こんにちは、isukoです。
先日、Lofree Flow Liteをレビューしました。
上位モデルのFlowと比較して、キースイッチの押し込みが軽くなったり、USBドングルでの無線接続に対応していたりと、価格が安くなったにもかかわらず、より使いやすい点もありました。
しかし、先日レビューしたFlow LiteはUS配列です。
配列の問題でFlow Liteを選択できなかったという方は多いのではないでしょうか。
そんな中、Flow LiteのJIS配列モデルが発売されました。
今回は、Lofree Flow Lite JISをレビューします。
Lofree Flow Lite JIS 開封

全体的なパッケージの感じはUS配列モデルと変わりません。
ただ、よく見るとパッケージ表面には小さくJISと記載されており、イラストもJIS配列になっています。

パッケージ裏面には製品の説明が書かれています。

パッケージを開封すると、キーボード本体とUSB-A to CのL字ケーブル、書類が入っています。


重さはキーボード単体で572.5g、USBドングル込みで574.3gです。
Lofree Flow Lite JIS レビュー
Flow Lite JISもFlow Liteであることに違いはないので、Flow Liteのレビュー記事もあわせてご覧ください。
【Amazonで販売開始!】廉価モデルなのにより使いやすく進化 Lofree Flow Lite レビュー【提供 Lofree】
今回は、US配列モデルとの違いを紹介しつつ、レビューします。
配列

基本的にはJIS配列になっていますが、一部異なっている箇所があります。
まずわかりやすいのが、スペースキーが2つに分割されていることです。
スペースキーは長いのが一般的ですが、実はどちらかの親指でしか押していないという方も多いのではないでしょうか。
そんなとき、分割スペースキーであれば、今までスペースキーを押していなかったほうの親指で押したときはバックスペースやエンターなどのキーの動作を割り当てられます。
それにより、キーをより効率的に入力できるようになります。
次に右のShiftキーが短いです。
周りのキーと同じ大きさなので、シフトキーを入力しようとすると矢印キーを押してしまうなどのミスが多いと感じました。
また、Lofree Flow Lite JISの右端にはHomeやPgupなどのキーが配置されています。
これらのキーを入力してしまい、誤操作してしまうことが多かったです。
特にバックスペースキーと左右のキーが同じ大きさなので、入力をミスしてしまうことが多かったです。
個人的な印象としては、Homeなどのキーは不要ではないかと思いました。
最後にわかりにくい点ですが、Zキーの列のズレ方が異なります。
US配列でもZキーの列のズレ方は一般的には同じなので、US配列のキーボードを使用して説明します。

一般的なキーボードは、上のAキーと比較すると、Aの文字の真ん中にZキーの左端があります。
つまり、キー半個分右にズレていることになります。
しかし、Flow Lite JISはキーの4分の1だけ右にズレています。
小さな違いに感じるかもしれませんが、ふつうのJIS配列だと勘違いして使ってしまうと、意図せずタイプミスをしてしまい、ストレスになると思います。
慣れの問題ではありますが、意外とストレスに感じる点だと思います。
キーの印字はひらがなの表記がなく、スッキリとしています。
キースイッチ

Flow Lite JISには新しくVoidスイッチが搭載されています。
Voidスイッチは静音リニアスイッチで、スムーズな入力ができるうえに、打鍵音が静かです。
REALFORCEやHHKBのような、静電容量無接点方式のキーボードに近い打鍵感を感じられます。
実際の打鍵音はYouTube動画をご覧ください。

Lofreeのキースイッチには同じく静音リニアスイッチとしてHadesスイッチもあります。
Hadesスイッチとの打鍵音の違いもYouTube動画をご覧ください。
Hadesスイッチと比較すると、若干ですが、底打ち時の感触がクリアに感じました。
しかし、大きな違いではありません。

それよりも、Voidスイッチはキーボードから非常に取り外しにくく、バックライトを拡散する部分が外れてしまうのが難点です。
個人的には打鍵感に大きな違いはなく、Hadesスイッチのメカメカしさが好みですし、取り外ししやすいので、VoidスイッチよりHadesスイッチのほうが良いと感じました。
カラーと価格
カラーは今回レビューしたホワイトの他に、ビンテージグレーがあります。
価格は公式サイトで19,800円です。
【Macユーザーは特に注意】キー配置カスタマイズ用のWEBアプリについて
分割スペースキーを活用するためには、キー配置をカスタマイズする必要があります。
また、Homeキーなどを無効にして、誤操作を減らすこともできます。

Flow Liteのキー配置をカスタマイズするためのソフトとして、「Lofree Keymapper」というものがあります。
しかし、これはWindows版しかありません。
そのため、Macユーザーはキー配置をカスタマイズできませんでした。

ですが、先日ブラウザ上でキー配置をカスタマイズできる「Lofree HYPACE」が公開されました。
これにより、Macユーザーでもキー配置をカスタマイズできるようになることが期待されました。
しかし、ファームウェアのアップデートに失敗すると、Flow Liteがまったく使えなくなる、いわゆる「文鎮化」してしまう現象が発生します。
私のFlow Lite JISも文鎮化してしまい、まったく使えなくなってしまいました。
現在は上のポストで紹介されている復旧方法を実行することで使えるようになりました。
しかし、「Lofree HYPACE」はまだ未完成だと考えたほうが良いと思います。

実際、記事公開時点では「Lofree HYPACE」は使えなくなっています。
Macユーザーはまだキー配置をカスタマイズできないと考えたほうが良さそうです。
まとめ
今回は、Lofree Flow Lite JISをレビューしました。
JIS配列は多くのユーザーが待ち望んでいたものだと思いますが、Flow Liteの筐体にJIS配列を無理やり詰め込んだような印象になってしまっています。
慣れるまでは誤入力が多く、ストレスを感じてしまうかもしれません。
またVoidスイッチは、別のキースイッチに取り替えたいという方はかなり時間がかかるかもしれません。
しかし、静音性は高く、打鍵感も気持ち良いので、キースイッチをほとんど取り替えないという方には良いキースイッチです。
そして、Macユーザーはまだキー配置のカスタマイズはできなさそうです。
スペースキーが分割されており、キー配置のカスタマイズにより使いやすくなると思うので、WEBアプリは早めに、安心して使えるようにしてほしいです。
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