こんにちは、isukoです。
イヤーカフイヤホンはメガネに干渉しないということで、私は好んで使用しています。
基本的には見た目や機能が似ていますが、今回紹介するEdifier LolliClipは、
- LDAC対応
- 装着センサー搭載
- ノイズキャンセル機能搭載
- 心拍数・血中酸素濃度センサー搭載
と、他のイヤーカフイヤホンではあまり搭載されておらず、そもそもイヤホンにも搭載されていないような機能も搭載されています。
今回は、Edifier LolliClipをレビューします。

Edifier LolliClip 開封

パッケージ表面には製品の画像が印刷されています。

パッケージ裏面には製品の特徴が書かれています。

パッケージを開封すると、充電ケースをUSB-A to Cケーブル、書類が入っています。


重さはイヤホン単体で7.0g、充電ケース込みで58.4gです。
Edifier LolliClip ペアリング方法
最初は充電ケースを開くだけでペアリングモードになります。

2台目以降は充電ケース右側面のボタンを長押しすることでペアリングモードになります。
ペアリングモードになったあとは、接続したいデバイスのBluetooth設定から「Edifier LolliClip」を選択するとペアリングできます。
Edifier LolliClip レビュー
デザイン

充電ケースは非常に光沢感があります。
指紋もつきやすいので、マットなほうが良いのではないかと思います。
丸みがあり、卵のような形状です。
前面にはLEDインジケーターがあります。

背面にはEdifierのロゴとUSB-Cポートがあります。

右側面にはボタンがあり、ペアリングモードにしたり、リセットしたりできます。

充電ケースを開くと、上面の裏側には技適マークなどの表示があります。

イヤホンも光沢感があります。
個人的にはマットなほうが高級感を感じられるのではないかと思います。
形状はイヤーカフイヤホンとしては非常に独特です。
スピーカーのあるほうはインナーイヤーイヤホンのような形状です。
耳の後ろにくるほうも大きめです。

また、耳の後ろにくるほうにはなんと心拍数・血中酸素濃度を測定するセンサーも搭載されています。
接続部分はやわらかいですが、元に戻る力も強いです。
装着感

スピーカーがあるほうはインナーイヤーイヤホンのような形状をしています。
そのため、耳をふさぐように装着します。
周りの音は聞こえますが、耳をふさぐため、少し違和感があるかもしれません。
イヤーカフイヤホンは耳をふさがないのがメリットだと感じているので、この装着方法は気になります。
装着感としては、耳の後ろにくる側は大きめで、圧力が分散されるためか、装着時の違和感は少ないです。
しかし、光沢感があり、すべりやすいためか、何度も位置直しをする必要がありました。
落ちるということはないと思いますが、スピーカーがあるほうは適切な装着位置でないと音質が悪くなってしまうので、装着感は残念です。
装着時の見た目

横からの見た目は、接続部分が細いので、スマートです。
しかし、全体的に光沢感があるので、少し主張が強いかもしれません。

上からの見た目は、接続部分はやや飛び出していますが、飛び出しは小さめです。
音質

LDAC接続で、イコライザーは「標準」にしました。
また、LolliClipはノイズキャンセル機能を搭載していますが、こちらはオフにして音質をチェックしました。
低音の量はちょうど良いです。
深い低音も十分に感じられます。
ボーカルはちょうど良い距離感で、伸びや芯があります。
高音は少し物足りないです。
音質は良いと感じました。
しかし、装着感によって大きく音質が変化してしまいます。
音もれ
インナーイヤーイヤホンのように耳の中に入れて音を流すタイプなので、音もれはイヤーカフイヤホンとして考えると少なめです。
とはいえ大きな音を流すのは控えたほうが良いと思います。
接続性
イヤーカフイヤホンとしては珍しく、高音質コーデックのLDACに対応しています。
音楽をより高音質で楽しめます。

また、マルチポイント(2台同時接続)に対応しています。
パソコンとスマートフォンに同時接続して、接続先を簡単に切り替えて使用できます。
さらに、非常に良いのが、LDACとマルチポイントが併用できることです。
LDACを有効にするとマルチポイントが無効になるものが多いですが、このLolliClipは併用できます。
ただし、接続の安定性は下がる可能性があるので、その点はご注意ください。
スーパーマーケットで装着してみた感じでは、LDACの最高音質での接続の場合、かなり厳しかったです。
一方、AAC接続の場合は問題なく使用できました。
LolliClipは左右の区別なく使えます。
イヤホンを装着するときに左右が認識され、左右に音が分かれます。
片耳だけでも使え、片耳で左右の音が聞こえます。
しかし、イヤホンの左右の認識が行われたあとで、片耳かどうかの認識が行われるようで、片耳で左右の音が聞こえるようになるまでには10秒以上かかるときがありました。
操作性
接続部分全体がセンサーになっているようで、タップすると一時停止/再生などの操作ができます。
タップ時にフィードバック音があるので、正しくタップできているかわかりやすいです。
操作の受け付けも早いです。
また、装着検知センサーが搭載されています。
イヤホンを片耳でも外すと、再生が一時停止されますし、装着し直すと、再生が再開されます。


タップ操作や装着検知センサーの動作はアプリでカスタマイズできます。
ノイズキャンセル性能

LolliClipは、イヤーカフイヤホンではまずなく、インナーイヤーイヤホンとしても貴重なノイズキャンセル機能が搭載されています。
ノイズキャンセル性能はそれほど強力ではありません。
とはいえ、違いは実感でき、イヤホンから流れる音が聞き取りやすくなります。
通話音質
実際の通話音質はYouTube動画をご覧ください。
静かな環境ではクリアに声を届けてくれていると感じました。
60dB前後のレストランの音を流した環境では、周りの音も聞こえてしまっていました。
バッテリー
ノイズキャンセルオフでは、イヤホン単体で最大9時間、充電ケース併用で最大30時間使用できます。
ノイズキャンセルオンでは、イヤホン単体で最大6時間、充電ケース併用で最大20時間使用できます。
また、15分の充電で最大3時間使用できる急速充電に対応しています。
バッテリー持ちは長めです。
充電ケースはワイヤレス充電には対応していません。
アプリ
「EDIFIER ConneX」アプリでイヤホンをカスタマイズできます。

最初の画面では、左右のイヤホンのバッテリー残量と充電ケースのバッテリー残量がわかります。

充電ケースのバッテリー残量はイヤホンを充電ケースにしまうことで表示されます。

ノイズキャンセルはオンにすることで、「適応型ノイズキャンセリング」が適用されます。

イコライザーは4つのプリセットのみ選択できます。
カスタマイズができないのは残念です。

「サウンドモード」では、音楽モードと低遅延のゲームモード、空間オーディオモードを切り替えできます。

AAC接続で、通常時は100msほどの遅延を感じましたが、ゲームモードをオンにすると50msよりは遅延が少ないと感じました。

空間オーディオは非常に優秀です。
イヤホンではなくスピーカーから音が出ているように感じられます。

さらに、ヘッドトラッキングにも対応しています。
顔の動きをかなり正確に捉えてくれている印象で、固定されたスピーカーから音が出ているように感じられます。
LolliClipはさらに独自機能として心拍数・血中酸素濃度センサーが搭載されています。


しかし、自動では測定できず、同時に測定することもできなさそうです。
自動で測定できないのであれば、運動時の心拍数を管理するのも難しそうです。


右上のアイコンをタップすると、他にも設定項目があります。

アプリからマニュアルを確認できます。

イヤホンに入った水滴を除去する機能も搭載されています。

タッチ操作のカスタマイズもできます。


とはいえ、割り当てられるのは2回押しと3回押しだけです。
すべての機能を割り当てられないのは残念です。

タップ感度も調整できます。
誤操作が多かったり、操作を受け付けてくれないという方は調整してみてはいかがでしょうか。
運動時の感度設定ができますが、ヘッドトラッキングのセンサーがついているので、おそらく長時間動いているときなどにタップ感度を落としてくれるのだと思います。
LolliClipは装着検出センサーが搭載されているので、イヤホンを外したり、つけたりしたときに音声を一時停止/再生したりできます。

この動作の調整ができます。

マルチポイント接続を有効にするかも選択できます。
LolliClipはマルチポイントと高音質コーデックのLDACを併用できますが、マルチポイント接続が不要な場合、意図しない接続の切り替えが起こらないので、オフにできるのは良いと思います。

イヤホンを探すために音を鳴らす機能もあります。

アナウンス音の設定もできます。
タップ操作時のフィードバック音も不要であればオフにできます。
アナウンス音量を調整できるのは、アナウンス音が大きいと感じる方もいると思うので、良いと思います。
防水・防塵性能
IPX6の防水性能と、IP5Xの防塵性能があります。
外でも快適に使用できます。
カラーと価格
カラーは今回レビューしたブラックのみです。
Amazonでの通常価格は16,980円です。
まとめ
今回は、Edifier LolliClipをレビューしました。
良い点
- 音質が良い
- 音もれが少なめ
- LDACとマルチポイント併用できる
- タップ操作が使いやすい
- 装着検知センサーが搭載されている
- ノイズキャンセル機能が搭載されている
- バッテリー持ちが良い
- 空間オーディオが優秀
- アプリでカスタマイズできる項目が多い
- IP56の防塵・防水性能がある
気になる点
- 全体的に光沢感がある
- 耳をふさいでしまう
- 装着のズレが気になる
- 片耳で左右の音が聞こえるようになるまでに時間がかかる
- 通話時は周りの音も拾ってしまう
- カスタムイコライザーはない
- 心拍数・血中酸素濃度の測定は手動
- タップ操作にすべての操作を割り当てられない
- カラーがブラックのみ
- 価格が高め
良い点・気になる点をまとめると上のような感じです。
高音質で音楽を楽しむためには良い装着状態である必要がありますが、その良い装着状態を維持するのが難しいのが非常に残念です。
また、心拍数と血中酸素濃度の測定は手動ということで、多くの方は使わないのではないかと思います。
そのため、この機能を省いて価格を安くしてくれたほうが良いのではないかと思いました。
一方、音質は良いです。
空間オーディオも自然で、良い機能だと思いました。
LDACとマルチポイントの併用ができるのも良い点です。
ただ、イヤーカフイヤホンは耳をふさがないことがメリットだと思うので、LolliClipはインナーイヤーイヤホンの特殊な形状と捉えるのが良いかもしれません。
