こんにちは、isukoです。
iPhoneやパソコンでは、LDACやaptX Adaptiveといった高音質なコーデックでワイヤレスイヤホンと接続できません。
そんなときに便利なのが、オーディオトランスミッターです。
この製品を使うことで、iPhoneやパソコンでも高音質なコーデックでイヤホンと接続できるようになります。
以前、FiiO BT11をレビューしました。

こちらもLDACとaptX Adaptiveに対応していましたが、なかなかペアリングできなかったり、動作が安定しませんでした。
一方、Questyle QCC Dongle Proは動作が安定しており、使いやすかったです。
今回は、Questyle QCC Dongle Proをレビューします。
QCC Dongle Pro 開封

パッケージ表面には製品の画像が印刷されています。

パッケージ裏面には製品の特徴が書かれています。

パッケージを開封すると、QCC Dongle Pro本体とUSB-CをUSB-Aに変換するアダプター、書類が入っています。
ちなみに、USB-CをUSB-Aに変換するアダプターは、規格外の製品なので、使わないほうが良いと思います。

重さは2.1gです。
QCC Dongle Pro ペアリング方法
スマートフォンにQCC Dongle Proを接続し、「Questyle」アプリを開きます。

「その他の利用可能なデバイス」の「再読み込み」をタップするとペアリングモードになります。
ペアリングモードになったあとは、接続したいイヤホンをペアリングモードにします。

するとイヤホン名が「その他の利用可能なデバイス」に表示されるので、イヤホン名をタップすることでペアリングできます。
一度ペアリングしたイヤホンは、QCC Dongle Proをパソコンなどに接続したときでも使用できます。
QCC Dongle Pro レビュー
デザイン
全体的に光沢感があります。
そのため、指紋はつきやすいです。

手前にはQuestyleのロゴがあります。

側面の1箇所にLEDインジケーターがあります。
まぶしいと思うほど光は強くはありません。
逆向きに取り付ければ光を見ないようにもできるので、良いと思います。
LEDインジケーターの色によって接続コーデックがわかりますが、LDACもaptX Adaptiveのどちらも赤色で点灯します。
ここは別の色にしてほしいと思いました。
接続性
同時に接続できるイヤホンは1台です。
マルチペアリングに対応しているので、複数のイヤホンをペアリングしておき、切り替えて接続できます。
ただし、イヤホンの音量はデバイスによって仕様が異なるので、注意が必要です。
また、音楽を再生したときに、音の先頭が途切れるということはありませんでした。
多くのオーディオトランスミッターでは、音の先頭が途切れてしまっていることがあったので、この点は使いやすいです。
さらに、スマートフォン自体にワイヤレスイヤホンを接続していなくても、QCC Dongle Pro経由でワイヤレスイヤホンのマイクを使用できます。
アプリ

QCC Dongle Proを接続したスマートフォンの「Questyle」アプリでカスタマイズができます。
接続するコーデックを変更できます。

イヤホンがどのコーデックに接続できるのかがわかるのは、個人的には良いと思いました。
しかし、コーデックの切り替え時にトランスミッターが動作しなくなり、接続しなおさなければならないときがありました。

aptX Adaptiveで接続しているときは、高音質モードと低遅延モードを変更できます。
高音質モードでの遅延は250msほどでした。
低遅延モードでの遅延は50msほどでした。

LDACで接続しているときは、音質優先モード、標準モード、接続優先モードを変更できます。
遅延は200msほどでした。
ちなみにSBCでの遅延は300msほどでした。
全体的に遅延は大きめです。
「爆音バグ」について
使っていて、突然音量が最大になるというバグがあることが報告されていました。
私の場合、イヤホンのコーデックを切り替えているときにこのバグが発生しました。
ですが、6月16日にファームウェアが更新され、このバグが修正されたようです。
実際、ファームウェアアップデート後にイヤホンのコーデックを何度か切り替えてみましたが、突然音量が最大になるということはありませんでした。
ファームウェア更新もしっかりとおこなわれているようなので、安心して使用できるのではないかと思います。
カラーと価格
カラーは今回レビューしたカラーのみです。
Amazonでの通常価格は9,900円です。
まとめ
今回は、Questyle QCC Dongle Proをレビューしました。
良い点
- iPhoneやパソコンでもLDACとaptX Adaptiveが使える
- 音の先頭が途切れない
- ワイヤレスイヤホンのマイクを使用できる
- 接続できるコーデックがアプリでわかる
- しっかりとファームウェア更新がある
気になる点
- ペアリングがアプリからしかできない
- 光沢感があり指紋がつきやすい
- LDACとaptX LosslessのLED表示が同じ赤色
- コーデックの切り替え時に動作しなくなることがある
- 遅延が大きい
良い点・気になる点をまとめると上のような感じです。
コーデックの切り替え時に動作が不安定になることがある点は気になります。
また、遅延が大きいので、基本的には音楽鑑賞用だと思います。
ペアリングがアプリからしかできないのも、少し不便に感じるかもしれません。
一方、iPhoneやパソコンなどでも高音質コーデックのLDACやaptX Adaptiveに対応しているのは非常に大きなメリットです。
動作も安定していますし、以前は大きな問題だった「爆音バグ」がファームウェアアップデートで修正されたのは安心できるポイントです。
多くのオーディオトランスミッターで発生しがちな音の先頭が途切れる問題がないのも、とても使いやすいと感じました。
iPhoneやパソコンなどにワイヤレスイヤホンを接続し、より高音質に音楽を楽しみたい方は、検討してみてはいかがでしょうか。