こんにちは、isukoです。
イヤホンといえば、耳の奥まで入れるカナル型のイヤホンを想像する人が多いと思います。
しかしカナル型イヤホンのように耳の奥まで入れるのは苦手だという人は、ProではないAirPodsのようなインナーイヤー型のイヤホンを使っている人もいるのではないでしょうか。
インナーイヤー型のイヤホンは軽い装着感ですが、音も軽くなりがちです。
しかしAilyBuds Pro+は倍の価格のカナル型イヤホンとも争えるのではないかというほどの高音質です。
今回は、QCY AilyBuds Pro+をレビューします。
QCY AilyBuds Pro+ 開封
AilyBuds Pro+はブラックとホワイトのカラーバリエーションがあります。
今回はどちらも提供していただきました。
パッケージ表面にはイヤホンの画像が印刷されていますが、パッケージのイヤホンのカラーも中身のイヤホンのカラーに合わせてあります。
パッケージ側面もイヤホンのカラーに合わせてあります。
パッケージ裏面には製品の説明が書かれています。
パッケージを開封すると、イヤホンの入った充電ケースとUSB-A to Cケーブル、説明書が入っています。
USB-A to Cケーブルのカラーも中身のイヤホンのカラーに合わせてあり、こだわりを感じます。
充電ケースは非常にコンパクトで、丸みがあり、かわいらしい形状です。
ブラックはマットな質感ですが、ホワイトは光沢感があります。
充電ケース前面にはQCYのロゴマークとLEDインジケーターがあります。
充電ケース底面にはUSB-Cポートとボタンがあります。
充電ケースを開くとイヤホンが入っています。
充電ケースのフタの内側には技適マークなどがあります。
イヤホンを取り出すと、耳に触れる部分はマットな質感ですが、軸の部分は光沢感があります。
イヤホン単体での重さは4.3g、充電ケース込みでの重さは37.0gです。
QCY AilyBuds Pro+ ペアリング方法
最初はイヤホンの絶縁テープを外して、イヤホンを充電ケースに入れることでペアリングモードになります。
2台目以降は充電ケースのボタンを長押しすることでペアリングモードになります。
ペアリングモードになったあとは、ペアリングしたいデバイスのBluetooth設定から「QCY AilyBuds Pro+」を選択することでペアリングできます。
QCY AilyBuds Pro+ レビュー
良い点
音質が良い
スマートフォンにLDACで接続し、オーディオエフェクト(イコライザー)は適応音響効果にして音質をチェックしました。
また、AilyBuds Pro+にはノイズキャンセリング機能(ANC)が搭載されています。
ANCをオンにすることで音質が変化するイヤホンは多いです。
AilyBuds Pro+の場合、ANCをオンにすることで適応音響効果が適応されるようです。
適応音響効果により、外耳道の構造、装着状態、音量と組み合わせて低音域を補正してくれるようです。
その効果の通り、低音に深みが出て、こちらの方が好みの音質だったので、ANCオンの状態での音質を紹介します。
全体的な音質としては相当レベルが高いです。
インナーイヤー型イヤホンはカナル型イヤホンと比較すると耳の手前の部分に装着するので、低音が弱めになる傾向があります。
しかしAilyBuds Pro+の低音はちょうど良く、響きがあると感じました。
ボーカルの距離感は少し前ですが、芯があります。
ボーカルにもう少し伸びがほしいと思いました。
高音は全体に対して埋もれているように感じました。
LDACに対応している
高音質コーデックのLDACに対応しています。
LDACに対応しているスマートフォンは多いので、高音質で音楽を楽しみやすいです。
マルチポイントに対応している
マルチポイント(2台同時接続)に対応しています。
たとえばスマートフォンとパソコンに同時接続している状態で、パソコンの音声を再生しているときにスマートフォンに着信があると、スマートフォン側の音声が流れるようになり、そのまま通話できます。
また音声の再生は割り込みません。
マルチポイント対応のイヤホンやヘッドホンの一部は、一方のデバイスで音声を再生している状態で、もう一方のデバイスで音声を再生すると、後に再生したデバイスの音声が割り込んで再生されてしまいます。
この仕様の場合、パソコンで動画を再生しながらスマートフォンでSNSを見ていると、SNS内の動画に反応してパソコンの音声が流れなくなってしまい、不便に感じることが多いです。
AilyBuds Pro+はこの割り込みはないので使いやすいです。
完全に日本仕様になっている
パッケージも中身も完全に日本仕様になっています。
パッケージや説明書は海外版をそのまま利用する製品も多い印象ですが、AilyBuds Pro+は完全に日本語になっています。
日本市場へ向けての本気度の高さを感じます。
充電ケースがコンパクトでかわいらしい
充電ケースは非常にコンパクトです。
丸みがあり、かわいらしいデザインになっています。
オシャレさもありますし、持ち運びやすいです。
タッチ操作のカスタマイズの自由度が高め
左右のイヤホンの長押しはそれぞれゲームモード、ANCのオンオフで変更できません。
一方タッチ操作は左右のイヤホンの1〜3回押しのカスタマイズができます。
すべてのタッチ操作で選択できる操作に違いはありませんし、無効にすることもできます。
タッチ操作のカスタマイズの自由度は高めです。
ゲームモード搭載
ゲームモードを搭載しています。
アプリからオンにするか、イヤホンの左側を長押しすることでゲームモードがオンになります。
LDACでスマートフォンに接続した場合、通常時は50msほどの遅延に感じましたが、ゲームモードをオンにすると遅延はほとんど感じませんでした。
遅延を少なく動画などを楽しめます。
気になる点
外れてしまいそうな不安がある
装着感は軽いので、長時間装着し続けられます。
しかしカナル型のイヤホンと比較すると外れてしまいそうな不安があります。
ときどき装着状態を確認する必要があります。
LDACとマルチポイントは共存できない
LDACとマルチポイントはどちらかしかオンにできません。
LDACをオンにすると音に深みが出ますし、マルチポイントをオンにすると2台のデバイスで快適に音声を再生できるようになるので、非常に悩ましいです。
技術的に難しいところがあるのかもしれませんが、共存できるようにしてほしいです。
割り込み接続には対応していない
割り込み接続には対応していません。
割り込み接続とは、すでにペアリング済みで、接続はされていないデバイスのBluetooth設定で、「QCY AilyBuds Pro+」を選択することで、これまでの接続に割り込んで接続することです。
この割り込み接続には対応していないので、LDACオン時は2台以上、マルチポイントオン時は3台以上のデバイスで切り替えて使用するのは少し面倒です。
毎回ANCがオフになる
AilyBuds Pro+はインナーイヤーイヤホンでありながら、ノイズキャンセリング機能(ANC)が搭載されています。
このANCをオンにすると低音に深みが出て高音質になるのですが、充電ケースから取り出したときには毎回ANCがオフになります。
またANCをオンにするためには、アプリからオンにするか、イヤホンの右側を長押しする必要があります。
毎回ANCをオンにするのは面倒ですが、適応音響効果を適応するために毎回外耳道と装着状態をスキャンする必要があるようなので、仕方のないところです。
ノイズキャンセルの効果は感じない
AilyBuds Pro+はインナーイヤーイヤホンでありながら、ノイズキャンセリング機能(ANC)が搭載されています。
音質には良い効果がありますが、周りのノイズを軽減する効果は感じませんでした。
イヤホン単体での連続再生時間が短い
連続再生時間はイヤホン単体で最大5時間、充電ケース込みで最大28時間です。
LDACやノイズキャンセリング機能(ANC)をオンにするとさらに短くなります。
インナーイヤー型のイヤホンはカナル型のイヤホンより長時間装着しやすいので、連続再生時間は長くしてほしいと思いました。
まとめ
今回は、QCY AilyBuds Pro+をレビューしました。
音質は相当レベルが高く、倍の価格のカナル型イヤホンとも争えるのではないかという印象です。
ただその音質にするためには毎回ANCをオンにする必要があるのは面倒に感じました。