こんにちは、isukoです。
私はYouTubeやブログで、イヤホンやヘッドホンのレビューをしていますが、音質のレビューの質を高めたいと思っていました。
そこで基準となる音質として、モニターヘッドホンのSennheiser HD 490 PRO Plusを購入し、先日レビューしました。
それぞれの音を分析しやすいモニターヘッドホン Sennheiser HD 490 PRO Plus レビュー
それぞれの音に集中しやすく、分析しやすい音だと感じました。
ただし、パソコンのイヤホンジャックにヘッドホンを接続すると、パソコン内部のノイズにより、音質が劣化してしまうという話は以前から知っていました。
そのため、できるだけ音に変化を与えない、音質の基準とできるDACを探していました。
すると、MOTU M2というオーディオインターフェースが、数十万円クラスの高級オーディオ機器にも採用されるDACチップを搭載していながら、3万円台という価格で、興味を持ちました。
私はキーボードの打鍵音の収録もするので、オーディオインターフェースを置き換えるのに良さそうだと感じ、購入しました。
今回は、MOTU M2をレビューします。

MOTU M2 開封


パッケージの表面と裏面には、製品の画像が印刷されています。
今回は、MOTUの国内正規輸入代理店である株式会社ハイ・リゾリューションで、箱破損品を購入しました。

角が少しつぶれているだけで、製品自体に大きな問題はありません。

パッケージを開封すると、中にはMOTU M2本体とUSB-A to Cケーブル、書類が入っています。
MOTU M2 レビュー
デザイン

前面パネルには、左から順に、
- 2つのXLR/TRSコンボジャックとそれぞれの入力ゲインつまみ、48Vファンタム電源ボタン、モニターボタン
- 入力・出力レベルを視覚的に確認できるフルカラーLCDスクリーン
- モニター出力の音量つまみ
- 6.3mmヘッドホンジャックと、その音量つまみ

背面パネルには、左から順に、
- 電源スイッチ
- MIDI IN/OUTポート
- USB-Cポート
- TRSバランス出力(モニター)とRCAアンバランス出力
- TRSバランス入力(ライン)
私は現状は主に音楽のモニター用途と音声の収録で使いますが、背面はUSB-Cポートでパソコンと接続し、電源を操作するだけです。

天面には「MOTU M2」と大きく書かれています。

つまみはなめらかに回転し、引っかかりはありません。

ディスプレイが搭載されていることで、入力や出力の音量レベルが一目でわかります。
自分が大音量で聴きすぎていないかを確認できるのも良い点です。
接続性
MOTU M2は、基本的にはパソコンで使用するものです。
試しにPixel 8aに接続してみましたが、電力が安定しないのか、音にノイズが入ってしまいました。
スマートフォンで使用したい場合は、電源接続に対応したUSBハブを介して接続する必要があります。
音質
MOTU M2は、DACチップとしてESS Sabre32 Ultra DACを搭載しています。
これは、数十万円以上の高級オーディオ機器に採用されるような高性能なDACチップです。

先日レビューしたSennheiser HD 490 PRO Plusを接続し、M2 Max Mac Studioに直接接続したときとで音質を比較しました。
それぞれの音を分析しやすいモニターヘッドホン Sennheiser HD 490 PRO Plus レビュー
特定の音域が強調されるという印象はなく、全体的に音が澄んでいて、奥行きを感じられます。
PCやスマートフォンのイヤホンジャックから直接聴くと、さまざまなノイズが混ざると言われていますが、MOTU M2と接続したときと比較することで、それをはっきりと感じられました。
マイク音質

ダイナミックマイクをMOTU M2と、以前から使用しているオーディオインターフェースのZOOM AMS-22にそれぞれ接続し、バナナ軸のKeychron K7 Maxの打鍵音を収録して比較しました。
実際の音声はYouTube動画をご覧ください。
ZOOM AMS-22はややおとなしい印象です。
一方、MOTU M2は細かい音までしっかりと収録しており、より実際の音に近いと感じました。
ただ、撮影用のデスクが古いためか、反響音がかなり入っていることもわかりました。
この点は今後検討していきたいと思います。
注意点として、マイクを1つだけ接続して録音すると、設定をしないと音声が片側だけで再生されてしまいました。
2つ以上のXLR/TRSジャックがある場合、標準ではこのような仕様のようです。
これまでXLR端子が1つのZOOM AMS-22しか使ってこなかったので、これは新しい発見でした。
両耳で音声が流れるようにするためには、録音ソフトで設定をする必要があるので、注意が必要です。
カラーと価格

カラーは今回レビューしたブラックのみです。
Amazonでの通常価格は35,970円です。
MOTUの国内正規輸入代理店の株式会社ハイ・リゾリューションではときどき箱破損品を販売しています。
私の場合は3万円ほどで購入できました。
製品本体に問題はないので、非常にお得な選択肢です。
まとめ
今回は、MOTU M2をレビューしました。
良い点
- 高性能DACチップ搭載
- 入力・出力レベルが視覚的にわかるディスプレイ
- クリアで奥行きのあるサウンド
- 実際の音に近いリアルなマイク音質
- 3万円台という価格
気になる点
- 電源ポートなし
- スマートフォン単体での使用は難しい
- モノラルマイク1本だと両耳で音声が流れるように録音ソフトでの設定が必要
良い点・気になる点をまとめると上のような感じです。
スマートフォンで手軽に使えない点や、モノラル録音に少し工夫が必要な点はあります。
しかし、数十万円クラスの高級オーディオ機器に搭載されるようなDACチップを3万円台という価格のMOTU M2に搭載しているというのが驚きです。
ディスプレイが搭載されており、入力・出力レベルが視覚的にわかるのもうれしいです。
パソコンでの音楽鑑賞や動画編集の音質を向上させたい方、また、クリアな音で配信や録音をしたい方にとって、非常に満足度の高い製品ではないでしょうか。
ちなみに、音質レビューの基準として聴くリファレンス曲は現在選定中です。
決まり次第、確認するポイントも合わせて公開する予定です。
