こんにちは、isukoです。
前回、FiiO BTR5 2021をレビューしました。
その中で書きましたが、BTR5 2021をUSB-DACとして接続したとき、音源のサンプリング周波数(音源をどれだけ詳しく分析するか)がディスプレイに表示されます。
この表示を確認すると、意外な結果になりました。
今回は、FiiO BTR5 2021でわかったことについて紹介します。
FiiO BTR5 2021でわかったこと
Xiaomi Redmi Note 10 Proは24bit/48kHzまでしか対応していない
Amazon Music HDで24bit/96kHzのUltra HDの音源を再生したところ、アプリ上ではXiaomi Redmi Note 10 Proはヘッドホン出力まで24bit/96kHzで出力されていると表示されています。
しかし、BTR5 2021のディスプレイには「48K」もしくは「44.1K」と表示されます。
この表示はおそらくそれぞれ24bit/48kHz、16bit/44.1kHzを表していると思われます。
多くのAndroid端末はSRCでダウンサンプリングされる
FiiOサポートへの問い合わせで得た回答で私自身初めて知ったことですが、多くのAndroid端末は、SRC(サンプリングレートコンバーター)を経由して16bit/44.1kHzまたは24bit/48kHzにダウンサンプリングされることがあるようです。
そのため、多くのAndroid端末ではAmazon Music HDのUltra HDの音源をそのままの音質で再生することができていない可能性があります。
そして、有線でこのような状態なので、SONYのLDACについての説明で24bit/96kHzに対応しているというLDACでの無線通信でも24bit/48kHz等にダウンサンプリングされている可能性が高そうです。
24bit/48kHzはハイレゾ音質
日本オーディオ協会によると、24bit/44.1kHzや24bit/48kHzはハイレゾと考えているようなので、Redmi Note 10 Proはハイレゾ音質で再生できているということになります。
しかし、実際の音質ではない可能性があるというのは残念に感じます。
iPadはBTR5 2021接続時24bit/96kHzの出力に対応
一方、私の手持ちの12.9インチiPad Pro(2018年モデル)とiPad mini 6にBTR5 2021を接続し、Redmi Note 10 Proと同じくAmazon Music HDで24bit/96kHzのUltra HDの音源を再生したところ、BTR5 2021のディスプレイには「192K」と表示されます。
24bit/96kHzより高いサンプリングレートが表示されているので、音源のそのままのサンプリングレートで再生されていることが確認できました。
ただし、iPadのスピーカーで再生しようとすると、24bit/48kHzとダウンサンプリングされていました。
まとめ
今回は、FiiO BTR5 2021でわかったことについて紹介しました。
USB-DACを使用すればどんなデバイスでも高音質に音楽を聴くことができると思っていたのですが、実際には多くの制約があるようです。
BTR5 2021をUSB-DACとして使用する場合、iPadではダウンサンプリングされることなく音源が再生されていそうです。
しかし、BTR5 2021をBluetoothレシーバーとして使用する場合、iPadはAACまでしか対応していないため、無線では高音質で音楽を聴くことができません。
そうなると、LDACに対応しているAndroid端末ということになりますが、多くのAndroid端末は16bit/44.1kHzか24bit/48kHzにダウンサンプリングされるということで、有線無線の両方で高音質で音楽を聴くことのできる端末はなかなか無いようです。
(2022年6月24日追記)
XperiaはSRC回避ができることがよく知られていますが、OPPOのReno5 AでもSRC回避ができているようです。