こんにちは、isukoです。
私はさまざまな完全ワイヤレスイヤホンをレビューし、数個以外は手放すということを続けてきました。
そんな中、ずっと手元にあったのがテクニクスのEAH-AZ60です。
ワイヤレス充電ができないながらも音質が良く、接続の安定感がありました。
そのテクニクスからEAH-AZ80とEAH-AZ60M2が発売されました。
今回は、EAH-AZ60の後継機、テクニクス EAH-AZ60M2をレビューします。
テクニクス EAH-AZ60M2 スペック
- 防滴性能:IPX4相当
- Bluetoothバージョン:5.3
- Bluetoothコーデック:SBC、AAC、LDAC
- 再生時間(イヤホン単体):約7.0時間(ノイズキャンセリングON、AAC)
- 再生時間(充電ケース含む):約24時間(ノイズキャンセリングON、AAC)
- 充電時間(イヤホン):約2.0時間
- 充電時間(充電ケース):約2.5時間
- 充電時間(同時充電):約3.0時間
- 急速充電:15分充電で70分使用可能(ノイズキャンセリングON、AAC)
テクニクス EAH-AZ60M2 開封
パッケージ表面には製品画像が大きく印刷されています。
パッケージ裏面には製品の特長が書かれています。
パッケージを取り外すと、テクニクスのロゴが書かれた黒い箱が現れます。
箱を開けると、充電ケースが見えます。
その上の部分は取り出せるようになっています。
画像で簡単な使い方説明が書かれています。
これを開くとイヤーピースが6セット入っています。
Mサイズはイヤホンに装着されていますが、それを保管するためのスペースがあるのはうれしいです。
充電ケースも取り出すと、その下には付属品の入った箱があります。
箱を開いてみると、充電ケースと書類が入っています。
充電ケーブルはUSB-C to Cです。
書類は説明書が2種類入っています。
充電ケースはツルツルとした見た目ながら、触ってみるとややざらざらとした感触があり、不思議な感じがします。
前面の少し穴が開いている部分にはLEDインジケータがあります。
背面にはUSB-Cポートがあります。
開いてみるとイヤホン本体が現れます。
平たいタッチパネル部分は非常に細かいスピン加工が施されており、高級感があります。
イヤホンの内側には脱着センサーや充電端子などがあります。
イヤーピースには耳垢などが内部に貼らないようにスポンジのようなものが入っています。
重さは片耳で6.2gです。
充電ケース込みで56.6gです。
テクニクス EAH-AZ60M2 ペアリング方法
最初はイヤホンを充電ケースから取り出すだけでペアリングモードに入ります。
2台目以降に接続する場合は両側のタッチセンサーを長押しすることでペアリングモードに入ります。
テクニクス EAH-AZ60M2 レビュー
良い点
マルチポイント(3台同時接続)に対応
EAH-AZ60M2はマルチポイントに対応しています。
とはいえハイエンド完全ワイヤレスイヤホンであればマルチポイント対応は当たり前になってきています。
そんな中EAH-AZ60M2は初の3台同時接続に対応しています。
例えばスマートフォンとタブレット、パソコンに同時接続して、接続を切り替える操作をすることなく3台の端末の音声を聴くことができます。
また2台でも3台でも、例えばパソコンで音声を再生しているときにスマートフォンに着信が来ると、自動的にスマートフォンの着信音が流れるようになり、そのまま着信を受けることができました。
ただし、3台同時接続の場合は高音質コーデックのLDACが使用できなくなり、3台が接続されるまで時間がかかるので注意が必要です。
割り込み接続に対応
EAH-AZ60M2は割り込み接続に対応しています。
割り込み接続とは、マルチポイントの上限まで端末が接続している状態で、すでにペアリング済みの端末のBluetooth設定で「EAH-AZ60M2」を選択することで、それまでの接続に割り込んでEAH-AZ60M2に接続できることです。
割り込み接続に対応していることで、それまでの接続先を意識することなく、接続したい端末でEAH-AZ60M2に接続することができます。
ワイヤレス充電に対応
EAH-AZ60M2の充電ケースはワイヤレス充電に対応しています。
ワイヤレス充電台に置くだけで充電ができるので、非常に手軽に充電することができます。
音質が良い
まず思ったのは、音が突き抜けてくる感じがするということです。
かといって音が刺さるというわけではなく、音がスッと耳に入ってくる印象を受けました。
低音はちょうど良く、空間の広がりを感じました。
ボーカルはちょうど良い距離感で、高音には十分存在感があります。
軽いながらも安定した装着感
装着感は軽く、違和感が少ないです。
軽い装着感のものはズレやすく、落ちやすい印象がありましたが、EAH-AZ60M2はそのようなことはなく、非常に安定しています。
ノイズキャンセリング機能が使いやすい
ノイズキャンセリング機能は低音の騒音はしっかりとかき消してくれる印象です。
人の声より高い音は小さくはなるものの残っていますが、音楽を再生してしまえば周りの音は気にならなくなります。
このノイズキャンセリング機能の何よりも良い点は、圧迫感が非常に少ないことです。
ノイズキャンセリング機能を使用すると特有の圧迫感があり、耳が詰まったような感覚を感じる人もいると思います。
しかしEAH-AZ60M2はノイズキャンセリング機能を使用していても圧迫感が少なく、高性能で使いやすいノイズキャンセリング機能だと思いました。
また「Technics Audio Connect」アプリでノイズキャンセリング機能の強さを1~100の間で調整することができるので、より圧迫感を減らすことができます。
外音取り込み機能は自分の声がこもらない
外音取り込み機能は、周りの音をしっかり聞くことができます。
さらに自分の話し声がこもりません。
外音取り込み機能で自分の声がこもって聞こえる場合、会話をするには向きませんが、EAH-AZ60M2では装着したまま会話をすることが可能です。
外音取り込み機能もノイズキャンセリング機能と同様に、「Technics Audio Connect」アプリで外音取り込みの強さを1~100の間で調整することができます。
また外音取り込み機能を使用するときに音声の再生を停止するかどうかを選ぶことが可能です。
通知音でのアナウンスに対応
EAH-AZ60M2は通知音でのアナウンスに対応しています。
初期状態では「接続しました」とアナウンスが流れるようになっていますが、マルチポイント接続時は接続する台数分「接続しました」とアナウンスが流れます。
実際にイヤホンを使えるようになるまでにこのアナウンスの時間がかかるので、アナウンスはできるだけ短くしたいです。
EAH-AZ60M2は簡単な通知音でのアナウンスに対応しているため、アナウンスの時間が短くできます。
タッチ操作のカスタマイズ性が高い
EAH-AZ60M2は「Technics Audio Connect」アプリでタッチ操作をカスタマイズすることができます。
他の完全ワイヤレスイヤホンではタッチ操作を変更することができなかったり、変更できてもいくつかのプリセットから選択するものが多いです。
しかしEAH-AZ60M2はタッチ操作のカスタマイズの自由度が非常に高く、自分の使いやすいようにカスタマイズすることができます。
イヤホンを外しているときにタッチ操作を無効にできる
EAH-AZ60M2には脱着センサーがあるため、イヤホンを装着しているか外しているかを検知することができます。
これによりイヤホンを外したときに音声の再生を停止することができます。
またイヤホンを外している間のタッチ操作を無効にできます。
無効にすることで、イヤーピースの交換時などにタッチセンサーを触ってしまって誤操作をするというリスクを減らすことができます。
タッチ操作で「外音コントロールのオフ」を選択できる
EAH-AZ60M2はタッチ操作でノイズキャンセリング、外音取り込み、オフの3つのモードを切り替えることができますが、「Technics Audio Connect」アプリで「オフ」を無効にすることができます。
これによりすぐに外音取り込みが必要なときにすぐにモードを切り替えることが可能です。
気になる点
イヤホンがうまく充電できないことがある
端子の接触があまり良くないのか、イヤホンがうまく充電できていないことがありました。
うまく充電できていないときはLEDインジケータが点滅するので、点滅していないかは確認する必要があります。
起動音はなくせるようにしてほしい
EAH-AZ60M2は起動して起動音が流れたあとにペアリングした端末に接続します。
そのため、起動音が流れている時間分ペアリングするまでに時間がかかります。
起動音をなくしてより早くペアリングできるようにしてほしいと思いました。
バッテリー保護機能がほしい
完全ワイヤレスイヤホンを長く使ううえで、バッテリーの劣化が問題になります。
バッテリーの保護をする方法として、80%程度で充電をストップするような機能がありますが、EAH-AZ60M2にはそのような機能はありません。
できればバッテリー保護機能を搭載してほしいです。
外音取り込み機能使用時に音量を小さくする機能がほしい
外音取り込み機能使用時は音声の再生を停止するかどうかを選ぶことができます。
しかし音声の再生を停止できないソフトの場合、音声はそのまま流れてしまいます。
できれば外音取り込み機能使用時に音量を小さくできるようにしてほしいです。
まとめ
今回は、テクニクス EAH-AZ60M2をレビューしました。
欠点らしい欠点が見当たらず、非常に高性能な完全ワイヤレスイヤホンだと思いました。
EAH-AZ80も気になっているので、入手し次第レビューします。