こんにちは、isukoです。
先日、torabo-tsuki(M)をレビューしました。
トラックボール付きの分割キーボードで、さらにこれが無線で使えるというのは他にはほとんど見られない大きな特徴です。
しかし、肝心の無線接続が不安定です。
現在はバッテリーモードをパフォーマンス3というものにしていますが、頻度が減ったようには感じるものの、やはり接続は不安定です。
持ち運んで使う場合は無線でも良いですが、デスクで作業する場合は有線で安定した接続で使いたいと思っていました。
そんな中、前回のレビュー動画のコメントで、torabo-tsukiで有線接続ができるという情報を得ました。
その方法を実践してみたところ、有線接続でもtorabo-tsuki(M)を使えるようになりました。
今回は、torabo-tsuki(M)を有線接続でも使えるようにする方法と、そのときの仕様を検証し、紹介します。
torabo-tsuki(M)を有線接続でも使えるようにする方法
実は、torabo-tsuki(M)の基板を見てみると、TRRSジャックを実装するための場所があります。
ここにTRRSジャックを取り付けることで、特に設定の必要なく、有線接続でも使えるようになります。
ただし、TRRSジャックははんだ付けする必要があります。
私は不器用ですが、なんとか実装できたので、難易度としては高くはないと思います。
torabo-tsuki(M)を有線接続したときの仕様を検証
マスター側でないほうのキーボードをデバイスに接続した場合
torabo-tsuki(M)の左右のキーボードの一方はマスター側として設定されており、マスター側をデバイスに接続します。
キーボード同士を無線接続した場合、マスター側でないほうのキーボードをデバイスに有線接続してもキーボードの入力を認識しません。
一方有線接続で使用する場合、マスター側でないほうのキーボードをデバイスに接続しても両方のキーボードの入力を受け付けてくれます。
キーマップはマスター側で設定したものが適用されます。
ちなみに、マスター側でないほうをデバイスに接続し、torabo-tsuki(M)のキーマップを変更するためのWEBアプリのVialでキーマップを見てみると、キーマップはマスター側で設定したものとは異なっています。
そのため、キーマップはマスター側をデバイスに接続して変更する必要があります。
また、大きな問題がありました。
キーボード同士をTRRSケーブルで接続しているにもかかわらず、マスター側でないほうで同じキーが押され続ける現象が発生し、その後マスター側でないほうのキー入力ができなくなりました。
しかしマスター側は、マスター側でないほうをデバイスに接続し、先ほど説明した現象が発生しても使えたので、もしかするとキーボードに搭載されているコンピュータか、それに搭載されているファームウェアの仕様なのかもしれません。
キーボード同士を有線接続し、デバイスへは無線接続した場合
キーボード同士を有線接続し、デバイスへは無線接続した場合についても検証しました。
その結果、無線接続時と同じく、マスター側の電源をオンにしたとき、マスター側の入力のみ受け付けました。
マスター側でないほうは電源をオンにしても使用できません。
TRRSケーブルでは電池の電力の供給はおこなわれないのではないかと思います。
まとめ
今回は、torabo-tsuki(M)を有線接続でも使えるようにする方法と、そのときの仕様を検証し、紹介しました。
torabo-tsuki(M)は電池の容量がなくなると使えなくなってしまうという問題がありましたが、それほど難しくない作業で解決できました。
しかし完全有線というわけではないのか、マスター側でないほうのキーボードはたまに使えなくなるときがありました。
少し仕様にクセがありますが、torabo-tsuki(M)を有線接続でも使いたいという方は、TRRSジャックの実装を試してみてはいかがでしょうか。