こんにちは、isukoです。
イヤーカフイヤホンは耳をふさがないうえ、非常にコンパクトで、日常生活に自然に音楽を溶け込ませられます。
そんなイヤーカフイヤホンは、オーディオ機器メーカー大手のBoseからも販売されています。
今回は、Bose Ultra Open Earbudsをレビューします。
Bose Ultra Open Earbuds 開封
パッケージ表面には製品の画像が大きく印刷されています。
今回は、Bose創立60周年を記念したダイヤモンドカラーを購入しました。
そのため、パッケージ左下には60周年を示すマークがあります。
パッケージ裏面にはSnapdragon Soundの認証を受けていることなどを示す表示があります。
パッケージ底面には技適マークなどの表示があります。
パッケージを開封すると、充電ケースとUSB-A to Cケーブル、説明書が入っています。
イヤホン単体での重さは6.5g、充電ケース込みでの重さは57.3gです。
Bose Ultra Open Earbuds ペアリング方法
最初は充電ケースを開くだけでペアリングモードになります。
2台目以降は充電ケース背面のボタンを長押しするか、「Bose」アプリの「ソース」で「新しい機器の追加」をタップすることでペアリングモードになります。
ペアリングモードになったあとは、ペアリングしたいデバイスのBluetooth設定から、「Bose Ultra Open Earbuds」を選択することでペアリングできます。
Bose Ultra Open Earbuds レビュー
デザイン
今回私はダイヤモンドカラーを購入しました。
充電ケースは真珠のような輝きを感じました。
充電ケース前面にはBoseのロゴとLEDインジケーターがあります。
充電ケース背面にはボタンがあります。
ペアリングモードへの移行やリセットをボタンでおこなえるのは便利です。
充電ケース底面にはUSB-Cポートがあります。
イヤホンを取り出してみると、他のイヤーカフイヤホンにはない、特徴的なデザインです。
耳の後ろにくる側がしなやかに開き、その部分の戻る力で耳にはさみます。
また、耳の後ろにくる側にはLとRの表示や充電端子、操作ボタンがあります。
装着感
イヤホン全体が耳に密着するので、非常に安定感があります。
はさむ力が少しだけ強いのか、数時間装着して外すと、わずかに耳の痛みを感じました。
音質
Ultra Open Earbudsは高音質コーデックのaptX Adaptiveに対応しています。
aptX Adaptiveで接続することにより、他のコーデックよりは音に伸びが出るようになったと感じました。
この記事では、aptX Adaptiveで接続したときの音質を紹介します。
まず、イマーシブオーディオ(空間オーディオ)をオフにした状態でも、空間の広さを感じました。
低音は少し強いですが、深い低音も感じられます。
ボーカルは少しだけ遠く、もう少し伸びがほしいですが、芯はあります。
高音の量はちょうど良いですが、少しこもっています。
次に「Bose」アプリで、中音を+1、高音を+3と、イコライザーを調整しました。
すると音がクリアになりました。
刺さるギリギリぐらいまで中高音が出ています。
この状態でイマーシブオーディオ(空間オーディオ)をオンにしました。
通常でも空間が広めだと思いましたが、明らかに空間が広くなりました。
特に、「静止」にして首を動かしてみると、スピーカーから音が出ているように錯覚するほど、自然に音が出ています。
空間オーディオの性能はトップクラスです。
しかし、スピーカーから音が出ているように感じるとはいえ、音圧があるというわけではありません。
接続性
まず、起動時にバッテリー残量と、接続したデバイス名を読み上げてくれます。
そのため、どのデバイスに接続したのかよくわかります。
しかし、実際に使えるようになるのは読み上げが終わってからなので、使えるようになるまでには時間がかかります。
また先勝ちのマルチポイント(2台同時接続)に対応しています。
先勝ちとは、先に再生したデバイスの音声が優先され、後に再生したデバイスの音声に割り込まれないことです。
私はこの先勝ちの仕様のほうが、意図しない切り替えが起こらないので、使いやすいと思っています。
さらに、複数のデバイスでの接続の切り替えもしやすいです。
まず、割り込み接続に対応しています。
割り込み接続とは、ペアリング済みで、接続していないデバイスのBluetooth設定から、「Bose Ultra Open Earbuds」を選択することで、それまでの接続に割り込んで接続することです。
割り込み接続に対応していることで、接続したいデバイスを操作するだけでイヤホンに接続できます。
また、「Bose」アプリでペアリング済みのデバイスや、接続しているデバイスを確認でき、接続先を切り替えることもできます。
複数のデバイスの切り替えが非常に簡単で、使いやすいです。
そして、高音質コーデックのaptX Adaptiveに対応しています。
SBCやAACと比較して繊細な音を楽しめます。
左右の音ズレはありませんし、スーパーマーケットの人混みでも音の途切れは感じませんでした。
しかし、M4 Mac miniとの相性が少し悪いのか、たまに音がおかしくなるときがありました。
操作性
物理ボタンが搭載されており、このボタンを押すことで操作ができます。
どちらかのイヤホンのボタンを1回押すことで再生・一時停止、2回押すことで曲送り、3回押すことで曲戻しができます。
また、2回続けて押し、そのまま長押しすると、左のイヤホンでは音量ダウン、右のイヤホンでは音量アップの操作ができます。
操作の受け付けは早いです。
また、ボタンを長押しするとショートカットを実行できます。
このショートカットには、製品のモードの切り替え、イマーシブオーディオ(空間オーディオ)の変更、接続の切り替え、音声アシスタントへのアクセスを割り当てられます。
ショートカットは「Bose」アプリでカスタマイズできますが、再生・一時停止や音量アップ・ダウンなどの操作は変更できません。
操作のカスタマイズの自由度は高いほうが良いと思いました。
通話音質
実際に収録した音声はYouTube動画をご覧ください。
静かな環境では、少しこもっているような感じはありますが、大きな問題はありません。
60dB前後のレストランの音声を流した環境では、加工されているような感じはありますが、周りの音はかなりカットできています。
バッテリー
イヤホン単体で最長7時間使用できるとのことです。
イヤホン単体での連続使用可能時間は長めです。
また10分の充電で2時間再生可能という、急速充電にも対応しています。
しかし、充電ケースはワイヤレス充電には対応していません。
充電ケースに別売りの保護ケースを装着することでワイヤレス充電に対応できるとのことですが、この価格帯であれば標準で対応してほしいです。
アプリ
「Bose」アプリでイヤホンのカスタマイズができます。
最初の画面では、左右のイヤホンのバッテリー残量が確認できます。
充電ケースのバッテリー残量は確認できません。
また、イヤホンの音量を調整できます。
「モード」では日常的なシーンのためのオーディオ設定をすばやく適用できます。
しかし、適用できるのはイマーシブオーディオ(空間オーディオ)のみです。
これだけであれば、イヤホンの操作でイマーシブオーディオを変更できるので、不要だと感じました。
「ソース」はBose Ultra Open Earbudsとペアリングしているデバイスの一覧と、接続しているデバイスを確認できます。
ここでマルチポイントをオフにしたり、接続するデバイスを変更できたりするので、使いやすいです。
イコライザーは低音・中音・高音の3つの音域を-10から+10まで、21段階で調整できます。
調整できる段階は多いですが、3つの音域しか調整できず、どの音域かもわかりにくいので、やや使いにくいです。
「イマーシブオーディオ」は、音声に奥行きを与え、没入感を高めてくれる機能です。
これまで使ってきたイヤーカフイヤホンの空間オーディオは違和感がありました。
しかし、Bose Ultra Open Earbudsの空間オーディオはスピーカーから音が鳴っているように錯覚するほどです。
音楽や映画などを新たな形で楽しめると思います。
「ショートカット」では、イヤホンのボタン操作をカスタマイズできます。
とはいえ変更できるのは長押しでの操作のみです。
割り当てられるのは、先ほど説明したモードの切り替え、イマーシブオーディオの変更、デバイスの切り替え、スマートフォンの音声アシスタントへのアクセスです。
イヤホンでも接続するデバイスを切り替えられるのはおもしろいです。
防水性能
IPX4の防水性能があります。
少し水にぬれる程度であれば問題ありません。
カラーと価格
どのようなカラーかは製品ページを確認していただきたいですが、カラーはブラック、ホワイトスモーク、サンセットイリデッセンス、チルドライラック、サンドストーン、カーボンブルー、ダイヤモンド 60周年エディション、ムーンストーンブルーの8色です。
カラーバリエーションは非常に豊富です。
価格は39,600円です。
まとめ
今回は、Bose Ultra Open Earbudsをレビューしました。
良い点
- デザインが美しい
- 装着感が安定している
- 空間オーディオの性能が高い
- 接続先を読み上げてくれる
- 先勝ちのマルチポイントに対応している
- 複数デバイスでの接続の切り替えが簡単
- aptX Adaptiveに対応している
- 物理ボタンに対応している
- イヤホン単体での連続使用可能時間が長い
- カラーバリエーションが豊富
気になる点
- 装着してから実際に使えるようになるまでに時間がかかる
- 操作のカスタマイズ性が低い
- 充電ケースがワイヤレス充電に対応していない
- アプリで充電ケースのバッテリー残量を確認できない
- 「モード」の活用法がよくわからない
- イコライザー調整の自由度が低い
- 価格が高い
良い点・気になる点をまとめるとこのような感じです。
イヤホンを装着してから実際に使用できるようになるまでに、イヤホンのバッテリー残量や接続したデバイスのアナウンスがあり、時間がかかるのが残念です。
一方、空間オーディオ機能の完成度が高く、スピーカーで音が鳴っているように感じられます。
後日、先日レビューしたHUAWEI FreeClipとも比較していきたいと思います。