こんにちは、isukoです。
先日NuraのBluetooth5.3オーディオトランスミッターをレビューしました。
その中でも少し登場していますが、実は同じくNuraの完全ワイヤレスイヤホン NuraTrue Proも購入していました。
今回は、Nura NuraTrue Proをレビューします。
Nura NuraTrue Pro スペック
※プリンストンダイレクトより抜粋
- スピーカーサイズ:100mm低歪みダイナミックドライバー
- オーディオコーデック:Qualcomm aptX™ Lossless、Qualcomm aptX™ Adaptive(24bit / 96kHz)、Qualcomm aptX™、AAC、SBC
- 空間オーディオ:Dirac Virtuo空間オーディオ、ヘッドトラッキング機能なし
- 適合規格:Bluetooth® 5.3、マルチポイント接続
- 連続再生時間:最大32時間
- IP規格:IPX4
Nura NuraTrue Pro 開封
パッケージの表面には製品本体の画像が大きく印刷されています。
パッケージの背面には製品の特徴が書かれています。
パッケージを取り外すと、Nuraのロゴの書かれた箱が現れます。
箱を開くと、充電ケースと付属品の箱が入っています。
付属品としてUSB-A to Cケーブルとシリコンのイヤーチップ(イヤーピース)がXS、S、M、Lの4サイズ(Mサイズはイヤホン本体に装着済み)、フォームタイプのイヤーチップ(イヤーピース)、シリコンフィットウィングが2セット(1セットはイヤホン本体に装着済み)が入っています。
充電ケースの天面には「nura」と大きく書かれています。
充電ケースはマットで指紋がつきにくいです。
本体背面にはUSB-Cポートがあります。
充電ケースを開くとイヤホンが入っています。
Nuraのロゴマークが書かれたフェイスプレートは非常に存在感があります。
イヤホンを取り出してみると、フェイスプレート部分は非常に大きいですが、他の部分は普通のイヤホンといった形状です。
イヤーチップ(イヤーピース)を外してみると、軸の部分はかなり楕円形になっています。
イヤホン本体の片耳での重さは8.5gです。
充電ケースを含めての重さは72.9gです。
Nura NuraTrue Pro ペアリング方法
最初は充電ケースからイヤホン本体を取り出すことでペアリングモードに入ります。
次回以降は左右のイヤホンを長押しするか、「nura」アプリで「検出可能モードに入る」を選択することでペアリングモードに入ります。
ペアリングモードに入れば、あとは接続したい端末のBluetooth設定から「NuraTrue Pro」を選択することでペアリングすることができます。
Nura NuraTrue Pro パーソナライズ方法
Nuraのイヤホンの特徴は、自分の聴覚特性に応じた音質に自動でカスタマイズする機能があることです。
これは赤ちゃんの難聴検査を応用した独自の技術で、音波を放出することによる内耳から帰ってきた反響音を検出して、個人の聴覚を自動測定する機能です。
この機能を使うために、スマートフォンなどに「nura」アプリをインストールします。
「nura」アプリを使用するためにはアカウントを作成する必要があります。
アカウントにログイン後、「NURATRUE PRO」を選択します。
次に聴覚プロファイルの作成が始まります。
まず、作成する聴覚プロファイルの名前を入力します。
次にイヤホンのフィット感のテストがあります。
ここで耳に合ったイヤーチップ(イヤーピース)を選択することができます。
耳に合ったイヤーチップ(イヤーピース)を選択後、イヤホンから聴覚測定用の音が流れるので、じっとしておきます。
アナウンスに従って測定するようにしてください。
聴覚測定が終わると、自分用にパーソナライズされたプロファイルとニュートラルの状態を比較することができます。
2回続けてパーソナライズを実行したところ、右側の特徴的な部分はかなり似た形状になっているので、精度は高いと思います。
Nura NuraTrue Pro レビュー
良い点
装着感が良い
装着感は違和感が少ないながら安定しています。
特徴的な見た目から装着感を気にしていましたが、かなり良い部類です。
音質が良い
まず、パーソナライズのみ行い、イコライザーなど設定は行わない状態での音質をレビューします。
全体的に立体感がある音で、空間が広いです。
低音は輪郭がぼやっとして聴こえるものが多い印象でしたが、ドラムを叩いているということをしっかり感じる事ができました。
一方、ボーカルは周囲の音に左右されるように感じました。
音数が多いと周りの音に埋もれてしまう感じがしました。
しかし、音数が少ないと、非常に伸びがよく、気持ちよく聴くことができます。
高音は刺さる音ではないですが、存在感があり、気持ちよく感じました。
ここまではパーソナライズのみを行ったときのレビューでしたが、NuraTrue ProはProEQ(イコライザー)や反響モード(イマージョンレベル)、空間オーディオの設定を行うことができます。
ProEQは5つの音域を0.1刻みで調整することができるため、かなり細かくカスタマイズすることが可能です。
反響モードは変更することで低音の響きを調整することができます。
空間オーディオはオーディオ分野で有名なスウェーデンのDirac®社による空間オーディオを使用することができます。
「パーソナライズ済」の右側のアイコンをタップすることでオン・オフを切り替えることができます。
これらを組み合わせていくとかなり音が変化します。
aptX Lossless、aptX Adaptiveに対応
NuraTrue ProはaptX Losslessに対応しています。
aptX Losslessは1.2Mbpsと、LDACの990Kbpsと比べて短時間に大容量のデータを送受信することができます。
ただし、現状aptX Losslessに対応している端末はほとんどありません。
しかし、NuraTrue ProはaptX Adaptive(24bit / 96kHz)にも対応しており、十分に高音質で音楽を楽しむことができます。
マルチポイントに対応している
NuraTrue Proはマルチポイント(2台同時接続)に対応しています。
パソコンとスマートフォンに同時接続しておき、パソコンで音声を再生しているときに着信があっても、イヤホンを装着したまま受けることができます。
また、「nura」アプリに「Music Takeover」という設定項目があり、片方で音声を再生している状態でもう片方で音楽を再生したときに割り込んで音声の再生先を切り替えるかどうかを選択することができます。
割り込み接続に対応している
NuraTrue Proは割り込み接続にも対応しています。
割り込み接続とは、ペアリング済みでNuraTrue Proに接続していない端末のBluetooth設定から「NuraTrue Pro」を選択することで、すでに接続されている端末に割り込んで接続することができることです。
割り込み接続に対応していることにより、NuraTrue Proが現在どの端末と接続しているかということを意識することなく接続先を切り替えることができます。
ワイヤレス充電に対応している
NuraTrue Proはワイヤレス充電に対応しています。
充電台に置くだけで充電することができるのは非常に楽です。
タッチ操作のカスタマイズ性が高い
タッチ操作はタップ、ダブルタップ、トリプルタップ、ダブルタップとホールドに操作を割り当てることができます。
それぞれに対して自分の好きなように割り当てることができます。
タッチ操作はカスタマイズ性が低いものが多いので、非常に良いです。
バッテリーの持ちが長い
バッテリーの持ちはイヤホン単体で最大8時間、充電ケースを併用することで最大32時間利用することができます。
イヤホン単体で8時間というのは長めで、普通に使用しているぶんにはバッテリーの減りを気にする必要はないと思います。
LEDインジケーターが目立ちにくく、目にやさしい
充電ケースの前面にはLEDインジケーターがあり、真ん中は充電ケースの、左右はそれぞれ左右のイヤホンのバッテリー残量を示しています。
このLEDインジケーターは点灯していないとどこにあるかわかりません。
また、光り方も目にやさしく、良いと思います。
ノイズキャンセル性能は十分
ノイズキャンセル性能は、低音のノイズは少し残っている印象ですが十分です。
しかし、人の声などの高音のノイズは他のノイズキャンセリングイヤホンと比較してもかなりカットできています。
音楽を再生してしまえば周りの音は気にならなくなります。
イヤホンの脱着での再生・一時停止機能がある
NuraTrue Proはイヤホンの脱着を感知するセンサーがあり、イヤホンを外すことで一時停止、再び装着することで再生するという機能があります。
また、この機能も設定しなかったり、片側もしくは両側のイヤホンを外したときに作動するように設定することができます。
片耳のみで使用可能
NuraTrue Proは片耳でのみで使用することができます。
片耳を充電しながら使用することで、長時間使用することができます。
気になる点
イヤホンを充電ケースから取り出しにくい
イヤホン本体が充電ケースから大きく飛び出している形状ではないので、指が引っかかりにくく取り出しにくいです。
しかし、充電ケースの外側からイヤホンを内側に押し込むことで、かなり取り出しやすくなりました。
外音取り込み性能はイマイチ
NuraTrue Proには「ソーシャルモード」と呼ばれる外音取り込みモードが搭載されていますが、周りの音が少しこもっている印象です。
自分の声はそれほどこもっていない印象なのでイヤホンを装着したまま会話ができないわけではありませんが、注意が必要です。
アプリは片耳では使用できない
イヤホン自体は片耳でも使用できますが、「nura」アプリは片耳では使用することができません。
一度設定してしまえばそれほどアプリを使用する場面はないと思いますが、注意してください。
パーソナライズをすると毎回タッチ操作の設定がリセットされる
Nuraのイヤホンの特徴である聴覚特性によるパーソナライズですが、パーソナライズをすると、毎回タッチ操作の設定がリセットされます。
意図しない動作をする可能性があるので注意してください。
日によって聴覚特性も変わると思うので、パーソナライズをしてもタッチ操作の設定がリセットされないようにしてほしいです。
価格が高い
プリンストンダイレクトでは45,980円で販売されています。
独自のパーソナライズ機能を搭載しているため高価になってしまっているのだと思いますが、完全ワイヤレスイヤホンの中ではかなり最高級の部類です。
充電ケースの磁力が弱い
(2022年12月30日追記)
充電ケースの磁力が弱いため、充電ケースを開いた状態で逆さまにして少し振ると、イヤホンが落ちてきてしまいました。
充電ケースのフタは逆さまにして振っても開かないので大丈夫だとは思いますが、注意が必要です。
まとめ
今回は、Nura NuraTrue Proをレビューしました。
個人の聴覚特性に応じたパーソナライズ機能が非常に優秀で、イコライザーを使わずに反響レベル(イマージョンレベル)と空間オーディオモードを変更するだけでかなり好みの音質になりました。
操作や設定のカスタマイズ性もかなり高く、自分好みにしやすい完全ワイヤレスイヤホンだと感じました。
価格が高いのがネックですが、多くの人が満足できる製品だと思います。