こんにちは、isukoです。
イヤーカフイヤホンは耳をふさがないうえ、メガネにも干渉しないので、私は好んで使っています。
以前、前モデルのCrossky C30をレビューしました。

まだイヤーカフイヤホンの種類が少ない中では、完成度が高いと感じました。
そんなQCYから、このCrossky C30に高音質コーデックのLDACに対応するなどの強化を加え、Crossky C30Sが発売されました。
しかし、私は現在iPhoneを使っており、LDACに対応したオーディオトランスミッターを使ってLDACで使おうとしたのですが、そこで大きな注意点がありました。
今回は、QCY Crossky C30Sをレビューします。

QCY Crossky C30S 開封

パッケージ表面には製品の画像が大きく印刷されています。

パッケージ裏面には製品の説明が日本語で書かれています。

パッケージを開封すると、充電ケースとUSB-A to Cケーブル、日本語の説明書が入っています。
パッケージも中身も日本仕様なのは好感が持てます。


重さはイヤホン単体で5.2g、充電ケース込みで43.1gです。
QCY Crossky C30S ペアリング方法
最初はイヤホンの絶縁テープをはがし、一度充電ケースにしまい、取り出すことでペアリングモードになります。
2台目以降はすでに接続したものを解除することでペアリングモードになります。
他の多くのイヤホンでは充電ケースにボタンがあり、そこでペアリングモードにできたりするので、この仕様は使いにくいところがあります。
ペアリングモードになったあとは、接続したいデバイスのBluetooth設定から「QCY Crossky C30S」を選択することでペアリングできます。
QCY Crossky C30S レビュー
デザイン

充電ケースはガンメタリックといった印象で、個人的にはかっこいいと感じます。
前面にはQCYのロゴマークとLEDインジケーターがあります。

背面にはUSB-Cポートがあります。
充電ケースにはボタンがありません。
見た目はスマートになりますが、ペアリングは面倒です。
充電ケースを開くと、上面の裏側には技適マークなどの表示があります。
イヤホンを取り出してみると、耳に触れる部分はマットな質感で、外側は光沢感があります。
個人的には光沢感はないほうが好みです。
イヤホンの前後は分かりにくいです。
また、イヤホンにLとRの表記がある通り、左右を区別なく使用することはできません。
接続部分はしなやかですが、少し戻りが弱く感じます。
使っていくうちに装着感に問題が出てくるかもしれません。
装着感
耳に触れる部分が狭いため、圧力が集中しているように感じます。
しかし、接続部分も耳に触れているため、安心感があります。
とはいえ、デザインのときに触れましたが、接続部分の戻りが少し弱いです。
使っていくうちに装着感に問題が出てくるかもしれません。
装着時の見た目
横から見たときは、外側に光沢感があるので、少し目立ちます。
上から見たときは、接続部分はほとんど飛び出していません。
音質
Crossky C30Sは高音質コーデックのLDACに対応しています。
私は現在iPhoneを使用しているため、そのままではLDACで接続できません。
そのため、LDACに対応したオーディオトランスミッターを使ってLDACでの音質をチェックしようとしました。
しかし、iPhoneではLDACでの接続を有効にすることができないようです。
そのためLDACを使用せずに音質をチェックしました。

また、イコライザーは「デフォルト」にしました。
低音の量はちょうど良いです。
深い低音は少し物足りないと感じました。
ボーカルはちょうど良い距離感で、芯がありますが、もう少し伸びがほしいです。
高音は少し物足りないです。
音もれ
ふつうに音楽を楽しめる音量で50cmほど離しても、何の曲が流れているかわかる程度には音もれします。
静かな環境で使うのは控えたほうが良いと思います。
接続性
マルチポイント(2台同時接続)に対応しています。
2台のデバイスに同時接続し、簡単に音声を切り替えられます。
操作性
耳の後ろに来るほうの外側にタッチセンサーがあります。
タッチ感度はアプリで調整できます。
しかし、タッチ操作時に何のフィードバックもありません。
操作ができているか不安になります。
操作の受け付け自体は早いです。
通話音質
実際に収録した音声はYouTube動画をご覧ください。
静かな環境では少しこもっていますが、十分に使えると思います。
60dB前後のレストランの音を流した環境では、こもりが強くはなりますが、周りの音をカットしつつ、自分の声を届けられるのではないかと思いました。
バッテリー
イヤホン単体で6時間、充電ケース併用で40時間使用できます。
標準的なバッテリー持ちだと思います。
充電ケースはワイヤレス充電には対応していません。
アプリ
「QCY」アプリでイヤホンのカスタマイズができます。

最初の画面では左右のイヤホンのバッテリーの残りパーセントが表示されます。

右側の3点をタップすると、製品のカラーを選択できます。
赤っぽいカラーを選択できますが、Amazonで購入できるのはシルバーのみです。

「音声」タブではイコライザーと、左右の音量差を変更できます。

イコライザーは6つのプリセットを選択でき、さらにイコライザーをカスタマイズできます。

しかしカスタムイコライザーはクセが強いのか、バグなのかわかりませんが、カスタマイズが難しいです。
例えば31Hzの音量を上げていくと、全体の音量が小さくなってしまいます。
基本的にはプリセットを使用するのが良いと思います。

「設定」タブでは1回タップから3回タップの操作を変更できます。

無効というのも設定できるので、誤操作を防げます。

通知音の音量も調整できます。
通知音が大きいと感じる方もいると思うので、変更できるのは良いと思います。

タッチ感度も変更できます。
個人的には「高」にしておくのが良いと思います。

低遅延のゲームモードも搭載しています。
通常時は150msほどの遅延を感じましたが、ゲームモードを有効にすることでほとんど遅延が気にならなくなりました。
「空間オーディオ」をオンにすると、空間が広がったような音になります。
外のスピーカーから流れているように感じるというわけではありませんが、自然に空間を広げてくれます。
注意点は、iPhone版アプリではLDACをオンにする設定がないことです。
iPhoneでもLDACに対応したオーディオトランスミッターを組み合わせることで、LDACで音楽を楽しめるようになりますが、Crossky C30SはiPhone版アプリではLDACで接続できるように設定できません。
ふつうにiPhoneを使っている方には大きな問題はありませんが、そうすると、LDACに対応しているという大きな特徴を活かせないので、他の選択肢もあると思います。
防水性能
IPX5の防水性能があります。
少し水にぬれる程度であれば問題ありません。
カラーと価格
カラーは今回レビューしたシルバーのみです。
アプリによると、レッド系のカラーもあるようなので、こちらも販売してほしいです。
Amazonでの通常価格は7,880円です。
まとめ
今回は、QCY Crossky C30をレビューしました。
良い点
- 日本仕様になっている
- 充電ケースのデザインが良い
- 耳からの飛び出しが少ない
- マルチポイントに対応している
- 通知音の音量を調整できる
- タッチ感度を調整できる
- 低遅延のゲームモードを搭載している
- 空間オーディオが自然に空間を広げてくれる
- IPX5の防水性能がある
- 価格が1万円を切っている
気になる点
- 2台目以降のペアリングが面倒
- イヤホンの光沢感が気になる
- イヤホンの前後がわかりにくい
- イヤホンの接続部分の戻りが弱く感じる
- 装着時に少し圧力を感じる
- iPhone版アプリではLDACの設定ができない
- それなりに音もれする
- タッチ操作時にフィードバックがない
- イコライザーのカスタマイズが難しい
- カラーがシルバーのみ
良い点・気になる点をまとめると上のような感じです。
iPhone版アプリではLDACをオンにできないのが非常に残念です。
イヤホンの形状も最近のトレンドを考えると少し古い印象です。
一方、LDACに対応していながら価格は1万円を切っており、LDACを活用できるAndroidユーザーは選択肢に入ってくるのではないかと思います。
