こんにちは、isukoです。
耳をふさがないオープンイヤーイヤホンは、周りの音が聞こえるので、BGMとして音楽を聴く場合は非常に使いやすいです。
そんな中、TRUEFREEから充電ケースにディスプレイを搭載した耳かけ式のオープンイヤーイヤホンが発売されました。
充電ケースにディスプレイが搭載されているものの多くは安っぽい見た目になってしまっている印象があったのですが、今回レビューするTRUEFREE EarFit DS1は質の高いデザインだと思います。
今回は、TRUEFREE EarFit DS1をレビューします。

TRUEFREE EarFit DS1 開封

パッケージ表面には製品の画像が印刷されています。

パッケージ裏面には製品の説明が書かれています。

パッケージを開封すると、中には充電ケースとUSB-A to Cケーブル、シリコン製音導パーツ、イヤホンを首かけ式にするためのシリコン製ネックバンドアダプター、書類が入っています。


重さはイヤホン単体で9.3g、充電ケース込みで75.1gです。
TRUEFREE EarFit DS1 ペアリング方法
最初はイヤホンと充電ケースの絶縁テープをはがして充電ケースにしまってフタを閉じ、充電ケースを開くとペアリングモードになります。
2台目以降は接続をすべて解除するか、イヤホンを取り出した状態でタッチセンサーを5秒間長押しすることでペアリングモードになります。
ペアリングモードになったあとは、接続したいデバイスのBluetooth設定で「TRUEFREE EarFit DS1」を選択することでペアリングできます。
TRUEFREE EarFit DS1 レビュー
デザイン

充電ケースはザラザラとしたマットな質感に、光沢感のあるラインが引かれているデザインです。

前面にはディスプレイがあり、充電ケースのバッテリーの残りパーセントと、イヤホンを充電ケースにしまったときはイヤホンのバッテリー残量が4段階でわかります。

背面にはUSB-Cポートがあります。

フタの裏側には技適マークなどの表示と、シリコン製音導パーツがあります。
シリコン製音導パーツは交換しても、無くしても耳に当たるという感覚はなく、あってもなくてもあまり関係がないような気がしました。

イヤホン本体は全体的にマットで、ツートンカラーになっています。
スピーカー部分にはシリコン製音導パーツが取り付けられています。
耳かけ部分は細いですが、かたさがあります。
私は特に問題ありませんでしたが、人によっては合わないかもしれません。
装着感
軽く装着でき、違和感は少ないです。
耳にかけるので、しっかりと安定しています。
しかし、デザインでも触れましたが、耳かけ部分がかたいので、装着感が悪いと感じる方もいるかもしれません。
装着時の見た目

イヤホン自体はマットなので主張は少ないです。
しかし、LEDインジケーターが常に点灯しているのが気になります。

上から見たときの耳からの飛び出しは少ないです。
音質

イコライザーは「クラシック」にして音質をチェックしました。
低音の量はちょうど良いです。
しかし深い低音は物足りないと感じました。
ボーカルは少し遠めです。
もう少し伸びや芯がほしいと思いました。
高音には十分に存在感があります。
他のイヤホンでは聴こえにくいような音も表現できているように感じました。

次に、イコライザーを「低音強調」にして音質をチェックしました。
深い低音が少し感じられるようになりました。
ボーカルが近くなり、芯があるように感じられました。
高音は変わらず、十分に存在感があります。
ただし、空間が狭くなった印象です。
音もれ
ふつうに音楽が楽しめる音量で50cmほど離しても何の曲が流れているかわかる程度には音もれします。
静かな環境で使うのは控えたほうが良いと思います。
接続性
マルチポイント(2台同時接続)に対応しています。
接続先を切り替える操作をすることなく音声を切り替えられるので、使いやすいです。
また、イヤホンの片方を充電ケースにしまうと、片耳だけで両側の音声が流れます。
しかし、LDACなどの高音質コーデックには対応していません。
操作性

ロゴのあるあたりのタッチセンサーをタッチして操作します。
操作時のフィードバックはないので、正しく操作できているか不安になってしまいます。
操作の受け付け自体は十分に早いと思います。
装着検知センサーはついていません。
マイク音質
実際に収録した音声はYouTube動画をご覧ください。
静かな環境では声の先頭が途切れてしまっていました。
60dB前後のレストランの音を流した環境では、周りの音はよくカットできていますが、自分の声も少しカットされてしまっていました。
バッテリー
イヤホン単体で最大10時間、充電ケース併用で最大40時間使用できます。
また、10分間の充電で最大2時間使用できます。
充電ケースはワイヤレス充電には対応していません。
アプリ
「TRUEFREE」アプリでイヤホンのカスタマイズができます。
まず、アプリとの接続が不安定なときがあったので、そのようなときはイヤホンを充電ケースにしまい、タッチセンサーを5秒間長押ししてリセットするのが良いと思います。

アプリ画面では左右のイヤホンのバッテリーの残りパーセントが表示されます。
低遅延のゲームモードも搭載されています。
通常時は50msほどの遅延でしたが、ゲームモードをオンにすると、ほとんど遅延を感じなくなりました。


タッチ操作もカスタマイズできます。
1回から3回タップと、長押しをカスタマイズできます。

操作を割り当てない「未定義」も可能なので、誤操作を減らせます。

「その他の機能」にも様々な設定項目があります。
ムービーモードをオンにすると、空間が広くなるというより、音が繊細になるように感じました。
排水機能もあります。
ダイナミックEQは、オフにすると音が軽くなる印象なので、オンにしたままのほうが良いと思います。
イヤホンを鳴らして探す機能もあります。
通知音の音量調整もできます。
通知音が大きいと感じる方もいると思うので、この機能は便利です。

イコライザーは9個のプリセットとカスタムイコライザー、アダプティブイコライザーがあります。

カスタムイコライザーは8個の音域を-6から+6までの13段階で調整できます。

アダプティブイコライザーは聴力テストをして適切なイコライザーを作成してくれます。
とはいえ、聴力テストは静かな環境でおこなう必要がありますが、周りの音が聞こえてしまう形状なので、正確に測定するのは難しいと思います。
また、イコライザーを変更すると、適切なイコライザーが割り当てられず、音が割れてしまうということが発生しました。
イヤホンを再起動すると直りますが、非常に気になりました。
防水性能
IPX5の防水性能があります。
少し水にぬれる程度であれば問題なく使えます。
カラーと価格
カラーは今回レビューしたブラックのみです。
Amazonでの通常価格は5,380円です。
まとめ
今回は、TRUEFREE EarFit DS1をレビューしました。
良い点
- ディスプレイを搭載しつつも質の高いデザイン
- 装着感
- 装着時の見た目
- マルチポイント対応
- 片耳だけで両側の音声が聴ける仕様
- 長時間バッテリー
- 急速充電対応
- 低遅延のゲームモード搭載
- 通知音の音量調整機能
- IPX5の防水性能
気になる点
- 効果をあまり感じられないシリコン製音導パーツ
- 細くてかたい耳かけ部分
- 常に点灯するLEDインジケーター
- 音もれ
- 高音質コーデック非対応
- 操作時のフィードバックなし
- ワイヤレス充電非対応
- 不安定なアプリとの接続
- イコライザー等変更時に音割れが発生
- カラーがブラックのみ
良い点・気になる点をまとめると上のような感じです。
イコライザーなどを変更すると音割れが発生する点や、アプリとの接続が不安定になる点が非常に残念です。
私の場合、アプリとの接続が不安定になる点はリセットで改善しましたが、イコライザーなどを変更すると音割れが発生する点はリセットしても改善しませんでした。
イヤホンのファームウェアやアプリの完成度をより高めてほしいです。
一方、充電ケースにディスプレイを搭載しており、充電ケースやイヤホンのバッテリー残量を確認できつつ、デザインの質は高いです。
マルチポイントに対応していたり、低遅延のゲームモードを搭載していたりと、使いやすい機能は搭載されています。
充電ケースにディスプレイが搭載されていることにおもしろさを感じた方は、購入してみても良いのではないでしょうか。
