こんにちは、繊細ガジェットレビュー管理人のisukoです。
イヤーカフイヤホンは耳をふさがず使えるので、私はよく使っています。
ふだんはMacに接続して動画を見たり、音楽を聴くことも多いです。
そんな中、NothingのサブブランドのCMFからもイヤーカフイヤホンが発売されました。
LDACとマルチポイントが併用できたり、物理ボタンを搭載していたりと、使い勝手は良さそうですが、私が使っているM5 MacBook Airとの相性は良くない印象でした。
今回は、CMF Clip Proをレビューします。
CMF Clip Pro 開封

パッケージはコンパクトです。
表面には製品の画像が大きく印刷されています。

裏面には製品の説明が書かれています。
技適マークは充電ケースやイヤホンにはなく、パッケージ裏面に表示されています。

パッケージを開封すると、中にはイヤホンの入った充電ケースと書類が入っています。
USBケーブルは付属していません。


重さはイヤホン単体で5.9g、充電ケース込みで50.8gです。
CMF Clip Pro ペアリング方法
最初は充電ケースのフタを開くだけでペアリングモードになります。

2台目以降はイヤホンを充電ケースにしまい、充電ケースのフタのダイヤルを長押しすることでペアリングモードになります。
ペアリングモードになったあとは、接続したいデバイスのBluetooth設定から「CMF Clip Pro」を選択することでペアリングできます。
CMF Clip Pro レビュー
デザイン
今回購入したカラーはライトグレーです。

充電ケースはダイヤルのついた、特徴的なデザインです。
ダイヤルは見た目だけでなく、アプリで機能を有効化すると、音量調整や再生・一時停止などの操作にも使えます。
回転は1段階ごとにカリカリとした音と感覚がありますが、軽く一気に回すこともできます。
押し込みもちょうど良い重さです。

おもしろい機構ですが、充電ケースは少し大きく感じます。

上面にはCMFのロゴとダイヤルがあります。

前面にはLEDインジケーターがあります。

背面にはUSB-Cポートがあります。

充電ケースを開くと、イヤホンはクロスした形で収納されています。

イヤホンは他ではあまり見たことのないデザインです。
なめらかさもありつつ、ごつごつとした感じもあります。
プラスチック感があり、高級感はありません。

円柱形のほうにはLとRの表記があるとおり、左右は区別されています。
左右を逆にして充電ケースに収納することもできません。

円柱形のほうには物理ボタンもあります。
物理ボタンで操作できるのは、誤操作が少なく、使いやすいです。

接続部分はやわらかく、戻る力も強いです。
装着感
軽い装着感です。
耳から外すときに適度な引っ掛かりがあり、頭を軽く振っても落ちそうという感じはなく、安定しています。
装着時の見た目

横から見ると、マットな部分が多いです。
ただ、少し独特な形状なので、主張は強いと思います。

上から見ると、接続部分は横に広く、耳に密着しています。
一方後ろ側には少しスペースがあります。
音質
リファレンス環境については以下の記事をご確認ください。


LDAC接続で、「ベースエンハンス」をレベル2、イコライザーを「ポップ」にして音質をチェックしました。
音の深みが物足りなく、音がかたまりやすい印象です。
ボーカルは繊細に表現されていると感じました。
高音には存在感がありますが、少しシャリつきます。
次にそれぞれの楽曲での感想を紹介します。
ロック系
低音は物足りず、ボワついているような感じもあります。
ボーカルの距離感はちょうど良く、芯はありますが、もう少し伸びがほしいです。
高音には十分に存在感があり、少しシャリついている印象です。
音が混じるサビでは、音がかたまりになっており、それぞれの音に集中するのは少し難しいです。
ボーカルのサ行やタ行の声が刺さると感じる方もいると思います。
J-POP系
シンセサイザーや打ち込み系の音は、電子感はちょうど良い一方、深みが物足りないです。
曲の冒頭でボーカルの位置が移動する箇所では、少しバイノーラル的な感覚があります。
空間はモニターイヤホンより広いと感じました。
ボーカルは深みが物足りない一方、繊細で艶やかに表現できていると思います。
最後の語りの部分は、低音が弱いぶんか、空気感を表現できていないと感じました。
洋楽ポップス系
リズムに乗れるようなキレはありますが、響く感じは物足りないです。
低音とボーカルのバランスは、ボーカルのほうが強いです。
ボーカルだけの部分では深みが物足りないと感じましたが、サビではボーカルの力強さを表現できています。
EDM系
生楽器は深みが物足りない一方、弦のこすれ感はリアルに表現できていると感じました。
サブベースは体に響く感じではありません。
男性ボーカルも深みが物足りないです。
クラシック系
音量の変化はモニターイヤホンよりダイナミックに表現できていると感じました。
ヴァイオリンは少しクール寄りで、弦のこすれや音の伸びやかさを感じられました。
余韻は少し間延びしている印象です。
音もれ
ふつうに音楽が楽しめる程度の音量で、50cmほど離しても、なんの曲が流れているかわかる程度には音もれします。
静かな場所で使う場合は音量を下げるなど、配慮が必要です。
接続性
高音質コーデックのLDACに対応しています。
また、マルチポイントにも対応しています。
さらに、LDACとマルチポイントは併用できます。
両方を同時に使えるイヤホンは多くないので、使い勝手の面では魅力です。
ただし、私が使っているM5 MacBook Airと接続すると、接続が一瞬途切れるのか、相性が悪いのか、音が歪むことがあります。
以前、他社のワイヤレスイヤホンを別のMacに接続したときにも、音が歪むことがありました。
Macとの相性はあり得そうです。
そして、M5 MacBook AirとGalaxy S25 Ultraにマルチポイント接続している状態で、Galaxyで音楽を再生していると、曲の切り替わりで先頭が途切れます。
Macでは音声を再生していないにもかかわらず、接続がMac側に切り替わっている可能性があります。
一方、LDAC接続でスーパーマーケットで使ってみましたが、音は途切れませんでした。
片耳でも左右両方のチャンネルの音が聞こえます。
操作性

物理ボタンでの操作です。
物理ボタンは誤操作しにくく、使いやすいです。
1回押しは再生・一時停止と、通話の応答・終了に固定されています。
2回押しと3回押し、長押し、2回押して長押しは、アプリでカスタマイズできます。

充電ケースのダイヤルでも操作できます。
2回押して長押しはダイヤルのロック・アンロックに固定されています。
回転と、1回押しから3回押し、長押しは、アプリでカスタマイズできます。
物理ボタンですが、操作時にフィードバック音が鳴ります。
ダイヤルの回転に音量操作を割り当てると、1段階音量が変化するごとにフィードバック音が鳴るのが気になります。
またダイヤルを一気に回しても、一気に音量が上がるわけではありません。
装着検知センサーはついていません。
マイク音質
実際に収録した音声はYouTube動画をご覧ください。
静かな環境では、声がこもっている印象です。
60dB前後のレストランの音を流した環境では、周りの音はカットできていますが、声がかなりこもってしまっています。
バッテリー
バッテリー容量は、イヤホン単体が60mAh、充電ケースが475mAhです。
公称では、イヤホン単体で最大10時間、充電ケース併用で最大32.5時間使用できます。
実際に使っていても、なかなかバッテリーが減らないと感じました。
10分間の充電で最大4時間使用できる急速充電にも対応しています。
充電ケースはワイヤレス充電には対応していません。
アプリ

「Nothing X」アプリで、イヤホンのカスタマイズができます。
イヤホンのバッテリーの残りパーセントを確認できます。
イヤホンを充電ケースに収納しているときは、充電ケースのバッテリーの残りパーセントも表示されます。
空間オーディオのオン・オフができます。
オンにすると、自然に奥行きが出ます。
「音漏れ防止モード」をオンにすると、かなり音が小さくなります。
「ベースエンハンス」は、オフを含めて3段階で調整できます。
レベルを上げていくと、音の深みは増します。

イコライザーは、5つのプリセットとカスタムイコライザーで調整できます。

カスタムイコライザーは、3つの音域を-6から+6で調整できます。
ただ、中音を上げてもボーカルが強くなるわけではなく、調整は難しいと感じました。
充電ケースのダイヤルと、左右のイヤホンのボタンの割り当てを変更できます。

ダイヤルは、回転と、1回押しから3回押し、長押しをカスタマイズできます。
2回押して長押しは、ダイヤルのロック・アンロックで、変更できません。

左右のイヤホンは、2回押しと3回押し、長押し、2回押して長押しをカスタマイズできます。
1回押しは、再生・一時停止と通話の応答・終了で、変更できません。


割り当てられる操作は、それぞれの操作ごとに限られています。
低遅延モードのオン・オフもできます。
LDAC接続では、通常時は100msほどの遅延が、低遅延モードをオンにすると50msほどになりました。

マルチポイント接続の管理もできます。
オン・オフのほか、接続しているデバイスの確認や変更ができます。

「デバイスの設定」では、Bluetoothコーデックを変更できます。

LDACにしてもマルチポイント接続ができます。
防塵・防水性能
防塵・防水性能はIP54です。
防水性能に加えて防塵性能もあるので、外でも使いやすいです。
カラーと価格
カラーはライトグレー、ダークグレー、コーラルの3色です。
Amazonでの通常価格は12,800円です。
まとめ
今回は、CMF Clip Proをレビューしました。
良い点
- LDACとマルチポイントを併用できる
- 充電ケースのダイヤルでも操作できる
- 物理ボタンでの操作で誤操作しにくい
- 軽い装着感で、頭を軽く振っても安定する
- 片耳で左右チャンネルの音が聞こえる
- バッテリーが減りにくい
- 急速充電に対応している
- アプリで操作や音質を細かく調整できる
- IP54の防塵・防水性能がある
気になる点
- M5 MacBook Airとの相性が良くない
- 充電ケースがやや大きい
- プラスチック感があり、高級感がない
- 音の深みが物足りない
- 音もれする
- フィードバック音が気になる
- マイク音質がこもる
LDACとマルチポイントを併用でき、物理ボタンでの操作で誤操作しにくく、充電ケースのダイヤルでも操作しやすいです。
一方、私が使っているM5 MacBook Airでは音が歪むことがあり、Macとの相性は良くない印象です。
M5 MacBook AirとGalaxy S25 Ultraのマルチポイント接続時は、曲の切り替わりで先頭が途切れることもありました。
使い勝手は良いだけに、Macとの相性問題がありそうなのは気になりました。
