こんにちは、isukoです。
イヤーカフイヤホンは耳をふさがず、メガネにも干渉しないので、管理人は好んで使っています。
そんなイヤーカフイヤホンを、ACEFASTも販売を開始しました。
ACEFASTは以前、ACEFAST ACEFIT Airという、超薄型の充電ケースの耳掛け式オープンイヤーイヤホンをレビューしました。
今回レビューするACEFAST ACECLIP Proも、薄型の充電ケースで、イヤホンにも高級感があります。
今回は、ACEFAST ACECLIP Proをレビューします。
ACEFAST ACECLIP Pro 開封

パッケージは環境に配慮したものになっています。
しかし、シュリンクがあったので、完全には配慮しきれていない印象です。
パッケージに巻かれている紙には装着イメージや製品の説明などがあります。

中にはイヤホンの入った充電ケースとUSB-A to Cケーブル、説明書が入っていました。


重さはイヤホン単体で6.5g、充電ケース込みで43.6gです。
イヤーカフイヤホンとしては少し重めです。
ACEFAST ACECLIP Pro ペアリング方法
最初はイヤホンの絶縁テープを剥がして充電ケースにしまい、フタを閉めます。
再度フタを開けるとペアリングモードになります。
2台目以降は、現在の接続をすべて解除することでペアリングモードになります。
物理ボタンがないので、ペアリングモードにするまでが面倒です。
ペアリングモードになったあとは、接続したいデバイスのBluetooth設定で「ACEFAST ACECLIP Pro」を選択することでペアリングできます。
ACEFAST ACECLIP Pro レビュー
デザイン
今回はゴールドを提供していただきました。

充電ケースは非常に薄い形状が特徴です。

全体的にサラサラとしたマットな質感で、高級感があります。


前面にはLEDインジケーター、底面にはUSB-Cポートがあります。

充電ケースのフタの裏には技適マークなどが表示されています。

イヤホンは全体が見えるように収納されており、取り出しやすいです。
イヤホンは丸くなっている部分が後ろ側に来るデザインです。
最近は丸い側が前の製品が多いので、少し分かりにくいかもしれません。
装着する際には、イヤホンを180度ひねる必要があり、少し面倒に感じました。
イヤホン本体は、ゴールドの鈍い光沢が高級感を演出しています。

内側にはL、Rの表記がある通り、左右は区別されています。
接続部分はしなやかですが、少し戻る力が弱い気がしました。
装着感
イヤーカフイヤホンとしては少し重めですが、実際に重みを感じるほどではありません。
ただ、形状がやや独特なためか、少し違和感がありました。
接続部分は耳から少し飛び出すような形になります。
接続部分の戻る力が弱めなので、使っていくうちにゆるくなり、落ちやすくなってくるかもしれません。
装着時の見た目

スピーカー側はゴールドの鈍い光沢があり高級感を感じますが、横から見ると耳の中に入り込んでいくような見た目で、少し不自然に感じます。

上から見ると、接続部分が耳から飛び出しているのがわかります。
音質
リファレンス環境は以下の記事をご覧ください。


今回は、アプリの「屋外の増強」をオフ、イコライザーを「オリジナルサウンド」に設定して試聴しました。
全体的な印象としては、全体的にこもっているような印象で、低音は弱めです。
ただ、楽器によってはリアルに感じられるものもありました。
それぞれの楽曲ジャンルでの印象を紹介していきます。
ロック系の楽曲では、全体的にこもっているような印象を受けました。
低音は弱めで、ボーカルはちょうど良い距離感で聴こえますが、もう少し伸びや芯が欲しいところです。
高音は遠くに感じられました。
サビで音が混ざってしまうため、それぞれの音に集中するのは難しいです。
ボーカルのサ行やタ行が刺さる感じはありませんでした。
J-POP系の楽曲では、シンセサイザーなどの電子的な音は、深みが物足りなく、より電子感が強い印象です。
バイノーラル的な感覚はあまり感じられませんでした。
頭の中で音が鳴っている印象で、空間の広さは感じません。
ボーカルは声の深みが物足りなく感じます。
最後の語りの部分は、やや深みは物足りないものの、リアルに感じられました。
洋楽ポップス系の楽曲では、低音が遠く、あまりリズムに乗れる感じではありませんでした。
ボーカルのほうがはっきりと聴こえるバランスです。
女性ボーカルの質感は、声の深みが物足りなく感じました。
EDM系の楽曲では、生楽器の質感は深みがあり、リアルに感じられました。
サブベースは、少し体に響くように聴こえる程度です。
男性ボーカルは、やや深みが物足りない印象でした。
クラシック系の楽曲では、音量の変化にはしっかりと対応できています。
ヴァイオリンの質感は少しクール寄りで、刺さる感じはなく、リアルに感じられました。
しかし、音が止まるべきところで少し間延びしてしまう印象がありました。
音もれ
ふつうに音楽が楽しめる程度の音量で聴いてみたところ、50cmほど離れていても、何の曲が流れているかはっきりわかるほど音もれしました。
静かな環境で使う場合は音量をかなり小さくするなど、配慮が必要です。
接続性
マルチポイントに対応しています。
しかし私の環境では、M4 Mac miniとPixel 8aを同時接続していると、接続がMac側に取られてしまう現象がありました。
後から音声を再生したほうの音声が流れる仕様のため、Pixel 8aで音声を再生している最中に突然再生が止まることがありました。
他のマルチポイント対応イヤホンでもMacに接続が取られる現象はありましたが、さらに後から再生したほうの音声が再生される仕様のため、再生が止まってしまうのは気になりました。
また、LDACなどの高音質コーデックには対応していません。
接続の安定性については、人混みで使ってみましたが、特に途切れは感じませんでした。
片耳だけで左右両方のチャンネルの音を聴けます。
操作性
イヤホンの後ろ側のタッチセンサーでタッチ操作します。
操作時にフィードバック音があるので、正しく操作できているかが分かりやすいです。
装着検知センサーは搭載されていません。
マイク音質
実際に収録した音声はYouTube動画をご覧ください。
静かな環境ではクリアに声を収録できています。
60dB前後のレストランを流した環境でも、周りの音をカットしつつ、クリアに声を収録できていました。
バッテリー
イヤホン単体のバッテリー容量は60mAh、充電ケースは400mAhです。
イヤホン単体で最大8時間、充電ケース併用で最大32時間使用できます。
また、10分間の充電で最大1.5時間使用できる急速充電に対応しています。
充電ケースはワイヤレス充電には対応していません。
アプリ
「ACEFAST」アプリでイヤホンのカスタマイズができます。

左右のイヤホンと充電ケースのバッテリー残量がパーセントで表示されます。
「屋外の増強」という機能は、オンにすると音量が大きくなりますが、音が割れたように感じたので、基本的にはオフで良いと思います。

イコライザーは3つのプリセットとカスタムイコライザーが選択できます。

カスタムイコライザーは8つの音域を-6dBから+6dBで調整可能です。
無段階に調整できているように見えますが、実際に調整できているかはわかりません。

タッチ操作は2回タップと3回タップの操作を変更できます。
1回タップや長押しに操作を割り当てられないため、イヤホンだけでできる操作は限られています。

低遅延のゲームモードが搭載されています。
通常時は50msほどの遅延が、ゲームモードをオンにするとほとんど気にならなくなりました。

他にも、イヤホンのオフタイマーや、タッチ操作のフィードバック音のオン・オフ、イヤホンを鳴らして探す機能などがあります。
フィードバック音のオン・オフを設定できる製品は少ないので、良い点だと感じます。
防塵・防水性能
IP55の防塵・防水性能に対応しています。
防水性能に加えて防塵性能もあるので、外でも安心して使えます。
カラーと価格
Amazonでは現状ゴールドのみ購入可能です。
他にもブラックやホワイトのカラーバリエーションがあります。
Amazonでの通常価格は8,888円です。
まとめ
今回は、ACEFAST ACECLIP Proをレビューしました。
良い点
- 薄型で高級感のある充電ケース
- イヤホンが取り出しやすい構造
- ゴールドの鈍い光沢が美しいイヤホン
- 操作時のフィードバック音あり
- 良好なマイク音質
- ゲームモード搭載
- フィードバック音のオン・オフ設定
- IP55の防塵・防水性能
気になる点
- 少し重めのイヤホンの重量
- 180度ひねって装着する必要がある
- 接続部分の戻る力の弱さ
- 全体的にこもったような音質
- 音もれ
- マルチポイント接続の仕様
- タッチ操作のカスタマイズの自由度
良い点・気になる点をまとめると上のような感じです。
マルチポイントの仕様が私の環境では使いにくいのが残念です。
音質も最近のイヤーカフイヤホンと比較すると、良くはないと思いました。
一方、充電ケースやイヤホンは高級感があり、フィードバック音のオン・オフを選べるのもうれしいです。
デザインを重視し、細かい音質にはこだわらないという方には、選択肢の一つになるかもしれません。
