こんにちは、isukoです。
私は6年近く同じデスクトップパソコンを使用してきました。
特に問題なく動作しているのですが、部品が寿命を迎えそうということで、動いているうちに手放そうと考えるようになりました。
私の場合たまにですが持ち運んで作業することがあり、据え置きでも使えるスペックのノートパソコンがほしいと考えていました。
しかしスペックが高くなるともちろん価格が高くなります。
コストパフォーマンスの高いノートパソコンがないか調べていたところ、GALLERIAのゲーミングノートパソコンが目に留まりました。
今回は、GALLERIA ゲーミングノートパソコン UL7C-AA2をレビューします。
GALLERIA UL7C-AA2 スペック
- OS:Windows 11 Home 64ビット
- Office:なし
- CPU:インテル Core i7-12700H(2.30-4.70GHz/14コア/20スレッド)
- GPU:インテル Iris Xe + インテル Arc A730M
- メモリ:16GB DDR5 SO-DIMM
- ストレージ:1TB Gen4 NVMe SSD
- 光学ドライブ:なし
- LANポート:2.5Gb Ethernet対応LANポート × 1
- Bluetoothバージョン:5.2
- ディスプレイ:15.6インチ リフレッシュレート144Hz 非光沢フルHD 液晶
- バッテリー:リチウムイオンバッテリー(約6.1時間)
- キーボード:シングルRGB対応 日本語配列83キー キーボード(かな印字)
- Wi-Fi:インテル Wi-Fi 6 AX201NGW
- インカメラ:HD画質 WEBカメラ / IR専用カメラ(Windows Hello対応)
- サイズ:358.3(幅) × 235(奥行き) × 22.3(高さ)mm
GALLERIA UL7C-AA2 開封
パッケージは青が基調になっており、「BREAK THE NORMAL」と書かれています。
パッケージを開封すると、ノートパソコン本体と箱、書類が入っています。
箱の中にはACアダプタとケーブルが入っています。
ACアダプタは230Wのものが付属しています。
書類は画像のようなものが入っています。
ノートパソコン本体にはGALLERIAのロゴマークが書かれていますが、全体的に非常にシンプルです。
底面はプラスチックになっています。
排熱のための通気口があります。
右側面には電源とHDMI、USB-A、Thunderbolt 4の端子があります。
しかしThunderbolt 4端子はPD充電には対応していません。
左側面にはケンジントンロックとLAN端子、USB-A端子が2つ、イヤホンジャックがあります。
背面は通気口が見えないような形状になっています。
正面は指がひっかけやすくなっています。
ディスプレイは15.6インチのアンチグレア液晶を採用しています。
キーボードは右上の記号の部分がやや狭くなっていますが、他の部分のキーピッチは問題ありません。
しっかりとした打鍵感がありますが、打鍵音は小さめです。
またタッチパッドは大きめで操作しやすいです。
重さは1,928gです。
GALLERIA UL7C-AA2 レビュー
良い点
コストパフォーマンスが高い
UL7C-AA2は126,980円(ドスパラ、記事公開時点)という価格ながら、12世代Core i7 CPU、外部GPU、16GBメモリ、1TB SSDを搭載しています。
外部GPUはインテル Arc A730Mというもので、GALLERIAのサイトでのベンチマークではRTX 3050 TiとRTX 3060の間の性能といった感じです。
同じGALLERIAでRTX 3050 TiとRTX 3060を搭載したゲーミングノートパソコンの価格を調べてみると、それぞれ170,980円、189,980円です。
これらの価格を考えると、UL7C-AA2は非常にコストパフォーマンスが高いです。
動画の書き出しが早い
Davinci Resolveで3分27秒の動画に同じエフェクトをかけた動画の書き出し速度をGTX1070を搭載したデスクトップパソコンと比較しました。
デスクトップパソコンはH.264での出力で1分50秒でした。
一方UL7C-AA2はH.264やAV1が選べ、H.264では1分15秒、AV1では39秒で書き出しが完了しました。
一般的によく使われている印象のH.264でもデスクトップ版のGTX1070の書き出し速度を上回り、新しめのコーデックのAV1では圧倒的に高速で書き出すことができました。
最適化されているゲームであればハイパフォーマンス
3DMarkの「Time Spy」でベンチマークスコアを測定しました。
私が今まで使用してきたデスクトップパソコン(Ryzen 7 2700X、GeForce GTX 1070)は、
- スコア:6048
- Graphics Score:5906
- CPU Score:7007
でした。
一方UL7C-AA2は、
- スコア:8004
- Graphics Score:7546
- CPU Score:12205
でした。
グラフィックスコアもデスクトップ向けのGTX 1070を超え、CPUスコアは圧倒的にハイスコアでした。
GALLERIAのサイトでのベンチマークを見ていると、Arc A730MはRTX 3050 TiとRTX 3060の間といった印象です。
しかし他の方のレビューを見ているとゲームによってはfpsが安定しないようです。
最適化されていけばRTX3060を超えてくるパフォーマンスを発揮してくれるかもしれません。
インカメラがWindows Helloに対応している
インカメラはWindows Helloに対応しています。
そのためインカメラに顔を向けるだけで画面のロックが解除されます。
ロック解除のたびにパスワードを入力するのは面倒ですし、入力ミスで時間がかかる場合もあるので、簡単にロック解除ができるのはうれしいです。
アンチグレア液晶を採用している
UL7C-AA2はアンチグレア液晶を採用しています。
かといって発色が悪いという印象はなく、見やすいです。
キーボードのLEDが良い
キーボードのLEDは、「ゲーム用ノートブック PC 向けインテル® NUC ソフトウェア・スタジオ」で明るさや色を変更することができます。
ここで「レインボー」を選択することができ、これを選択するとLEDがゆっくりと色を変えていきます。
このスピードがちょうど良く、イルミネーションになっていて良い感じです。
タッチパッドの左上をダブルタップでタッチパッドを無効化できる
ノートパソコンでタイピングをしていると、手首がタッチパッドに触って勝手にマウスが動いてしまうということが多いです。
そこでUL7C-AA2のタッチパッドは左上をダブルタップすることで、タッチパッドを無効化/有効化することができます。
タイピング中はマウスの誤操作をなくすことができます。
気になる点
インテル Arcに対応していないソフトがある
インテル Arcは特殊なGPUということか、対応していないソフトがあります。
対応していないソフトでArcを使おうとすると、ソフトを起動することができません。
インテル、ソフトウェアメーカー双方の対応を待ちたいです。
機械学習は早くはない
最近はパソコンで機械学習をしている人もいると思います。
今回は、https://github.com/tensorflow/docs-l10n/blob/master/site/ja/tutorials/images/transfer_learning.ipynbのプログラムを活用し、10回学習させたときのそれぞれの学習時間を比較しました。
その結果、
- デスクトップパソコン(Ryzen 7 2700X):1回目71秒、2回目以降64~66秒
- デスクトップパソコン(GeForce GTX 1070):1回目14秒、2回目以降7秒
- UL7C-AA2(インテル core i7-12700H):1回目38秒、2回目以降34~38秒
- UL7C-AA2(インテル Xe):1回目42秒、2回目以降37秒
- UL7C-AA2(インテル Arc A730M):1回目24秒、2回目以降20~21秒
決して遅くはないと思いますが、GTX 1070が圧倒的に高速です。
やはりNvidiaのGPUが機械学習には最適なのかもしれません。
ファンの音がうるさい
これまでデスクトップパソコンを使用していたこともあり、非常にファンの音がうるさく感じました。
スリープからの復帰時や負荷のかかる作業を行った場合にファンが高速回転しました。
基本的にはノイズキャンセリングイヤホンなどを使いながら作業するのが良いと思います。
テンキーがない
15インチクラスのノートパソコンであればテンキーが搭載されているものが多い印象ですが、UL7C-AA2はテンキーがありません。
テンキーを多用する人は外付けのテンキーを用意する必要があります。
まとめ
今回は、GALLERIA UL7C-AA2をレビューしました。
ソフト側がインテル Arc GPUに対応していない場合もあり、クセがあると感じましたが、コストパフォーマンスは高いです。
特に動画の書き出しは非常に高速です。
ノートパソコンで動画を頻繁に書き出したいという人は、UL7C-AA2は非常に良い選択肢です。