こんにちは、isukoです。
完全ワイヤレスイヤホンは、低価格でもノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能に対応していたり、ワイヤレス充電に対応したものも多くなってきました。
高価格帯の完全ワイヤレスイヤホンでは、2台同時接続が可能なマルチポイントや、高音質コーデックに対応しているものもあります。
そんな中、マルチポイントや高音質コーデックを試してみたいけど、価格が高すぎるので試せないという人は多いのではないでしょうか。
そのような人におすすめなのが、約13,000円(Amazon、記事公開時点)で上記の機能を全て搭載しているXROUND FORGE NCです。
今回は、XROUND FORGE NCをレビューします。
XROUND FORGE NC 開封
パッケージの表面にはイヤホン本体の画像が印刷されており、おしゃれなデザインになっています。
パッケージ背面には取扱説明書が貼り付けられています。
説明は日本語でも詳しく書かれています。
パッケージ側面には商品の特徴や仕様が書かれています。
ビニールを取り外すと、パッケージ表面は画像のようなデザインになっています。
パッケージ裏面には英語で商品の説明が書かれています。
パッケージ側面にも商品の特徴などが書かれています。
もう一方のパッケージ側面には「Designed to fit your ears」と書かれています。
上のパッケージを横にスライドさせると、XROUNDのロゴの書かれた箱が現れます。
箱を開けると、充電ケースと付属品の入った箱が見えます。
付属品は、クイックスタートガイド、USB-A to Cケーブル、コンフォートイヤーピース、低音強化イヤーピース、イヤーフックです。
クイックスタートガイドも日本語での説明があります。
イヤーフックはS/M/L/Null(フックなし)の4種類があり、そのうちのMサイズが本体に装着されています。
真ん中のイヤーピースは低音強化イヤーピースで、S、M、Lサイズの3種類があり、そのうちのMサイズが本体に装着されています。
低音強化イヤーピースは平べったい形状をしており、全てのサウンドが耳に届けられ、迫力のある低音を提供してくれるようです。
右側のイヤーピースはコンフォートイヤーピースで、S、M、L、XLサイズの4種類があります。
コンフォートイヤーピースは薄さ0.04mmで、彫り込んだ加工によって耳から滑り落ちにくくしているようです。
充電ケースの上面にはゴールドでXROUNDのロゴが書かれています。
充電ケース底面には技適マークなどが印刷されています。
充電ケース全面にはインジケーターとケースを開くとき用の突起があります。
充電ケース背面にはUSB-Cポートがあります。
充電ケースのサイズ感ですが、小さいわけではありませんが、大きすぎるということもなく、持ち運びに困るサイズではないと思います。
充電ケースを開けると、イヤホン本体が現れます。
イヤホンにもゴールドがあしらわれており、おしゃれなデザインです。
また、充電ケースの内部には、ファンクションキーと呼ばれるボタンがついています。
充電ケースからイヤホンを取り出すと、画像のようになっています。
イヤホン本体は取り出したときには充電端子部分にフィルムが貼ってあり、充電ができない状態になっているのではがします。
フィルムを外すと、画像のようになっています。
イヤーピースを外すと、画像のように耳垢を防ぐための部品が取り付けられていることがわかります。
イヤホンの重量は片耳のみで5.7gです。
イヤホンと充電ケースを合わせた重量は53.9gです。
XROUND FORGE NC ペアリング方法
FORGE NCは最初は充電ケースを開くだけでペアリングモードになります。
ペアリングしたいデバイスのBluetooth設定で「XROUND FORGE NC」を選択することでペアリングできます。
2台目以降のペアリングを行う場合は、イヤホンを充電ケースに入れ、充電ケースのフォンクションキーを約3秒間長押しすると、ペアリングモードに移行します。
ちなみに、最初の状態ではマルチポイントには対応していません。
ペアリングしたデバイスで「MyTune」アプリをインストール、起動し、FORGE NCと接続後、右上の歯車マークをタップします。
その後、マルチポイントをオンにすることでマルチポイントが有効になります。
XROUND FORGE NC レビュー
装着感
まず、Mサイズの低音強化イヤーピースとMサイズのイヤーフックで耳に装着してみましたが、非常に軽い装着感です。
イヤーフックがしっかり引っかかるため、ずれ落ちそうということもありません。
装着による違和感はほとんどありません。
多くの人は音質のことを考えて低音強化イヤーピースで良いと思います。
もし低音強化イヤーピースで違和感がある場合は、コンフォートイヤーピースの方がさらに軽い装着感になるので、試してみてください。
音質
まず、FORGE NCには、TailorIDという、自分の耳に最適なサウンドを提供してくれる機能があります。
また、アプリでエージング機能が提供されています。
私はエージングの効果はあまり信用していないのですが、アプリで簡単にエージングができるということで、今回はエージングをした後、TailorIDを適用したときの音質をレビューします。
低音強化イヤーピースの場合、TailorIDを適用することにより、全音域が聴き取りやすくなり、音に厚みが出たように感じました。
どこかの音域の音が刺さるということもなく、聴きやすい音です。
ボーカルは近くで聴こえる印象です。
一方、コンフォートイヤーピースは音がやや薄いように感じました。
音質重視の場合、低音強化イヤーピースの方がおすすめです。
ノイズキャンセリング性能
FORGE NCのノイズキャンセリング機能は、「快適」と「屋外」の2つのモードから選ぶことができます。
2つのモードを試してみましたが、バランス良くノイズを除去できているのは「快適」モードだと思いました。
ノイズキャンセリング性能は、低音域帯のノイズはしっかり除去されている感じがあります。
しかし、高音域帯のノイズは除去しきれていない印象です。
外音取り込み性能
FORGE NCの外音取り込み機能は、0〜18までの19段階まで強さを調整でき、0に近づくほど効果が強くなります。
また、「バランス」、「トーク」、「トレーニング」の3つのモードを切り替えることができます。
さらに、外音取り込みブーストを使用することで、外音取り込み性能を高めることができます。
しかし、ホワイトノイズが大きくなり、マイクで音を拾っている感じが強くなります。
外音取り込み性能は、周りの音はかなり聞き取りやすいと感じました。
ただし、高音域帯の音がかなり強調されて聞こえるような印象です。
また、自分の声はこもって聞こえます。
「トーク」モードにすると、自分の声のこもりが軽減されます。
良い点
マルチポイント対応
FORGE NCは2台の同時接続(マルチポイント)に対応しています。
そのため、接続を切り替えるという手間なく、音楽はスマートフォンで聴き、ウェブ会議はパソコンで行うことができます。
マルチポイントの設定方法等についてはペアリング方法の部分で説明しています。
aptX Adaptive対応
FORGE NCの対応Bluetoothコーデックは、
- SBC
- AAC
- aptX
- aptX Adaptive
です。
aptX AdaptiveはaptXよりもさらに多くのデータを伝送することができます。
そのため、より音質を高めることができます。
さらに、aptX Adaptiveはビットレートが変化し、接続状況に応じて最適なビットレートでデータを伝送することができるため、途切れることなく音声を聞くことができます。
ワイヤレス充電対応
FORGE NCはワイヤレス充電にも対応しています。
ケーブルをケーブルを挿すことなく充電することができるため、手軽に充電することができます。
TailorIDが面白い
FORGE NCにはTailorID機能が搭載されています。
TailorID機能により、自分に最適化された音質で音楽などを楽しむことができます。
TailorIDの聴覚テストは「MyTune」アプリのイコライザー調整の部分をタップすることで行うことができます。
TailorIDの聴覚テストは、まず再生中の音が聞こえているかをチェックし、その後、音が何回か再生されるので、何回聞こえたかをチェックします。
このテストを左右の耳で行います。
テストはかなりしっかりと行う印象です。
付属品が充実している
イヤーフックとイヤーピースが2種類付属しています。
これだけの種類があれば、自分に合う組み合わせを見つけることが可能です。
バッテリー持ちがいい
メーカー公称値では、AAC規格で音量50%、ノイキャンオンの状態で本体9時間、充電ケースを含み32時間の使用が可能としています。
私はaptX Adaptiveで音量70%ほど、ノイキャン、外音取り込みを使用した状態で5時間ほど使用してバッテリー残量は55%ほどだったので、かなりバッテリー持ちがいいと思います。
操作を変更できる
FORGE NCは「MyTune」アプリからイヤホンのタップ操作などを変更することができます。
上の画像の操作を割り当てることができます。
左右の耳で合計6つの操作を割り当てることができますが、重複した操作を割り当てることはできません。
ゲーミングモードを搭載
FORGE NCはゲーミングモードも搭載しています。
普通の状態でも大きな遅延は感じませんが、ゲーミングモードをオンにすることで、さらに遅延が少なくなることが期待できます。
ゲーミングモードは「MyTune」アプリでは切り替えができず、イヤホンに操作を割り当てることで切り替えることができます。
片耳で使用できる
FORGE NCは片耳で使用できるのも良い点です。
ただし、右側のイヤホンを充電ケースにしまったときに再生が停止されてしまいます。
IP67の防塵・防水性能
(2022年3月25日追記)
FORGE NCはIP67の防塵・防水性能になっています。
ほこりなどが本体内部に侵入せず、少し水没したとしても問題なく使用できます。
気になる点
1タップ操作がない
FORGE NCは誤操作防止のためか、1タップでの操作がありません。
その結果、操作を割り当てられるのは6つの操作までです。
割り込み接続は不可
割り込み接続とは、接続されていないデバイスのBluetooth設定画面で「FORGE NC」を選択することで、すでに接続されているデバイスで切断の操作をすることなく、接続できることです。
FORGE NCは残念ながら割り込み接続はできません。
そのため、3台以上のデバイスで接続を切り替えて使用したいという人にはやや面倒です。
すぐに接続を切り替えられない
FORGE NCはマルチポイント対応ということはすでに説明しましたが、例えばスマートフォンで音楽を再生しているとき、同時接続しているパソコンで動画を再生しても、FORGE NCはスマートフォンからパソコンに接続が切り替わりません。
接続を切り替える際はスマートフォンで再生している音楽を停止してからパソコンで動画を再生する必要があります。
ただし、パソコンで動画再生中にスマートフォンに電話がかかってきた場合は、スマートフォンにすぐに切り替わりました。
フィット感測定機能はない
イヤーピースが合っているか判定するような、フィット感測定機能は搭載されていません。
この機能が搭載されていれば、自分に合うイヤーピースを見つけられ、より快適な音楽体験ができると感じました。
ブザー音が大きい
充電ケースにうまく収納できていない状態で充電ケースのふたを閉じると、ブザー音が鳴ります。
この音が非常に大きいです。
静かな場所で使うのはちゅうちょしてしまいます。
まとめ
今回は、XROUND FORGE NCをレビューしました。
この価格では考えられないほど多機能、高音質で、非常にコストパフォーマンスの高い、使いやすい完全ワイヤレスイヤホンです。
色々な機能を試して、自分にはどの機能が必要、不要なのか判断したいという人には、FORGE NCは非常におすすめです。