こんにちは、isukoです。
近年、完全ワイヤレスイヤホンが普及してきています。
その中で、AirPods Proは2019年10月に発売された商品ですが、いまだに人気があります。
AirPods ProといえばApple製品との連携機能で、Apple製品であれば接続を自在に切り替えることができます。
しかし、Apple製品以外とはこの連携機能は働かないため、Windows、Chrome OS、LinuxやAndroidの端末を使用している人は使うことができません。
しかし、今回紹介するJabra Elite 85tは、あらゆる端末の中から2台と同時に接続することができます。
今回は、Jabra Elite 85t(以下、Elite 85t)についてレビューします。
スペック
※公式ページから抜粋
・Bluetoothコーデック:SBC、AAC
・バッテリー(ノイキャンオン時):5.5時間(ケース込みで25時間)
・バッテリー(ノイキャンオフ時):7時間(ケース込みで31時間)
・充電端子:USB Type-C
・本体サイズ (長さ x 幅 x 高さ):23.1 x 19.0 x 16.2 mm
・充電ケースサイズ (長さ x 幅 x 高さ):64.8 x 41.1 x 28.5 mm
・重量 (充電ケース):45.1 g
・重量 (各イヤホン):7 g
・防水等級(イヤホン):IPX4
開封
パッケージはシンプルです。
外側のパッケージをスライドさせると、中から箱が現れます。
箱を開けると、充電ケースと付属品の箱が入っています。
付属品の箱にはS、Lサイズのイヤージェル(イヤーピース)とUSB Type-A to Cのケーブルが入っています。
ケースの正面にはJabraのロゴが入っています。
ケースの背面にはUSB Type-Cの充電端子があります。
ケースの底面には、無線(Qi)充電が可能なことを示すマークが書かれています。
ケースを開けると、イヤホン本体が入っています。
イヤーピースの装着部分はかなりの楕円形になっており、付属のイヤージェル(イヤーピース)も楕円形になっています。
付属のイヤージェル(イヤーピース)は奥の方に耳垢ガードが付いています。
Jabra Elite 85t レビュー
デザイン:耳にやさしく、カナル型が苦手な人でも違和感が少ない
カナル型イヤホンが苦手な理由として、
・耳の奥まで入れるのが怖い
・耳が詰まった感覚が苦手
ということがあると思います。
Elite 85tでは、これらを見事に解決しています。
耳の手前で支えるデザイン
一般的なカナル型イヤホン(画像上)と比較すると、Elite 85t(画像下)は耳に入れる部分が短い設計になっています。
つまり、耳の手前までしか入れないので、安心して装着することができます。
耳の手前までしか入れないので、装着感が悪いのではないかと思われる方もいると思いますが、本体部分が耳にうまく引っかかり、落ちそうだと感じたことはありません。
セミオープン設計
Elite 85t は上の画像のような穴(ベント)から耳の気圧調整ができます。
セミオープン設計という名前の通り、わずかに密閉感はありますが、一般的なカナル型と比較すると圧倒的に楽で、快適に使用することができます。
イヤーピース:楕円形だが、サードパーティ製のものも使用可能
Elite 85tのイヤーピースの装着部分は楕円形になっています。
そのため、サードパーティ製のイヤーピースは使用できないかと思いましたが、SednaEarfit Light Shortを装着して使用することができました。
注意点として、耳の手前で固定するような形状のため、イヤーピースは大きめの方がいいと思います。
私の場合、通常のカナル型イヤホンであればMサイズが合う場合が多いですが、Elite 85tでは付属のイヤージェル(イヤーピース)のLサイズが一番いいフィット感でした。
音質:女性ボーカルは同音域帯の楽器の音に埋もれがちだが、聴き疲れしない
音質は、どの音域の音もほどよい迫力があります。
一方、ボーカルと楽器との分離感が弱めで、同音域帯の楽器の音で女性ボーカルの声が聞き取りづらいことがあります。
イコライザーでの調整も行いましたが、女性ボーカルが聞き取りやすいようにすると、楽器の音がうるさく感じてしまいます。
しかし、作業中にBGMとして聴くのであれば、聴き疲れのしない音で、耳への違和感が少ないデザインでもあるので、集中して作業することができます。
ノイズキャンセリング機能:使用した瞬間にスッと雑音が消える
耳の奥まで入れず、少し開放感のある設計で、ノイズキャンセリング機能に悪影響がないか不安に思う方が多いと思います。
しかし、Elite 85tのノイズキャンセリング性能は非常に優秀です。
ノイズキャンセリング機能をオンにすると、大きな車の音をほぼ完全に消してくれます。
かといって、圧迫感も少なく、非常に優秀です。
外音取り込み機能:ノイズもなく、非常にクリアに聞こえる
外音取り込み機能も非常に優秀です。
音声を再生しない状態で外音取り込み機能を使用してみましたが、ノイズもなく、人の話し声も非常にクリアに聞くことができます。
遅延:気になるほどではない
YouTubeの動画を再生して遅延を確認しましたが、気になるほどの遅延は感じませんでした。
2台同時接続(マルチポイント)機能:切り替えが非常に高速
Elite 85tはiOSやAndroidなどのOSによらず、2台同時に接続することのできるマルチポイント機能を搭載しています。
この機能は、一方からの音声を停止し、もう一方から音声を再生すると接続先が切り替わる機能です。
接続先の切り替えは非常に高速で、音の途切れもありません。
PCとスマートフォンに同時接続することで、PCでの会議、スマートフォンでの通話を接続を切り替えることなく行うことができます。
充電:無線充電に対応
Elite 85tは無線(Qi)充電に対応しています。
決まった場所に置いておくだけで充電ができるので、手間がありません。
アプリ:非常に多くの項目を設定可能
アプリでは、アクティブノイズキャンセリング(ANC)とHearThrough(外音取り込み)の強さを5段階で調節でき、オフにも変更できます。
また、イコライザーはプリセットとしていくつか用意されていますし、自分で5つの音域を調整することもできます。
ノイズキャンセリング機能の切り替えとイコライザー設定は画像上部のモーメントとして、3つまで保存しておくことができます。
また、アプリ内でピンクノイズや自然の音など、作業に集中するための音声が準備されています。
そのほかにも、
・イヤホンのフィット感を確認するMyFit機能
・自分の聴覚特性に応じて音声を調整するMySound機能
・1回〜3回押しの操作をカスタマイズできるMyControls機能
など、さまざまな機能が搭載されています。
注意点
マルチポイント機能が不安定
マルチポイント機能が不安定な場合があります。
私の場合、iPhoneとMacを同時に接続して使用していますが、Mac側が無音の状態でもiPhone側の音声が再生されないときがあります。
MyFit機能を使用する際はMac側で音声を流していても接続先がiPhoneに切り替わるので、電話の応答の際は接続が切り替わると思います。
しかし、iPhoneとMacを同時接続して、iPhoneの音声を流したいときは注意が必要かもしれません。
右側のイヤホンを外したとき、設定によらず音声が一時停止する
Elite 85t は、耳から外したことを感知して音声を停止する機能のオンオフを変更することができます。
しかし、右側のイヤホンを外した場合、設定に関係なく音声が一時停止されます。
右側のイヤホンをケースにしまった場合、左側のイヤホンの電源もオフになるので、そういったことも関係しているのではないかと思います。
充電ケースの内側に汚れがつきやすい
充電ケースの内側がゴムのような質感になっているため、汚れがつきやすくなっています。
また、指も入りにくい形状になっているため、掃除をするのも難しいです。
まとめ
今回は、Jabra Elite 85tのレビューをしました。
音質がフラットで、ソフトウェアにやや難点があるものの、耳に優しいデザイン、ノイズキャンセリング性能も非常に優秀なイヤホンだと思います。
カナル型が苦手だけどノイズキャンセリング機能を使いたいという人は、一度試してみてはいかがでしょうか。