こんにちは、isukoです。
完全ワイヤレスイヤホンはマルチポイントや高音質コーデック対応など、高機能なものが増えてきました。
しかし機能性が高いものはどうしても高価になりがちです。
そんな中、Tranyaから1万円程度で購入でき、マルチポイントも高音質コーデックにも対応した完全ワイヤレスイヤホンが発売されました。
今回は、Tranya Novaをレビューします。
Tranyaとは
Tranyaとは中国の深センで2015年に設立したイヤホンメーカーです。
最も没入感のあるリスニング体験を手頃な価格で提供することにことに専念しているとのことです。
Tranya Nova 開封
パッケージ表面にはロゴマークがあるだけで非常にシンプルです。
パッケージ裏面にはaptX Adaptive対応を示すマークがあります。
パッケージを開封すると充電ケースがあり、その下には付属品の入った箱があります。
付属品はUSB-A to Cケーブルと3種類のイヤーピース(Mサイズはイヤホンに取り付け済み)、説明書が入っています。
説明書の裏面には技適マークがあります。
充電ケースは非常に光沢感があります。
前面には充電ケースのバッテリー容量を示すインジケーターがあります。
背面にはTranyaのロゴとペアリングモードに入るためのボタンがあります。
底面にはUSB-Cポートがあります。
イヤホンを取り出してみると、イヤホン自体にも光沢感があります。
イヤーピースを外してみると、イヤホン本体に汚れが入らないようになっています。
片耳での重さは4.4gです。
充電ケースを含めての重さは44.4gです。
Tranya Nova ペアリング方法
初回はイヤホンをケースから取り出すとペアリングモードに入ります。
2回目以降はイヤホンを充電ケースにしまい、充電ケース背面のボタンを押すことでペアリングモードに入ります。
Tranya Nova レビュー
音質
Tranya NovaはTranya独自のSonicMaxTMテクノロジーを搭載しています。
それにより音の鮮明さと分離性を著しく向上させることができているようです。
確かにボーカルはクリアで、聴き取りやすいと感じました。
またボーカルの距離感もちょうど良い感じで、高音にも十分存在感があります。
しかし低音のやや高い音域あたりがごっそりと抜けてしまっているような印象を受けました。
良い点
装着感が軽い
装着感が軽く、カナル型イヤホンが苦手な人でも装着しやすいです。
しかし落ちそうという感じはなく、安心して装着できます。
マルチポイント対応
マルチポイント(2台同時接続)に対応しています。
そのためスマートフォンとパソコンに同時に接続しておくことができ、接続を切り替える操作をすることなく音声の再生元を切り替えることができます。
またパソコンで音声を再生しているときにスマートフォンに着信があると、スマートフォン側の音声が再生されるようになり、そのまま着信を受けることができます。
外音取り込みが自然
外音取り込みは取り込み量が多いという感じではありませんが、違和感が少なく、かなり自然だと感じました。
自分の声がこもりにくいので、装着したまま会話もできます。
aptX Adaptiveに対応
高音質コーデックのaptX Adaptiveに対応しています。
そのため高音質で音楽を楽しむことができます。
同じく高音質コーデックのLDACと比べると対応していない端末は多いですが、対応しているというのが重要だと思います。
LE Audioに対応
業界最新のBluetooth5.3をサポートしており、次世代コーデックのLE Audioに対応しています。
私の手元にはまだLE Audioに対応した端末がないため検証できていませんが、より低遅延になることが期待されています。
ゲームモード搭載
ゲームモードが搭載されています。
通常時では100msほどの遅延を感じましたが、ゲームモードにしたところほとんど遅延を感じなくなりました。
タッチ操作のカスタマイズ性が高い
Tranya Novaは「Tranya Audio」アプリによりタッチ操作をカスタマイズすることができます。
このタッチ操作のカスタマイズ性が非常に高いです。
まずどの操作にも割り当てられない操作はありません。
さらに5回のタップまでと長押しでの操作に対応しているので、対応している全ての操作を割り当てることが可能です。
イコライザーの調整幅が広い
Tranya Novaは「Tranya Audio」アプリによりイコライザーの調整をすることができます。
この調整幅が非常に広いです。
10個の音域を+8dBから-8dBまで調整することができます。
ただしイコライザーの調整は複雑なので、プリセットのバランスがちょうど良いとは思います。
説明書が日本専用
付属している説明書が日本専用です。
今後日本市場での販売に向けて気合が入っている証拠だと思います。
通話性能はクリア
6つのマイクとcVc8.0、風切り音低減技術が使用されています。
そのためか通話性能はクリアで、扇風機にイヤホンをを近づけても問題ありませんでした。
気になる点
イヤホンがすべりやすい
イヤホンも充電ケースも光沢感があります。
そのためイヤホンがすべりやすいです。
その結果イヤホンを充電ケースから取り出しにくいですし、イヤホンを耳から外すときも気をつけないと落としてしまうかもしれません。
充電ケースが自立しない
充電ケースが自立しません。
また充電ケースのフタが簡単に閉まってしまうため、イヤホンを片方ずつ充電ケースから取り出す必要があります。
イヤホンがすべりやすいこともあり、使うまでがやや大変な印象です。
誤タッチが多い
装着するときにタッチパネルを触ってしまい、誤動作してしまうことが非常に多かったです。
イヤホンのスティックの下の部分を持てば良いですが、その部分は充電ケースの奥に完全に隠れてしまっているので、難しいです。
タッチパネルの操作はカスタマイズができるので、1回タップでの操作は割り当てないほうが良いと思います。
アナウンス音が大きい
起動時やモード切り替え時などにアナウンス音が流れますが、この音が大きいです。
もう少し小さくしてくれるとうれしいと思いました。
ワイヤレス充電に相性問題がある
Tranya Novaはワイヤレス充電に対応していますが、Galaxy Super Fast Wireless Charger DuoとGalaxy S23のワイヤレスバッテリー共有ではワイヤレス充電に失敗してしまいました。
ワイヤレス充電には相性問題があると認識しておく必要はあると思います。
割り込み接続は不可
割り込み接続はできません。
割り込み接続とは、すでにTranya Novaが2台の端末に接続している状態で、すでにペアリング済みの端末のBluetooth設定からTranya Novaを選択することでそれまでの接続に割り込んで接続することです。
割り込み接続に対応していないことで、接続している状態の端末のBluetooth設定から切断してから接続する必要があります。
マルチポイント(2台同時接続)には対応しているので、決まった2台の端末に接続したままであれば問題ありませんが、3台以上の端末を切り替えて使いたいという人は注意が必要です。
ANCモードの調整でノーマルモードを飛ばせない
タッチ操作によりノイズキャンセリングと外音取り込みのモードを切り替えることができます。
このモードが「ノイズキャンセリングモード」→「外音取り込みモード」→「ノーマルモード」のループとなっており、ノーマルモードを飛ばせません。
タッチパネルに多くの操作を割り当てられるので、特定のモードに指定して移行できるようになれば良いと思いました。
ノイズキャンセル性能はそれなり
ノイズキャンセル性能は全体的にやや小さくなるという程度です。
音声を再生してしまえばほとんど気にならなくなりますが、デジタル耳栓としては性能は高くないと思います。
まとめ
今回は、Tranya Novaをレビューしました。
1万円程度で購入できるという低価格ながら、マルチポイントやaptX Adaptive、ノイズキャンセル機能搭載など、非常に機能性が高いです。
ただし光沢感のあるデザインのためすべりやすく、それによって使い勝手に影響を与えているような気がします。