こんにちは、isukoです。
耳をふさがないイヤホンは周りの音も聞こえるので、外の音に注意しながら音楽を楽しみたいときに便利です。
そんな中、コストパフォーマンスの高いイヤホンを多く販売しているオーディオブランドのEarFunから、オープンイヤーイヤホンのOpenJumpが発売されました。
高音質コーデックのLDACに対応していたり、イヤホン単体で最大11時間という長いバッテリー持ちを実現しているなど、魅力的な特徴が多いです。
今回は、EarFun OpenJumpをレビューします。

EarFun OpenJump 開封

パッケージ表面には製品の画像が大きく印刷されています。

パッケージ裏面には製品の特徴が書かれています。

パッケージを開封すると、中には充電ケースとUSB-A to Cケーブル、書類が入っています。


重さはイヤホン単体で8.0g、充電ケース込みで72.7gです。
EarFun OpenJump ペアリング方法
最初は充電ケースの絶縁テープをはがし、イヤホンを充電ケースにしまったあと、再度充電ケースのフタを開くとペアリングモードになります。

2台目以降はイヤホンを充電ケースにしまい、充電ケース内のボタンを長押しするとペアリングモードになります。
ペアリングモードになったあとはペアリングしたいデバイスのBluetooth設定で「EarFun OpenJump」を選択することでペアリングできます。
EarFun OpenJump レビュー
デザイン

充電ケースはマットな質感ですが、指紋汚れなどはつきやすく感じます。
上面にはEarFunのロゴがあります。

前面にはLEDインジケーターがあります。

背面にはUSB-Cポートがあります。

イヤホンは全体的にスマートな印象です。
基本的にはマットな質感で、タッチセンサー部分だけ少し光沢があります。
タッチセンサー部分にはEarFunのロゴがあります。
内側にはLとRの表記があるので、左右はわかりやすいです。
耳かけ部分はしなやかで、元に戻る力も強いです。
装着感
軽い装着感ではあります。
しかし、スピーカー部分が耳の穴を覆うような位置にくるので、耳の穴近くに当たる感覚があり、少し違和感があります。
装着時の見た目

EarFunのロゴが斜めになってしまうのは少し気になります。
光沢部分が少ないので、全体的には落ち着いた印象です。

耳かけ部分は細めなので、上から見た感じはスマートで、違和感が少ないです。
音質

高音質コーデックのLDACで接続し、イコライザーは「デフォルト」で音質をチェックしました。
全体的に音が重く、迫力のあるサウンドだと感じました。
低音は強めです。
深い低音もしっかりと感じられます。
ボーカルは近い距離感で聞こえます。
芯のあるボーカルですが、もう少し伸びがほしいと感じました。
高音にも十分に存在感があります。
迫力のあるサウンドを求める方に向いているのではないかと思います。
音もれ
ふつうに音楽を楽しめる音量で50cmほど離しても、何の曲が流れているかわかる程度には音もれしていました。
静かな環境で使うのは控えたほうが良いと思います。
接続性
マルチポイント(2台同時接続)に対応しています。
パソコンやスマートフォンに同時接続しておき、簡単に音声を切り替えられるので便利です。

また、アプリで接続先を変更できます。

高音質コーデックのLDACにも対応しており、ハイレゾ音源も楽しめます。
しかし、LDACとマルチポイントを同時に使用することはできません。
接続の安定性としては、鉄筋コンクリートの建物内で1フロア離れると音がブツブツと途切れました。
片耳を充電ケースにしまった状態で片耳だけで使用すると、片耳で両側の音声が流れました。
操作性
耳の後ろ側にあるロゴの部分がタッチセンサーになっています。

タッチセンサーの範囲が少し狭く、耳の穴に斜め向きに入ってくるような形状のため、少し操作しにくいと感じました。
また、タッチ操作をしたときに、操作音などのフィードバックはありません。
操作の受け付け自体は早いです。
イヤホンを耳から外して音楽が止まるというような、装着検知機能はありません。
マイク音質
実際に収録した音声はYouTube動画をご覧ください。
静かな環境では少しこもっているものの、十分に相手に声を届けられると思います。
60dB前後のレストランの音を流した環境では、周りの音も拾ってしまいますが、自分の声は十分に聞き取れると感じました。
バッテリー
イヤホン単体で最大11時間、充電ケース併用で最大42時間使用できます。
LDAC接続では再生時間が短くなるとはいえ、かなり長いバッテリー持ちです。

充電ケースはワイヤレス充電にも対応しており、非常に便利です。
アプリ
「EarFun Audio」アプリでイヤホンをカスタマイズできます。

メイン画面では左右のイヤホンと充電ケースのバッテリーの残りパーセントを確認できます。
ゲームモードを搭載しています。
通常時は100msほどの遅延を感じましたが、有効にすることで50msほどの遅延になりました。
シアターモードという機能もあります。
オンにすると低音が抑えられ、ボーカルが強調される印象です。
音に伸びが出ますが、少し加工されたような音に感じました。

イコライザーはプリセットイコライザー、カスタムイコライザー、「適応イコライザ」の3つを使えます。
プリセットイコライザーは多くのプリセットから選択できます。

また、カスタムイコライザーでは10個の音域を-10から+10までの21段階で細かく調整できます。

「適応イコライザ」は、ビープ音が聞こえなくなるまで音量を下げることで、自分に合ったイコライザーを設定してくれます。

ただ、設定した内容を後から確認できず、間違えて削除ボタンをタップすると確認なく消えてしまうので、注意が必要です。

タッチ操作は、1回タップから3回タップと長押しの操作をそれぞれ変更できます。
無効にすることもできるので、誤操作を防げます。

「デュアルデバイス接続」を有効にすると、マルチポイントが使えるようになります。

デュアルデバイス接続とLDACを同時に有効にはできず、LDACを有効にしたい場合は、手動でデュアルデバイス接続を無効にする必要があります。

「Bluetoothオーディオの品質」で、高音質コーデックのLDACを有効にできます。

デュアルデバイス接続を有効にしたい場合は、手動でLDACを無効にする必要があります。

音声ガイダンスの音量や言語の変更もできます。
音量を変更できるのは、ガイダンス音が大きいと感じる方もいると思うので、良いと思います。
自動電源オフの設定、イヤホンを探す機能などもあります。
防水性能
IPX7の防水性能があります。
水にぬれても問題なく使える高い防水性能です。
IPX7という高い防水性能を備えているイヤホンは珍しいです。
カラーと価格
カラーは今回レビューしたブラックのみです。
Amazonでの通常価格は8,990円です。
まとめ
今回は、EarFun OpenJumpをレビューしました。
良い点
- 音に迫力がある
- アプリでマルチポイントの接続先を変更できる
- LDACに対応している
- 片耳だけで使える
- バッテリー持ちが非常に良い
- 充電ケースがワイヤレス充電に対応している
- イコライザーの自由度が高い
- プロンプト音の音量を変更できる
- IPX7の高い防水性能がある
- 価格が1万円を切っている
気になる点
- 装着時に少し違和感がある
- それなりに音もれする
- LDACとマルチポイントを同時に使えない
- タッチセンサーが操作しにくい
- タッチ操作時のフィードバックがない
- 適応イコライザーの設定が確認できない
- カラーがブラックのみ
良い点・気になる点をまとめると上のような感じです。
LDACとマルチポイントに両方対応しているイヤホンは増えてきましたが、それらを同時に使用できないのは残念な点です。
また、タッチセンサーの位置や操作時のフィードバックがない点も気になりました。
一方、イヤホン単体で11時間という非常に長いバッテリー持ちや、ワイヤレス充電への対応はとても便利です。
アプリの機能も豊富で、特にイコライザーの自由度が高いのは良い点だと感じました。
LDACかマルチポイントのどちらか一方の機能が使えれば十分で、バッテリー持ちを重視するという方には、良い選択肢になるのではないでしょうか。
