最大15時間使用できます。
アプリ
「EarFun Audio」アプリでヘッドホンをカスタマイズできます。

最初にヘッドホンのバッテリー残量がパーセント表示でわかります。
外音取り込みのモードも変更できます。
ゲームモードも搭載されています。
通常時は100msほどの遅延を感じましたが、ゲームモードをオンにすると遅延は50msより少なく感じました。
シアターモードも搭載されています。
空間が広がったような音になるとのことですが、ヘッドホンではなく、スピーカーから音が出ているような自然さは感じませんでした。

イコライザーはプリセットとカスタマイズ、そして「適応イコライザ」を選択できます。
プリセットイコライザーはかなりの種類があります。
しかし、プリセットの選択に時間がかかります。
細かいスクロールをする場合、スクロールが遅いです。
また、プリセットの適用には下の「現在の適用」をタップする必要があります。

カスタムイコライザーは10個の音域を-10から+10まで21段階で調整できます。
非常に自由度が高いです。


「適応イコライザ」は各音域のビープ音が流れ、音がちょうど聞こえなくなるボリュームで止めます。
この方式は何度も音が聞こえているか確認できるので、使いやすいと思います。
しかし、スライダーを一旦止めないと音量が変化しません。

「適応イコライザ」を作成したときに名前をつけますが、この名前は後で変更できません。

また、「×」アイコンをタップすると、確認の表示などはなく、すぐにイコライザーが消去されてしまいます。
ここは確認の表示があってほしいです。

「適応イコライザ」で設定したイコライザーがどのようになっているかは「適応イコライザ」の画面では表示されませんが、「カスタムイコライザー」で確認できます。

ボタン操作のカスタマイズもできます。
ボタンは1回押しと長押しに操作を割り当てられます。


ボタンによって割り当てられる操作は異なります。

「デュアルデバイス接続」ではマルチポイントの有効/無効を切り替えたり、接続先を切り替えたりできます。
意図しない切り替えを防ぐために、マルチポイントを無効にできるのは良いと思います。
また、このアプリから接続先を切り替えられるのは、複数のデバイスで切り替えやすく、使いやすいです。

音声ガイダンスの音量や言語も切り替えられます。
音声ガイダンスの音量は大きいと感じる方もいると思うので、調整できるのは良いと思います。

自動で電源をオフにする時間も調整できます。

マニュアルなども確認できます。
防水・防塵性能
防水・防塵性能はありません。
ヘッドホンは基本的に室内で使うものですし、他のヘッドホンでも防水・防塵性能があるものは少ないです。
カラーと価格
カラーは今回紹介しているブラックと、ホワイトです。
Amazonでの通常価格は8,999円です。
まとめ
今回は、EarFun Tune Proをレビューしました。
良い点
- 装着感が良い
- マルチポイントに対応している
- ノイズキャンセル機能を使っても圧迫感が少ない
- 外音取り込み性能は高め
- バッテリー持ちが良い
- 低遅延モードが搭載されている
- カスタムイコライザーの自由度が高い
- 「適応イコライザ」が使いやすい
- マルチポイントの有効/無効を切り替えられ、接続先の切り替えも簡単
- 音声ガイダンスの音量などを調整できる
気になる点
- ヘッドバンドの大きさを調整する部分が軽い力で動いてしまう
- 高音質コーデックには対応していない
- 電源オンで有線接続したときの音量が小さい
- 装着を検知するセンサーはない
- 通話音質はあまり良くない
- プリセットイコライザーを選択しにくい
良い点・気になる点をまとめると上のような感じです。
私は最大まで広げて使うので良いですが、途中のサイズで使用する場合、ヘッドバンドのサイズが動きやすいので注意が必要です。
一方、頭が大きめの私でも装着感が良かったです。
この装着感であれば、普段使いもできそうです。
