こんにちは、isukoです。
完全ワイヤレスイヤホンは、音質で選んだり、機能性で選んだりと、人によって求めるものが変わってきます。
しかし、そのどちらも譲れないという人もいるのではないでしょうか。
今回は、音質と機能性に優れた完全ワイヤレスイヤホンの、オーディオテクニカ ATH-TWX9(以降、TWX9)とTechnics EAH-AZ60(以降、AZ60)の比較レビューをします。
オーディオテクニカ ATH-TWX9 vs Technics EAH-AZ60 比較レビュー
まず結論ですが、
- イヤーピース表面を除菌してくれる機能に魅力を感じる
- ワイヤレス充電がしたい
- aptX Adaptiveで音声を聴きたい
という人はオーディオテクニカ ATH-TWX9、
- 5台以上の端末の接続を気軽に切り替えたい
- できるだけ長時間使用したい
- LDACで音声を聴きたい
という人はTechnics EAH-AZ60を選択するのが良いのではないかと思います。
以下で細かく比較していきます。
デザイン
デザインは大きく異なります。
TWX9はイヤホンはAirPods Proのような軸があるデザインですが、充電ケースはかなり特徴的なデザインをしています。
対して、AZ60は充電ケースは一般的な感じですが、イヤホン自体にはスピン加工が施されていたり、高級感のあるデザインになっています。
装着感
どちらもしっかりと装着でき、頭を振って外れてしまうということは少ないと思います。
また、イヤーピースを変更することで装着感が大きく変わります。
音質
付属のイヤーピースでは、TWX9は低音が強く、高音が弱い印象で、AZ60はボーカルが遠い印象でした。
しかし、イヤーピースやイコライザーを変更することで好みの音質にすることが可能です。
イヤーピースの互換性
どちらも充電ケースに余裕があるので、有線イヤホン用のイヤーピースも装着可能です。
しかし、TWX9は耳の奥まで入る形状をしているので、完全ワイヤレスイヤホン用のイヤーピースを使用するのが良いと思います。
AZ60に合うイヤーピースについては以下の記事を参考にしてください。
ノイズキャンセル性能
ノイズキャンセル性能はAZ60のほうが少し高いと思います。
TWX9は人の声をあまり除去しきれていない印象です。
ただ、どちらも音声を再生してしまえば気になりません。
外音取り込み性能
外音取り込み性能はTWX9のほうが自然で、強いです。
AZ60は自分の声がこもっていますが、TWX89は自分の声も聞き取りやすいです。
ノイズキャンセルモードの切り替え
ノイズキャンセルモードの切り替えはAZ60の方が良いです。
TWX9はノイズキャンセリング、オフ、ヒアスルー(外音取り込み)の3つのモードを順番にしか切り替えられません。
また、モード切り替えにやや時間がかかり、モード切り替え中は音声が小さくなります。
一方、AZ60はすぐにモードが切り替わり、モードの切り替え中に音声が小さくなるということはありません。
3台以上の端末の接続切り替え
TWX9とAZ60はマルチポイント(2台同時接続)に対応していますが、3台以上の端末の接続切り替えも簡単です。
TWX9は専用アプリから接続する端末を切り替えることが可能です。
ただし、TWX9は4台までしか接続を切り替えることができません。
一方、AZ60は接続したい端末のBluetooth設定からAZ60を選択することでペアリングできる「割り込みペアリング」ができます。
こちらは5台以上の接続が可能です。
高音質コーデック
高音質コーデックとして、TWX9はaptX Adaptive、AZ60はLDACに対応しています。
LDACのほうが対応している端末は多いので、あまり端末を気にしなくて良いのはメリットです。
充電ケースから取り出してからの接続の早さ
充電ケースから取り出してから端末に接続するまでどちらも約10秒ほどかかりました。
どちらも起動音が鳴ってから端末に接続するため、接続まではそれほど早くありません。
充電ケースの掃除のしやすさ
どちらも充電ケース内部はツルツルとしているため、掃除はしやすいです。
バッテリーの持ち
TWX9はイヤホン単体で最大約6.0時間、充電ケース併用時で最大約18.5時間使用できます。
一方、AZ60はイヤホン単体で約7.0時間、充電ケース併用時で最大約24時間使用できます。
できるだけ長く使用したいという人は、AZ60を選ぶのが良いです。
ワイヤレス充電
ワイヤレス充電はTWX9のみ対応しています。
充電ケースを充電台の上に置いておけば、充電ケースのバッテリーの残量を気にしなくて良いのはメリットです。
アプリの使い勝手
どちらもアプリ内で
- ノイズキャンセルモードの切り替え
- イコライザーの設定
- 低遅延モードの切り替え
- 操作のカスタマイズ
などを行うことが可能です。
また、TWX9はさらに接続する端末を管理することが可能です。
ただし、4台までしか管理することができないので、注意が必要です。
一方、AZ60はイヤホンでノイズキャンセルのモードを切り替える際に、ノイズキャンセリング、オフ、アンビエント(外音取り込み)のうち切り替えを有効にする2つ以上を選択することができます。
イヤホンでの操作
AZ60はタッチのみの操作ですが、TWX9はタッチ+軸の部分の物理ボタンでの操作に対応しています。
そのため、TWX9はイヤホン単体で多くの操作をすることが可能です。
ただし、TWX9は操作の割り当てがほとんど変更できません。
一方、AZ60はかなり自由に変更できます。
充電ケースへのしまいやすさ
TWX9のほうが磁力が強く、しっかりと収納することができます。
AZ60は磁力が弱めです。
また、TWX9は充電端子の部分が耳に当たらない部分にありますが、AZ60は耳に当たる部分にあります。
そのため、AZ60の充電端子には汚れがつきやすく、うまく充電ができないということもあります。
充電ケースの機能
TWX9の充電ケースは独自の形状をしていますが、独自の機能も搭載されています。
TWX9はイヤホンを充電ケースに収納すると、ケースから深紫外線が照射され、イヤーピース表面が除菌されます。
耳の穴に挿入するものを清潔にしてくれるのは、非常に良い機能だと思います。
装着センサーの有無
TWX9は装着センサーを搭載していますが、AZ60は装着センサーを搭載していません。
そのためTWX9のみ、イヤホンを外したときに音声の再生が停止し、再び装着すると音声が再生されるようになります。
まとめ
今回は、オーディオテクニカ ATH-TWX9とTechnics EAH-AZ60の比較レビューをしました。
どちらも音質と機能性に優れた完全ワイヤレスイヤホンです。
どちらを選択すれば良いのかはかなり悩みますが、
- イヤーピース表面を除菌してくれる機能に魅力を感じる
- ワイヤレス充電がしたい
- aptX Adaptiveで音声を聴きたい
という人はオーディオテクニカ ATH-TWX9、
- 5台以上の端末の接続を気軽に切り替えたい
- できるだけ長時間使用したい
- LDACで音声を聴きたい
という人はTechnics EAH-AZ60を選択するのが良いのではないかと思います。