こんにちは、isukoです。
耳をふさがないオープンイヤータイプの完全ワイヤレスイヤホンが増えてきています。
耳をふさがないため周りの音が聞こえますし、違和感が少ないです。
今回は、そんなオープンイヤータイプの完全ワイヤレスイヤホンから、Cleer ARC II GAME Editionをレビューします。
Cleer ARC II GAME Edition スペック
※公式サイトより抜粋
- 対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive、aptX Lossless、LC3(LE Audio)
- 充電時間:10分で2時間の使用、2時間で満充電
- バッテリー持続時間:8時間(イヤホン本体)+27時間(充電ケース)
- 防水性能:IPX5
Cleer ARC II GAME Edition 開封
パッケージ表面には製品画像が大きく印刷されています。
パッケージ裏面には製品の特徴が書かれています。
パッケージを開封すると、ロゴの書かれた箱が入っています。
箱を開くと充電ケースが現れます。
充電ケースの下には付属品が入っています。
クイックスタートガイド、ユーザーマニュアル、USB-A to Cケーブルが入っています。
充電ケースは全体がファブリック素材になっており、非常に高級感があります。
前には指を引っ掛けてケースを開けやすくなっています。
後ろにはUSB-Cポートがあります。
充電ケースを開くとイヤホン本体が接点を保護された状態で入っており、またGAME EditonにのみUSBドングルが入っています。
USBドングルもマグネットで吸着されています。
充電器はUSB-C端子です。
背面には技適マークがあります。
側面にはボタンがあり、ペアリングモードに入ったり、接続モードを切り替えたりできます。
イヤホンはスマートな形状をしていると思います。
GAME Edition限定の紫の差し色も良い感じです。
重さはイヤホン単体で12.5gです。
充電ケースとUSBドングルを含めての重さは130.9gです。
Cleer ARC II GAME Edition ペアリング方法
最初は充電ケースを開くとペアリングモードに入ります。
2台目以降は充電ケース内のボタンを長押しすることでペアリングモードに入ります。
またARC II GAME EditionにはUSBドングルが付属しています。
ドングルは最初はデバイスに接続するだけでペアリングモードに入ります。
次からは側面にあるボタンを長押しすることでペアリングリセットされ、ペアリングモードに入ります。
Cleer ARC II GAME Edition レビュー
良い点
高性能のUSBドングルが付属している
GAME Editionのみ、USBドングルが付属しています。
このドングルは24bit/96kHzのaptX Adaptiveに対応しており、高音質で音楽を楽しめます。
また私がこれまで試してきたaptX Adaptive対応のオーディオトランスミッターは音の先頭が途切れていましたが、このドングルは音の先頭から音声が再生されます。
さらにこのドングルはARC II GAME Edition専用ではなく、他の完全ワイヤレスイヤホンでも使用可能です。
そしてドングルの側面のボタンを2回押すことで低遅延モードと高音質モードを切り替えられます。
非常に性能が高いUSBドングルです。
装着感に違和感がない
装着感に違和感はほとんどありません。
私はメガネをかけていますが、全く問題ありませんでした。
マルチポイント対応
マルチポイント(2台同時接続)に対応しています。
マルチポイントに対応していることで、パソコンで音楽を再生していて、スマートフォンに着信があったとき、スマートフォンの音声が流れるようになり、そのまま通話できるようになります。
連続使用可能時間が長い
連続使用可能時間がイヤホン単体で8時間、充電ケース込みで35時間と長いです。
バッテリーを気にすることなく使用できます。
LE Audio対応
ARC IIはすでにLE Audioに対応しています。
LE Audioを使用することで、エネルギーを節約しながら、音質やパフォーマンスが向上します。
LE Audioに対応した端末であればARC IIのパフォーマンスをさらに高められます。
気になる点
音質は期待していたほど良くない
ARC IIはイコライザーで音質を調整できます。
私はイコライザーのプリセットではJazzが良いと思ったので、Jazzにしたときの音質を紹介します。
低音は物足りないと感じました。
ボーカルは少し遠めです。
しかしクリアで、伸びや芯はあると感じました。
高音は十分に存在感がありますが、シャカシャカとしている印象です。
Jazzでは抑えられましたが、Flatでは高音が刺さりそうに感じました。
音質が良いということを聞いていたのですが、期待していたほど良くはないと感じました。
USBドングル使用時にマルチポイントのもう一方の接続先への切り替わりが不安定
USBドングルを使用してマルチポイント接続すると、もう一方のBluetooth接続したデバイスで音声を再生しても切り替わりが不安定です。
USBドングル側で音声を再生していないにもかかわらずBluetooth接続したデバイスの音声が再生されなかったり、片方のみ音声が再生されたりということが頻発しました。
ちなみにUSBドングルを別のイヤホンに接続して使用してみると、別のイヤホンではUSBドングルともう一方のBluetoothデバイスで問題なく音声の再生元が切り替わりました。
付属しているものとの相性が悪いというのは問題だと思います。
音漏れする
十分音楽が楽しめる音量で再生すると、何の曲が流れているかわかる程度に音漏れします。
オープンイヤータイプなので仕方がありませんが、音量はあまり上げられません。
タッチ操作の割り当てが少ない
ARC IIは「Cleer+」アプリでタッチパッドの操作をカスタマイズできます。
タッチパッドの操作は1回から3回までのタッチに操作を割り当てられます。
しかし1回タッチでは再生/一時停止か無しか、2回、3回タッチでも4種類の中からしか選ぶことができません。
イヤホンで音量操作が割り当てられず、タッチ操作のカスタマイズ性は低いです。
USBドングルが干渉しやすい
USBドングルは横に広く、干渉しやすいです。
もう少し長くても良いので、横幅はせまくしてほしかったです。
割り込み接続はできない
割り込み接続はできません。
割り込み接続とは、すでに2台のデバイスに接続している状態で、すでにペアリング済みのもう1台のデバイスのBluetooth設定でARC IIを選択してそれまでの接続に割り込んで接続することです。
割り込み接続に対応していると現在の接続先を意識する必要がなくなるので、割り込み接続には対応してほしいです。
ワイヤレス充電はできない
充電ケースはワイヤレス充電はできません。
ワイヤレス充電に対応していると充電が楽なので、ぜひ対応してほしかったです。
まとめ
今回は、Cleer ARC II GAME Editionをレビューしました。
付属のUSBドングルはこれまで使用してきたオーディオトランスミッターと比較して音の途切れがなく、非常に高性能です。
一方イヤホン自体の音質はオープンイヤーイヤホンらしいという印象で、低音は物足りなく感じましたし、高音がシャカシャカとしているように感じました。
USBドングルは非常に優秀なので、USBドングルのみを販売してほしいと思ってしまいました。