こんにちは、isukoです。
イヤーカフイヤホンは耳をふさがないため、耳への負担が少ないです。
耳をふさがないオープンイヤー型のイヤホンというと、耳に引っ掛けるタイプのものもあります。
イヤーカフイヤホンは耳に挟むように装着するので、私のようなメガネユーザーでも干渉せずに使えます。
そのため、私はイヤーカフイヤホンをよく使っています。
そんなイヤーカフイヤホンを、コストパフォーマンスが高いイヤホンを多く販売している水月雨(MOONDROP)も販売しています。
今回は、水月雨(MOONDROP) Pillをレビューします。
水月雨(MOONDROP) Pill 開封

パッケージ表面は、中身が見えるデザインになっています。

パッケージ裏面には製品の説明が書かれています。
日本語でも書かれており、日本仕様になっています。

パッケージを開封すると、中にはイヤホンの入った充電ケースとUSB-A to Cケーブル、書類が入っています。


重さはイヤホン単体で5.1g、充電ケース込みで60.0gです。
ペアリング方法
最初は充電ケースからイヤホンを取り出すだけでペアリングモードになります。

2台目以降のデバイスと接続する場合は、左右のタッチセンサーを同時に長押しすることでペアリングモードになります。
ペアリングモードになったあとは、接続したいデバイスのBluetooth設定で「MOONDROP Pill」を選択することでペアリングできます。
なお、マルチポイント接続を利用するには、アプリで設定をオンにする必要があります。
水月雨(MOONDROP) Pill レビュー
デザイン

充電ケースは「Pill」という名前の通り、カプセルの錠剤のようなデザインです。
このようなデザインはなかなかありません。

底面にはUSB-Cポートと技適マークなどの表示があります。

充電ケースは回転させて開く仕組みです。
少し動かしたぐらいでは開かないようにはなっていますが、カバンの中で勝手に開いているということはあるかもしれません。

イヤホンは取り出しやすいですが、しまうときに細長いほうが上手く収まらないことがあるので、しっかりと収納されているか注意が必要です。

イヤホンは丸い部分と細長い部分がつながっているような形状で、前後がわかりやすいです。

ポップなカラーリングながら、デジタル感のあるデザインがあり、おしゃれです。
充電ケースの左右のどちらでも充電できます。

ただし、小さくLとRの表記があり、左右の区別はあります。
そのため、左右を入れ替えて装着すると、左右逆の音が流れます。
どちらでも充電ができるのであれば、左右の区別をなくしてほしかったです。
接続部分はやわらかいですが、大きく広げると戻りが弱いです。
広がってくると、ケースに入らなくなる可能性があります。
装着感
軽い装着感で、違和感は少ないです。
ただ、先ほど述べたように、接続部分の戻りがやや弱い印象なので、接続部分がだんだん広がってきて、装着感が悪くなってくるかもしれません。
装着時の見た目

かわいらしい見た目です。
マットな質感なので、主張はあまりしないと思います。

接続部分は耳から少し飛び出しています。
音質
リファレンス環境は以下の記事をご覧ください。

今回はAAC接続で、イコライザーはアプリで「MOONDROP 蘭 II POP」というイヤホンの周波数応答に合わせた状態で音質をチェックしました。
この調整方法は「アプリ」の項目で紹介します。
耳をふさがないイヤホンによくあることですが、低音は弱めです。
そのため、ボーカルなども深みが物足りないと感じることがありました。
しかし空間は広く、音の分離感も良いと感じました。
次にそれぞれのリファレンス曲での感想を紹介します。
ロック系の楽曲では、低音の量はちょうど良いですが、深い低音は物足りないかもしれません。
ボーカルはやや遠めで、伸びはありますが、もう少し芯がほしいと感じました。
高音は十分な存在感があります。
さまざまな音が混じるサビでも、それぞれの音に集中できる感じです。
ボーカルはサ行やタ行の声は刺さる感じではありません。
J-POP系の楽曲では、シンセサイザーや打ち込み系の音は、深みが少し物足りないからか、電子感が強く感じられました。
バイノーラル的な感覚は感じられました。
ボーカルはリアルに感じました。
若干深みが物足りない気もしますが、大きな問題ではないと思います。
最後の語りの部分の声は、少し音量が大きく感じました。
声のかすれ感はリアルです。
洋楽ポップス系の楽曲では、リズムに乗れるような低音ではあると感じました。
低音とボーカルのバランスは、ボーカルがやや強いかもしれません。
女性ボーカルの質感は、やや深みは物足りないですが、声のかすれなどはリアルに感じられます。
EDM系の楽曲では、生楽器の質感は、深みが物足りないからか、弦を弾く音が耳障りになる感じがあります。
サブベースが体に響くように聴こえるかというと、響く感じとまではいきません。
男性ボーカルの質感は、声の深みが物足りないと感じました。
クラシック系の楽曲では、音量の変化には対応できています。
ヴァイオリンの質感は、もう少し深みがほしいと感じました。
クール寄りな音色だと思います。
音が止まるべきときに止まり、余韻は美しいです。
音もれ
ふつうに音楽が楽しめる程度の音量で聴いてみたところ、50cmほど離しても、何の曲が流れているかわかるほど音もれしていました。
静かな環境では音量を下げるなど、配慮が必要です。
接続性
マルチポイントに対応しています。
ただし、アプリで有効にする必要があります。
LDACなどの高音質コーデックには対応していません。
接続の安定性について、外出して使ってみましたが、特に途切れは感じませんでした。
また、片耳で左右両方のチャンネルの音を聴けます。
しかし、マルチポイント接続時、接続の切り替えには4秒ほどかかりました。
MacとAndroidスマートフォンに同時接続していると、Macの接続が優先されるのか、Androidスマートフォンで音声の再生を一時停止すると、再度音声が流れるまでに時間がかかりました。
また、音声にノイズが入るときがありました。
接続し直せば直りましたが、気になる点です。
操作性

タッチ操作に対応しています。
操作時にはフィードバック音があり、正しく操作できているかわかりやすいです。
装着検知センサーは搭載されていません。
マイク音質
実際に収録した音声はYouTube動画をご覧ください。
静かな環境では、ノイズが入っていますし、こもった感じがしました。
60dB前後のレストランの音を流した環境では、周りの音がかなり残っていますし、声はこもっています。
バッテリー

バッテリー容量は充電ケースの底面に記載があり、イヤホンが40mAh、充電ケースが300mAhです。
再生時間はイヤホン単体で最大8時間、充電ケース併用で最大28時間使用できるとしています。
急速充電についての記載がないので、急速充電には対応していないかもしれません。
充電ケースはワイヤレス充電には対応していません。
アプリ
「MOONDROP」アプリでイヤホンのカスタマイズができます。

アプリでは、左右のイヤホンのバッテリー残量がパーセントで表示されます。

「その他の設定」をタップすると、設定項目が現れます。
このUIは、ゲイン調整が「その他の設定」ではないかと思わせてしまうので、改善してほしいと感じました。
「その他の設定」では、アナウンス音のオン・オフや、音量を変更できます。
アナウンス音が大きすぎると感じる方もいると思います。
また、このイヤホンのアナウンス音は女の子の声なので、オフにしたい方もいると思います。
そういった方にはうれしい機能です。
アナウンス音の言語は日本語で固定されています。
話し方がつたない感じなので、できれば英語などを選択できるようにしてほしかったです。
マルチポイント接続のオン・オフもできます。
接続先を確認し、解除はできますが、アプリからの再接続はできません。
一定時間が経つとマルチポイント接続を自動的にオフにする機能がありますが、私は不要だと感じたのでオフにしています。

最初の画面ではゲイン調整が可能です。
調整すると結構音量差が出ます。
音量が小さすぎたり、大きすぎたりする場合に調整するのが良いと思います。
「チューニング変更」と「オンラインインタラクションDSP」で音質を調整できます。

「チューニング変更」では3つのプリセットから選択できます。

「オンラインインタラクションDSP」では様々なチューニング設定が可能です。

ダウンロードして適用することもできますし、「入力」をタップすることで、自分で設定もできます。

「ターゲット」をタップすると、それぞれのMOONDROP製品の周波数応答や、基準となるような周波数応答を選択できます。

選択後、「オートEQ」をタップすることで、イコライザーが調整されます。

この機能を使用して、音質のレビューで使用した「MOONDROP 蘭 II POP」の周波数応答に調整しました。
しかし、「オンラインインタラクションDSP」は非常に使いこなすのが難しいと感じました。
他には見ないようなUIですし、できることが非常に多い印象です。
さらに自分好みの音質を目指せるのかもしれませんが、なかなか難しいと思いました。
タッチ操作のカスタマイズや、ゲームモードなどの設定はありません。
遅延は100msほどでした。
防水性能
防水性能はIPX4です。
少し水にぬれる程度であれば問題ないと思います。
カラーと価格
カラーバリエーションはグリーン、レッド、ブラックの3色です。
Amazonでの通常価格は6,750円です。
まとめ
今回は、水月雨(MOONDROP) Pillをレビューしました。
良い点
- カプセル型のかわいいデザイン
- 左右どちらのケースでも充電可能
- 軽い装着感
- 空間表現が優秀
- マルチポイントに対応
- 片耳で左右両方の音を聴ける
- タッチ操作時のフィードバック音あり
- イヤホン単体で8時間の連続再生
- アプリで細かい音質調整が可能
- アナウンス音を調整できる
気になる点
- ケースが勝手に開く可能性がある
- 接続部分が広がってくる懸念がある
- イヤホンの左右区別がある
- 音もれが大きい
- ノイズが入ることがある
- 接続の切り替えが遅い
- マイク音質
- アプリのUIがわかりにくい
- 装着検知センサー非対応
- アナウンス音が女の子の声
良い点・気になる点をまとめると上のような感じです。
使用中にノイズが入るようになったり、マルチポイント接続時の切り替えが遅かったりと、気になる点はあります。
しかし、カプセル型のユニークなデザインや、アプリでのマニアックな音質調整機能など、刺さる人には刺さるイヤホンだと感じました。
特に、自分好みの音をとことん追求したい方には面白い製品ではないでしょうか。
デザインが好みだという方や、自分好みの音質調整を楽しみたい方におすすめです。

