こんにちは、isukoです。
私はスキルアップのために読書をしています。
しかし、読んだだけでは内容を吸収するのは難しいので、読んで思ったことをメモするのが良いと思っています。
ですが、紙の本はスペースを取りますし、紙の本に直接メモをするのはもったいないと感じてしまいます。
電子書籍のページに直接手書きメモができる電子書籍リーダーは、AmazonのKindle Scribeもありますが、一部の電子書籍しか手書きメモに対応していません。
一方、Koboデバイスは画像のページであっても手書きメモができます。
実は、以前Kobo Sageという、こちらも電子書籍のページに直接メモができるデバイスを使っていたのですが、なぜか手書きができない部分があったりし、使いにくく、手放してしまいました。
その後はタイピングでメモをしていたのですが、やはり手書きでメモをしたほうが自由度が高く、記憶にも残りやすいのではないかと感じ、今回Kobo Libra Colourを購入することにしました。
今回は、Kobo Libra Colourをレビューします。



Kobo Libra Colour 開封

パッケージ表面には製品の画像が大きく印刷されています。

パッケージ裏面には製品の説明が書かれています。

パッケージを開封すると、Kobo Libra Colour本体とUSB-A to Cケーブル、書類が入っています。

重さはPDA工房のペーパーライクフィルムを合わせて205.2gです。
Kobo Libra Colour レビュー
デザイン

Kobo Libra Colourにはホワイトとブラックのカラーバリエーションがありますが、今回私はホワイトを購入しました。
紙面は基本的に白っぽい色なので、ホワイトのほうが一体感があり、違和感が少ないと思います。
Kobo Libra Colourにはページめくりのためのボタンがあります。
このボタンは押すのに適度な重さがあり、軽く押してしまうということは少ないと思いました。

背面はグレーっぽい色をしています。
手で持つところはザラザラとしており、片手で持っても安定します。
背面には電源ボタンがありますが、スリープを解除するだけであれば、ページめくりボタンを押すことでも行えます。

側面にはUSB-Cポートがあります。
ディスプレイ

7インチのカラー電子ペーパーディスプレイを採用しています。
色は淡い感じですが、色の違いは感じられます。
電子ペーパーディスプレイなので、目にやさしいです。
電子ペーパーディスプレイは白黒のものが多いですが、白黒だと味気ないと感じることがあります。
その点、カラーになると読む前のモチベーションが高まると感じました。
UI
ホーム画面

ホーム画面の上部には時間と5つのアイコンがあります。

太陽のアイコンをタップすると、ディスプレイの明るさと色温度を変更できます。

バッテリーのアイコンをタップすると、バッテリーの残りパーセントを確認でき、節電設定に移動することもできます。
電波のアイコンをタップすると、Wi-Fiの設定ができます。

その右のアイコンをタップすると同期を行えます。
同期することで最近購入した本の追加やソフトウェアの更新確認ができます。

虫眼鏡のアイコンをタップすると、
- ストア内
- 購入した本のライブラリ内
- 読書中の本の中
- マーカーを引いた文章の中
- 辞書
から検索ができます。

ホーム画面では読書中の本や購入した本の一部、購入した本に基づいたおすすめの本が表示されています。
読書中の本の表紙をタップすることで続きから読書できます。
ライブラリは、購入した本の一覧を確認できます。

表紙のみを表示したり、表紙とタイトルを表示したり、タイトルだけを表示したりできます。
しかし、表示できるのは最大10冊までです。
本の数が増えてくると、検索機能を使うのが良いと思います。

ノート機能もあります。
ノート機能については後ほどレビューします。

ストアにもアクセスでき、Koboデバイスから直接電子書籍を購入できるようです。

「その他」ではアカウントの管理や、設定などが行えます。
DropboxやGoogleドライブ、Pocketに保存したファイルやウェブ記事を読むことができます。
読書画面

読書画面のヘッダーやフッターには、読書中の章の残りページ数や、全体の残りページ数を表示できます。
表示する内容や、表示する・しないということも設定できます。
ページめくりボタンを押すことでページをめくれますし、画面をスワイプしたり、画面の左右の端をタップすることでもページをめくれます。
画面の左右の端をタップするのは、メモをしていると誤操作してしまうことがあるので、これをオフにすることができます。
ページめくりの速度は、文字だけのページであればスムーズです。
章の切り替わり時にディスプレイがリフレッシュされます。
画像を含むページの場合、読み込みに時間がかかる印象です。
カラーディスプレイなので、カラーのマンガなどを読みたいと思いますが、スムーズには読めないのでストレスを感じるかもしれません。

読書中に画面をタップすると設定パネルが表示されます。
左上の「戻る」をタップするとホーム画面に戻ります。

ペンのアイコンをタップすると、手書きの線の太さを5段階から、色を10色から選択できます。
色を変更できるのはカラーならではのメリットです。

その横のアイコンをタップすると、画面の自動回転の設定ができます。

通常は自動回転で、本体を回転させるとスムーズに向きが変わります。
それを縦画面のみにしたり、横画面のみにしたりできます。

太陽のアイコンをタップすることで、ディスプレイの明るさと色温度を変更できます。

文字のアイコンをタップすると、文字のフォントや大きさを変更できます。
ただし、手書きメモをしたあとに文字のサイズなどを変更すると、メモをしたというアイコンが表示されるだけになり、内容はアイコンをタップしないと表示されなくなるので注意が必要です。

グラフのアイコンをタップすると、読書状況を確認できます。
歯車のアイコンをタップすると読書設定ができます。

ここでヘッダーとフッターで表示する内容やページめくりボタンの動作、タップエリアの変更などができます。

ペンで手書きをしていると、勝手に画面をピンチ操作したり、スワイプ操作したりしてしまっていることがあるので、私は「ピンチ操作でフォントサイズを調整」と「画面左端をスワイプして明るさを調整」をオフに、「ページめくり操作」を「スワイプのみ」にしています。

3点のアイコンをタップすると、本の詳細情報を確認できます。
下のスライダーを操作することで、ページを一気に移動できます。
またスライダーの左右のアイコンをタップすると前後の章に移動できます。

左下をタップすると、目次を確認できます。
移動したい章をタップすることで、その章に移動できます。

右下のメモのアイコンをタップすると、書き込みを確認できます。

虫眼鏡のアイコンをタップすると、読書中の本の中から単語や語句を検索できます。
ノート画面
ノートを作成してメモをすることもできます。

「新規」をタップすることで、新しいノートやフォルダを作成できます。

ノートは手書きのメモだけができる「無地ノート」と、手書きの文字をテキストに変換したり、図や数式を挿入したりできる「多機能ノート」があります。

「多機能ノート」では、手書きで文字を入力し、長押しすることで「変換」という項目が表示されるので、これをタップすることでテキストに変換されます。

変換の精度は高くはないと感じました。
ノートは楽天のクラウドストレージにアップロードされ、スタイラスペン対応のKoboデバイスで確認できるようです。


また、ノートの右下の3点のアイコンをタップすると、「エクスポート」という項目があり、ここからパソコンやDropbox、Googleドライブにノートを保存できます。
楽天のクラウドストレージには定期的に保存されていそうですが、できればDropboxやGoogleドライブにも自動で保存してほしいと思いました。
ペン

Kobo Libra Colourの大きな特徴は、Koboスタイラス2というペンを使うことで、本の中に直接手書きメモをしたり、ノートを書いたりできることです。
ただし、ペンは別売りなのは残念です。

重さは14.6gです。
適度な重さや太さで、使いやすいです。

マグネットでKobo Libra Colourの側面にくっつきます。

しかし、充電はワイヤレスではなく、USB-Cケーブルで充電します。
充電をしながらだと使えないスタイラスペンもありますが、Koboスタイラス2は充電しながらでも使えます。
また、電源をオンにするという操作は無いようで、バッテリーがあればすぐに書き始められます。

書き心地は、PDA工房のペーパーライクフィルムを貼っていますが、適度な引っ掛かりがあり、書きやすいと思います。
読書画面でのメモは、普通に書けば手書きメモが書けます。
遅延は少しありますが、個人的には気になるほどではありませんでした。

また、以前使っていたKobo Sageではなぜか手書きができない部分があったのですが、ここまで使っている限りでは、手書きができない部分はありませんでした。
ですが、手書きメモ中にページを移動してしまうと、手書きメモが消えてしまうので注意が必要です。
ボタンを押しながら文章をなぞると、マーカーを引けます。
手でマーカーを引く場合、長押ししてマーカーを表示し、色も選択する必要があるので時間がかかります。
ペンを使ってのマークはスムーズです。

また、ペン上部で手書きメモやマーカーをなぞると、メモやマーカーを消せます。
ただ、本やページによるのかもしれませんが、ペンでマーカーを引けなかったり、消せなかったりすることがありました。
メーカーもその仕様を確認しているようなのですが、いつ修正されるかはわからないようです。
そのような仕様があると考えたほうが良さそうですが、いつも通りに使えない場面があるのは少しストレスです。
バッテリー
バッテリーは数週間持つようです。
実際バッテリーをほとんど気にせずに使用できています。
防水性能
IPX8の防水性能があります。
かなり防水性能は高いです。
カラーと価格
カラーは今回レビューしたホワイトの他に、ブラックがあります。
価格は36,800円です。
まとめ
今回は、Kobo Libra Colourをレビューしました。
良い点
- 電子書籍のページに直接手書きメモができる
- 片手で持ちやすい
- カラーの電子ペーパーディスプレイを採用している
- 文字だけのページならページめくりはスムーズ
- Kobo Sageのときと比較して、手書きできない部分がなくなった
- バッテリーが長持ちする
- IPX8の高い防水性能がある
気になる点
- 画像を含むページの読み込みには時間がかかる
- 手書きメモをしたあとにフォントサイズなどを変更すると、メモが表示されなくなる
- 手書きメモをしているときに画面を誤操作してしまうことがある
- 「多機能ノート」のテキスト変換精度はあまり高くない
- スタイラスペンが別売り
- 手書きメモ中にページを移動してしまうと、手書きメモが消えてしまう
- ペンでマーカーを引けなかったり、消せなかったりすることがある
良い点・気になる点をまとめると上のような感じです。
スタイラスペンで手書きができるのが大きな特徴ですが、ペンが別売りなのは残念です。
またカラー電子ペーパーディスプレイを採用しているので、カラーのマンガなども読みたくなりますが、画像を含むページの読み込みには時間がかかるので、ここは今後に期待したいです。
一方、やはり電子書籍のページに直接手書きメモができるのは大きなメリットです。
文字だけのページであればページめくりはスムーズなので、快適に使えます。
本を置くスペースを削減しつつ、読書効率は落としたくないという方には良い選択肢です。


