こんにちは、isukoです。
私はイヤーカフイヤホンをレビューすることが多いです。
しかし、ヘッドホンも耳にものを入れないので、耳への負担が小さいと思っており、興味があります。
そんな中、コストパフォーマンスに優れたイヤホンなどで有名なSOUNDPEATSから、有線・無線のどちらでもハイレゾ音源を楽しめるヘッドホンが発売されました。
今回は、SOUNDPEATS Space Proをレビューします。









開封

パッケージ表面には製品の画像が大きく印刷されています。

パッケージ裏面には製品の説明などが書かれています。

パッケージを開封すると、中にはヘッドホン本体とUSB-C to Cケーブル、ヘッドホンを有線接続するためのケーブル、収納袋、書類が入っています。

重さは287.4gです。
ペアリング方法
最初は電源をオンにするとペアリングモードになります。
2台目以降は電源をオフにし、電源ボタンを長押しし続けるとペアリングモードになります。
ペアリングモードになったあとは、接続したいデバイスのBluetooth設定で「SOUNDPEATS Space Pro」を選択するとペアリングできます。
レビュー
デザイン

デザインはよくあるヘッドホンという印象です。


ヘッドバンドやイヤーカップの外側にはシボ加工があり、高級感があります。
イヤーカップの外側には大きなSOUNDPEATSのロゴマークがあります。

左側のイヤーカップにはUSB-Cポートと外音取り込みモードを変更するためのボタンがあります。
右側のイヤーカップには音量ボタンと電源ボタン、イヤホンケーブル接続用の穴があります。

イヤーカップの内側には大きく「L」「R」の表記があり、左右がわかりやすくなっています。

ヘッドホンの内側には技適マークなどの表示があります。

ヘッドホンの大きさも調整でき、調整時に適度な引っ掛かり感があるため、しっかりと固定できます。


また、折りたたみも可能で、持ち運びにも便利です。
装着感
長く装着していると頭頂部が痛くなってくる感じがしました。
ヘッドバンドやイヤーパッドは低反発ではあるのですが、弾力感が物足りない感じがします。
一方で、側圧はちょうど良く、側圧で痛みを感じるということはありませんでした。
音質

まずはLDAC接続、イコライザーは「SOUNDPEATSクラシック」、外音取り込みモードは「ノーマル」で音質をチェックしました。
低音の量はちょうど良いです。
重低音は控えめですが、そのぶんクリアで見通しが良い印象です。
ボーカルはちょうど良い距離感で、伸びや芯があります。
ボーカルが艶やかに聴こえる印象でした。
高音には十分に存在感があります。
全体的に迫力があるわけではありません。
有線接続でも同じような傾向に感じました。

外音取り込みモードを「外音取り込み」に変更すると、音質の傾向は変わりませんが、音が明るくなり、空間が広くなった印象です。
迫力がよりマイルドになりました。

外音取り込みモードを「ノイズキャンセリング」に変更すると、低音が不自然に重くなってしまいます。
低音だけがこもっている印象です。
音もれ
ふつうに音楽が楽しめる音量で50cmほど離しても、何の曲が流れているかはっきりわかるほど音もれします。
これは思った以上に大きな音もれでした。
接続性
最初はマルチポイント(2台同時接続)はオフになっていますが、アプリでオンにできます。

ただし、マルチポイントをオンにすると、LDACがオフになってしまいます。
マルチポイントとLDACは同時に使えるようになってほしいです。
また、有線でも使えます。
電源オフでも使えるのは便利ですが、電源オフ時は小さな音量でも音が大きいため、注意が必要です。
操作性
ボタンで各種操作を行います。
操作時にフィードバック音があり、正しく操作できているかわかりやすいです。
操作の受け付けは早いです。
ただし、外音取り込みモードは「ノイズキャンセリング」「ノーマル」「外音取り込み」をループするようになっており、どれかをオフにするということはできません。
また、装着検知センサーは付いていません。
ノイズキャンセル性能
性能はあまり高くありません。
耳の詰まり感は少ないですが、効果もそれほど感じられませんでした。
外音取り込み性能
高音が強調されてしまっています。
自分の声は少しこもっており、他の音は「ノーマル」モードとあまり変わらない印象です。
マイク音質
実際に収録した音声はYouTube動画をご覧ください。
静かな環境ではかなりクリアです。
60dB前後のレストランの音を流した環境では、声の出だしが周りの音に吸収されてしまっている印象でした。
バッテリー
最大151時間と非常に長持ちです。
5分間の充電で4時間再生できる急速充電にも対応しています。
アプリ
「PeatsAudio」アプリでヘッドホンのカスタマイズができます。

ヘッドホンのバッテリー残量がざっくりとわかります。
外音取り込みのモードを変更できます。
マルチポイントをオンにすると、LDACがオフになります。
ゲームモードを搭載しており、通常時は200msほどの遅延がほとんど気にならなくなりました。
ムービーモードも搭載していますが、LDAC接続時は使えなさそうです。

イコライザーは「適応型EQ」と「プリセット」、「カスタムEQ」から設定できます。

「適応型EQ」はビープ音が聞こえるかどうかをチェックすることで、適切なイコライザーに調整してくれますが、すべての音が聞こえてしまい、調整の意味がありませんでした。
「プリセット」は9個のプリセットイコライザーから選択できます。

「カスタムEQ」は9個の音域を-6から+6の13段階で調整できますが、変更が適応されるまでに時間がかかります。
カラーと価格
カラーはブラックとベージュの2色です。
Amazonでの通常価格は8,980円です。
まとめ
今回は、SOUNDPEATS Space Proをレビューしました。
良い点
- 音質はクリアで見通しが良い
- ボーカルが艶やかで聴きやすい
- 側圧がちょうど良い
- 有線接続で、電源オフでも使用できる
- 折りたたみできる
- バッテリー持ちが非常に良い
- 急速充電に対応している
- LDACに対応している
- 低遅延のゲームモードを搭載している
- 価格が安い
気になる点
- 長時間装着していると頭頂部に痛みを感じる
- ノイズキャンセル時の音質変化が大きい
- 音もれが大きい
- マルチポイントとLDACを同時に有効にできない
- ノイズキャンセル性能が低い
- 外音取り込み性能が高くない
- 外音取り込みモードで「ノーマル」を飛ばせない
- 装着検知センサーがない
- 適応型EQの精度が微妙
良い点・気になる点をまとめると上のような感じです。
長時間の装着は頭頂部の痛みが気になる印象です。
また、マルチポイントとLDACを同時に有効にできないのは残念です。
一方、音質は十分に満足できるレベルでした。
特にボーカルの艶やかさとクリアさは良い印象でした。
バッテリーが非常に長持ちですし、有線で電源オフでも使えるので、バッテリーをほぼ気にせず使えます。
バッテリー長持ちの安いヘッドホンを探しているという方には良い選択肢です。








