こんにちは、isukoです。
完全ワイヤレスイヤホンといえばAppleのAirPodsシリーズが有名で、他の完全ワイヤレスイヤホンでも似たようなデザインが採用されることが多いです。
また、機能も似たようなものになってきています。
そんな中、オーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホン ATH-TWX9は独自のデザイン、機能が盛り込まれており、非常に魅力的に感じました。
今回は、オーディオテクニカ ATH-TWX9をレビューします。
オーディオテクニカ ATH-TWX9 スペック
※公式サイトより抜粋
イヤホン部
- 型式:ダイナミック型
- ドライバー:直径5.8mm
通信仕様
- 通信方式:Bluetooth標準規格Ver.5.2準拠
- 最大通信距離:見通しの良い状態で10m以内
- 使用周波数帯域:2.4GHz帯
- 対応コーデック:Qualcomm® aptX™ Adaptive audio、Qualcomm® aptX™ audio、AAC、SBC
- 対応サンプリング周波数:44.1kHz、48kHz、96kHz
- 対応ビット数:16bit、24bit
その他
- 充電時間(イヤホン):約2.5時間
- 充電時間(充電ケース):約3.5時間(USB充電時)、約5.0時間(ワイヤレス充電時)
- 使用可能時間:最大約6.0時間(イヤホン)、最大18.5時間(充電ケース併用時)
- 防滴仕様:IPX4(イヤホン本体のみ)
- 使用温度範囲:5〜40℃
オーディオテクニカ ATH-TWX9 開封
パッケージ表面には製品の画像が大きく印刷されています。
パッケージ裏面には商品情報が詳しく表示されています。
パッケージ上部にはワイヤレス充電ができることとアプリの表示があります。
パッケージ底面には様々な表示があります。
パッケージを開封すると、オーディオテクニカのロゴが入った黒い箱が出てきます。
箱を開けると、充電ケースが見えます。
クイックスタートガイドやノイズキャンセリングガイドなど、さまざまな書類が入っています。
付属品は小さな箱の中にきれいに収納されています。
長さの違うイヤーピースがそれぞれXS、S、M、Lサイズ(StandardのMサイズは本体に装着済み)と、オーディオテクニカのロゴの入ったUSB-A to Cケーブルが付属品として入っています。
充電ケースは非常に特徴的な形状をしています。
ロゴのある部分と側面は光沢感がありますが、それ以外の部分はマットな感じで、指紋はつきにくいと思います。
充電ケースの底面には様々な説明表示があります。
充電ケースの背面にはUSB-C端子があります。
充電ケースを開くと、イヤホン本体が入っています。
イヤホンは充電端子の部分が保護されています。
また、充電ケースの電池残量をLEDで表示してくれます。
イヤホン本体のロゴの入った部分の白く光っている部分はLEDライトになっています。
イヤホンを取り出すと、他のイヤホンでは無いような特徴的な形状をしています。
イヤーピースを外してみると、イヤホン本体の穴の部分は保護されているので、ゴミが入らないようになっています。
イヤホン片耳の重さは5.7gです。
イヤホンと充電ケースを含めた重さは68.4gです。
オーディオテクニカ ATH-TWX9 ペアリング方法
最初はケースからイヤホンを取り出すことでペアリングモードになります。
ペアリングモードになった後、接続したい端末のBluetooth設定で「ATH-TWX9」を選択することでペアリングすることができます。
2台目の端末に接続したい場合は、1台目の端末のペアリングを解除するか、ATH-TWX9と接続した端末の「Audio-Technica | Connect」アプリを使う方法があります。
アプリを使用する場合は、「Audio-Technica | Connect」アプリをインストールし、ATH-TWX9と接続します。
イヤホンの画像が書かれた部分をタップします。
次に「ATH-TWX9」と書かれた部分をタップします。
次に「追加」をタップすると、ペアリングモードに入ります。
オーディオテクニカ ATH-TWX9 レビュー
良い点
独特だが高級感があるデザイン
充電ケースは他で見たことのないデザインですが、可愛らしいながらも高級感を感じ、所有感があります。
イヤホン本体も独特な形状に感じますが、高級感があると感じます。
イヤホンを充電ケースから取り出しやすい
オーディオテクニカのロゴの入った部分が充電ケースから飛び出しており、つまみやすくなっています。
そのため、イヤホンを充電ケースから取り出しやすいです。
装着感が軽い
装着感は軽く、違和感が少ないと感じました。
耳の奥まで入れるという感じではありません。
音質が良い
音質はやや低音が強い印象ですが、ボーカルも聴き取りやすいです。
音が刺さるということもありません。
音の伸びは少し物足りなく、こもった感じがありましたが、聴き疲れしない音だと思います。
マルチポイント対応
ATH-TWX9はマルチポイント(2台同時接続)に対応しています。
そのため、PCとスマートフォンを同時に接続しておき、接続先の切り替えを意識することなく使用することができます。
PCで音声再生中にスマートフォンに着信があった場合、接続がスマートフォンに切り替わるので、着信に気づかないということはありませんし、そのまま着信を受けることができます。
複数端末間の接続切り替えがアプリで管理できる
ATH-TWX9は「Audio-Technica | Connect」アプリを使用することで、複数端末間の接続切り替えをアプリで管理することができます。
このアプリから複数端末の接続を切り替えることができます。
外音取り込み機能が聞き取りやすい
外音取り込み機能は周りの音が聞き取りやすいです。
また、自分の声のこもりも少ないので、非常に使いやすいです。
充電ケースでイヤーピースの除菌ができる
イヤホンを充電ケースに収納することで、深紫外線LEDが照射され、イヤーピースの表面が除菌されます。
約70秒間でイヤーピース表面に付着する細菌やウイルスが除菌されます。
除菌中は充電ケースのランプが紫色に点灯します。
除菌中に充電ケースを開いてみましたが、すぐに照射が終了するのか、目にダメージがあるということはありませんでした。
ワイヤレス充電対応
ATH-TWX9はワイヤレス充電(Qi充電)に対応しています。
ワイヤレス充電のできる充電台に置くだけで充電ができるので、充電忘れがありません。
タッチ操作と物理ボタンでの操作に対応
ロゴのある箇所はタッチパネルになっており、タッチ操作に対応しています。
さらにATH-TWX9は物理ボタンが搭載されています。
タッチ操作と物理ボタンでの操作を組み合わせることで、かなり多くの操作を行うことができます。
Snapdragon Soundに対応
ATH-TWX9はSnapdragon Sound™に対応しています。
Snapdragon Sound™に対応する端末と接続することで、高音質、低遅延で音声を再生することができます。
ただ、Snapdragon Sound™はもちろん、aptX-Adaptiveに対応している端末は多くはないので、自分が持っている端末が対応しているかどうかは確認する必要があります。
装着検出に対応
ATH-TWX9は装着検出に対応しています。
そのため、イヤホンを外すと音楽を一時停止、再度装着すると再生することができます。
片耳だけで利用可能
最近は増えてきていますが、ATH-TWX9も片耳だけで使用可能です。
片耳を充電しながら使えるので、より長時間使用することが可能です。
低遅延モードに対応
ATH-TWX9は低遅延モードに対応しています。
ワイヤレスながら遅延を減らして利用することができます。
気になる点
割り込みペアリングは不可
すでに2台の端末がペアリングされている状態で、3台目の端末のBluetooth設定から「ATH-TWX9」を選択することで、割り込んでペアリングを行うことのできる、割り込みペアリングには対応していません。
しかし、アプリで接続先を変更することができるので、それほど困ることはないと思います。
ノイズキャンセリング機能はそれほど強くない
ノイズキャンセリング機能は、人の声がキャンセルしきれず、それほど強くないと感じました。
それでも音声を再生してしまえば周りの音は気にならなくなると思います。
操作の割り当てのカスタマイズ性が低い
操作の割り当てのカスタマイズは、左側のキー操作を音楽優先にする、左右の操作を入れ替える、右側のタッチセンサーの操作を変更することしかできません。
右側のタッチセンサーのキー操作も3つからしか選択できません。
もっと柔軟にカスタマイズできるようにしてほしいと感じました。
ノイズキャンセルのモード切り替えが変更できない
イヤホンでのノイズキャンセルのモードの切り替えが、ノイズキャンセリング、オフ、ヒアスルー(外音取り込み)の3つを順番に切り替えていくことしかできません。
そのため、ノイズキャンセリングモードの状態でいきなりヒアスルーモードに移行することはできません。
ATH-TWX9にはクイックヒアスルー機能があり、ノイズキャンセリングモードからすぐに周りの音が聞けるようになるので、この機能を利用するのが良いと思います。
しかし、クイックヒアスルー機能も、クイックヒアスルー中は音楽の音量を小さくすると書かれていますが、記事公開時点では音声は聞こえません。
この点も改善されてほしいと思います。
ノイズキャンセルのモード切り替え時に音が消える
(2022年9月4日追記)
ノイズキャンセルのモード切り替え時、音が消えてモードが切り替わり、モードの切り替わり完了後、音が流れるようになります。
できれば音が流れたままモードを切り替えられるようにしてほしいと思います。
充電ケースのLEDが明るすぎる
画像では分かりにくいですが、充電ケースのLEDが非常に明るいです。
充電状況などを示してくれるのは分かりやすくて良いですが、目が疲れてしまいます。
4台までしかペアリングできない
ATH-TWX9は接続の管理をアプリで行うことできますが、4台までしか管理することができません。
5台目を追加すると、これまでにペアリングしていた端末1台のペアリング情報が消えてしまいます。
マルチポイント接続時にノイズがある
(2022年11月19日追記)
Windows PCとAndroidスマートフォンに同時接続している状態で、PCで音声を再生している状態でスマートフォンで音声が流れるゲームをプレイすると、PC側の音声が流れ続けますが、その音にノイズが入ります。
限定的な状況ですが、マルチポイント接続時にノイズがあるのは注意しておいたほうが良いと思います。
まとめ
今回は、オーディオテクニカ ATH-TWX9をレビューしました。
独自のデザインですし、除菌機能やタッチ操作と物理ボタンでの操作の併用のような他にあまりない機能が盛り込まれていながらも、基本の機能も損なわれておらず、非常に使い勝手の良い完全ワイヤレスイヤホンだと思います。
操作のカスタマイズ性が低いのが難点に感じましたが、今後の進化に期待したいと思います。
(2022年9月25日追記)
下の記事でATH-TWX9におすすめのイヤーピースを紹介しています。