こんにちは、isukoです。
最近は薄型の、ロープロファイルと呼ばれるようなメカニカルキーボードが人気を集めています。
Lofree Flowはその先駆けで、薄いながらも打鍵感が良く、さらにデザイン性も高かったです。
そんなFlowの後継モデルとして、Flow 2が発表されました。
高級感のあるデザインは変わりませんが、使い勝手という点では良い点も気になる点も含まれているような印象です。
今回は、Lofree Flow 2をレビューします。

Lofree Flow 2 開封

パッケージ表面にはキーボードの画像が印刷されています。
基板が見えるような画像になっており、開封前からワクワクさせてくれます。

パッケージ裏面には製品の仕様が記載されています。

中にはキーボード本体のほかに、交換用のキーキャップやUSBドングル、USB-A to Cケーブル、書類が入っていました。

キーボードの重さは744.0gでした。
Lofree Flow 2 レビュー
デザイン

今回提供していただいたのは、スペースグレーのモデルです。
グレーの金属製筐体にブラックのキーが組み合わされており、非常に高級感があります。

しかし、このキーボードのデザインで最も気になるのは、右側に設けられた大きなスペースではないでしょうか。
私は右利きなので、マウスをキーボードの右側に置いて使います。
このスペースによってキーボードとマウスの距離が遠くなってしまい、操作性が損なわれるのは大きな欠点だと感じました。

さらに、USB-C端子もこの右側に配置されています。
有線で接続する場合、ケーブルがマウスと干渉する可能性があり、さらに距離が遠くなってしまいます。
右端には音量を調整できるタッチセンサーがありますが、右側にはマウスなどを置くので誤操作が心配です。

バックライトは白色で、キーキャップを透過します。
ただ、キーによって光の透過具合にムラがあり、きれいに光るキーとそうでないキーがあるのが少し残念です。

キースイッチは自分で交換できるホットスワップに対応しています。
しかし、最近のLofreeのキースイッチは非常にキーボードから取り外しにくくなっています。
Lofreeのキースイッチは人気が高く、人気があるので、ぜひ改善してほしいです。

底面もアルミニウム製で、質感は非常に高いです。
底面には技適マークの表示があります。
1段階の角度調整スタンドもついています。

しかし、電源や接続モードを切り替えるスイッチがスタンドの裏側にあり、操作するたびにキーボードをひっくり返す必要があり、不便です。
打鍵音

今回レビューしているスペースグレーのモデルには、タクタイル系のPulseスイッチが搭載されています。
実際に収録した音声はYouTube動画をご覧ください。
特にエンターキーなどの大きいキーで強く感じるのですが、タイピングするたびに、「キーン」という金属の反響音が耳障りに感じます。
改善に取り組んでいるとのことなので、発売までには解消してほしいです。
ただ打鍵音自体も高音寄りで大きめのため、静かな場所での使用は周りに迷惑をかけてしまうかもしれません。
打鍵感

前モデルのタクタイルスイッチのPHANTOMスイッチは押し込みが重く、長時間使うと指が疲れる感覚がありましたが、Pulseスイッチは軽くなっています。
その一方で、タクタイル感は抑えられてしまい、個人的に物足りなく感じました。
打鍵感で良いと感じたのは、全モデルに引き続き、ガスケットマウントを採用している点です。
キーを押し込むとプレート全体が沈み込むため、指への衝撃が少なく、やさしい打鍵感です。
接続性
接続方法は、有線、Bluetooth、USBドングルを使った2.4GHz接続の3種類に対応しています。
前モデルのFlowはUSBドングルでの2.4GHz接続に対応していなかったので、対応してくれたのはうれしいです。
2.4GHz接続で確認しただけですが、スリープ状態からでも最初のキー入力からしっかりと認識してくれました。
この点は非常に快適です。
ただし、キーボード本体にUSBドングルの収納スペースはありません。
機能性
Flow 2はブラウザアプリの「Lofree Control HUB」には、まだ対応していないようです。
しかし、キーマップ変更ツールの「VIA」には対応しています。
VIAを使うことで、自分の好きなようにキーの割り当てを変更できます。

VIAに接続するには、まずFlow 2のKickstarterページにある「03 Functions」から「Flow2 VIA Json-download」の下のアイコンをクリックします。

「Flow2_VIA_Configs」の中からFlow 2のキーの数に合ったJSONファイルをダウンロードします。

次に、VIAのウェブサイトにアクセスして左上の「Try Now!」をクリックしてください。

VIAの画面が開いたら、歯車のアイコンをクリックし、「Show Design tab」をオンにします。

そしてハケのアイコンをクリックし、「Load」をクリックして先ほどダウンロードしたJSONファイルを読み込みます。
ここでFlow 2を有線でパソコンに接続し、キーボードのアイコンをクリックします。

VIAより
「Authorize device」をクリックし、Flow 2を認証すれば、キーマップのカスタマイズが可能になります。

VIAより
VIAの「SPECIAL」の中にはAnyキーというものがあり、ここで特殊な機能を設定できます。
その1つとして、1つのキーに1回タップと長押しの2つの機能を割り当てられるMod-Tapというものがあります。

このMod-Tapは設定できないキーボードもありますが、Flow 2はMod-Tapに対応しています。
1回タップの認識が遅いということもなく、使いやすいです。
この設定はFlow 2本体に保存されるため、設定しておけば、どのパソコンで使っても同じキーカスタマイズが使えます。
バッテリー
バッテリー容量はモデルによって異なります。
68キーのモデルは2,000mAhで、84キーと100キーのモデルは3,000mAhです。
68キーのモデルの場合、バックライトを最大で点灯させて最大13時間、バックライトなしで最大90時間の使用が可能です。
84キーと100キーのモデルの場合、バックライトを最大で点灯させると最大17時間、バックライトなしで最大120時間使用できます。
バリエーション


カラーはシルバーとスペースグレーの2色展開です。
キースイッチはカラーによって固定されており、シルバーがリニア系のSurferスイッチ、スペースグレーがタクタイル系のPulseスイッチとなっています。
キーの数も68、84、100の3種類から選べます。
ただし、配列は現状はUS配列のみです。
日本での正式な発売日や価格は、まだ発表されていません。
まとめ
今回は、Lofree Flow 2をレビューしました。
良い点
- 高級感のある金属製のデザイン
- ホットスワップ対応
- 指への負担が少ないガスケットマウント
- 便利な2.4GHz接続
- VIA対応による高いカスタマイズ性
気になる点
- マウス操作の邪魔になる右側の余白
- キースイッチの外しにくさ
- 耳障りな金属の反響音
- 高音で大きな打鍵音
- 操作しづらい底面の電源スイッチ
良い点・気になる点をまとめると上のような感じです。
右利きのマウスユーザーにとっては致命的ともいえる右側の大きなスペースとUSB-Cポートの位置、そして金属の反響音など、かなり気になる点がありました。
一方、高級感は変わらずあり、2.4GHz接続に対応し、VIAでのカスタマイズも可能だったりと、使いやすい要素もあります。
デザインが好みで、打鍵音は気にならないという方は購入しても良いのではないでしょうか。


