こんにちは、isukoです。
イヤーカフイヤホンは耳をふさがず、メガネにも干渉しないので、使いやすいです。
最近は様々なメーカーから販売されてきており、私もレビューしてきました。
そんな中、HUAWEIのイヤーカフイヤホン、HUAWEI FreeClipは2024年の初めに発売されたものですが、いまだに評価が高いです。
そこで、私もHUAWEI FreeClipを購入してみました。
今回は、HUAWEI FreeClipをレビューします。
HUAWEI FreeClip 開封
パッケージ表面には製品の画像が大きく印刷されています。
パッケージ裏面には製品の特徴や技適マークが書かれています。
パッケージを開封すると、中には充電ケースとUSB-A to Cケーブル、書類が入っています。
重さはイヤホン単体で5.6g、充電ケース込みで56.9gです。
HUAWEI FreeClip ペアリング方法
最初は充電ケースを開くだけでペアリングモードになります。
2台目以降はイヤホンを充電ケースにしまった状態で、充電ケース右側面のボタンを長押しすることで、ペアリングモードになります。
ペアリングモードになったあとは接続したいデバイスのBluetooth設定から、「HUAWEI FreeClip」を選択することでペアリングできます。
HUAWEI FreeClip レビュー
デザイン
今回私はベージュを購入しました。
マットな質感ですが、上品さを感じます。
充電ケース前面にはHUAWEIのロゴとLEDインジケーターがあります。
充電ケース背面には技適マークなどが表示されたシールが貼られています。
充電ケース底面にはUSB-Cポートがあります。
充電ケース右側面にはボタンがあります。
充電ケースの内側にもいろいろな表示があります。
イヤホンもマットな質感です。
他のカラーは光沢感があるようですが、ベージュはマットな質感で、耳なじみも良く、周りから見ても違和感が少ないです。
イヤホンは一方は丸く、もう一方は細長い形状をしています。
丸いほうを耳の内側にして装着するというのは覚えやすいです。
私は他にもイヤーカフイヤホンを試してきましたが、両側が似たような形状になっており、どちらが前なのかわかりにくいことがありました。
その点、HUAWEI FreeClipは形状が大きく異なりますし、丸いほうが耳の内側にフィットしやすいとわかる形状なので、装着しやすいです。
装着感
接続部分はやわらかいですし、元に戻ろうとする力も強いです。
ですがほどよい密着感で、ほとんど違和感なく装着できます。
接続部分は少しだけ長く、耳からわずかに浮いています。
しかし本当にわずかなので、もしイヤホンがずれてきても接続部分が支えてくれそうです。
音質
イコライザーはデフォルトで音質をチェックしました。
カナル型イヤホンとも争えるような音質で、耳の中に入れているという違和感がないぶん、より楽に音楽を楽しめると感じました。
低音の量はちょうど良いです。
しかし、深い低音は少し物足りないと感じました。
ボーカルは少しだけ遠いですが、伸びや芯があります。
高音は少し強めです。
ボーカルや高音は音が刺さるギリギリまできらびやかな感じがしました。
音もれ
ふつうに音楽を楽しむ程度の音量の場合、何の曲が流れているかわかる程度には音もれします。
これはスピーカーで音を鳴らしているオープンイヤーイヤホンではなかなか避けられません。
静かな場所で使うのは使うのは控えたほうが良いと思います。
接続性
左右の音ズレや、スーパーマーケットで使ってみての音途切れは感じませんでした。
また、マルチポイント(2台同時接続)に対応しています。
マルチポイントの仕様は、先に再生している音声を停止しないと、音声が切り替わらない仕様です。
後の音声が割り込んで接続する仕様の場合、意図しない切り替えが起こってしまうことがあるので、勝手に切り替わらない仕様のほうが個人的には使いやすいです。
さらに、すでに2台のデバイスに接続しているとき、ペアリング済みのデバイスのBluetooth設定から「HUAWEI FreeClip」を選択することで、これまでの接続に割り込んで接続できる、割り込み接続に対応しています。
接続したいデバイスのみを操作すれば良いので、使いやすいです。
しかし、ここで大きな問題がありました。
M4 Mac miniに接続して音声を再生すると、音が2重になることが頻発します。
Androidスマートフォンに接続して音声を再生してもそのようなことは起こリませんでした。
相性問題があるかもしれません。
そして、イヤホンの左右の区別なく使用できますが、左右の認識がうまくいかないことが多かったです。
操作性
HUAWEI FreeClipはイヤホン全体のどこでも、タップすることで操作できます。
操作後にフィードバック音声が流れるので、正しく操作できていることを確認できます。
操作を受け付けるのも早いです。
通話音質
実際に録音した音声はYouTube動画をご覧ください。
静かな環境ではクリアに音声を届けてくれていますが、少しプツプツとした音がします。
60dB前後のレストランの音を流した状態で音声を録音すると、自分の声はこもっていますが、周りの音はほとんどカットできています。
バッテリー
イヤホン単体で最大8時間、充電ケース込みで最大36時間の音楽再生が可能です。
小さなサイズの中で、イヤホン単体で8時間使用できるのはすばらしいです。
さらに充電ケースはワイヤレス充電に対応しています。
充電台に置いておくだけで充電できるので、非常に使いやすいです。
アプリ
「HUAWEI AI Life」アプリでイヤホンをカスタマイズできます。
このアプリはiPhone、Androidスマートフォンともに使えますが、AndroidはGoogle Play Storeからはインストールできません。
HUAWEI AppGalleryからインストールする必要がありますが、apkファイルからインストールする必要があります。
ただapkファイルからのインストールはセキュリティ的なリスクを含んでいます。
インストールする場合は十分に注意してください。
アプリを開き、「HUAWEI FreeClip」を選択すると、まず左右のイヤホンと充電ケースのバッテリー残量が表示されます。
その下ではイコライザー調整ができます。
しかし、4つのプリセットがあるだけで、自分でイコライザーをカスタマイズすることはできません。
「その他」の項目ではさまざまな設定ができます。
「ジェスチャー操作」はイヤホンのダブルタップ・トリプルタップの操作の割り当てを変更できます。
タップ操作はイヤホンのどこでもタッチすれば反応してくれます。
自分のタッチしやすいところをタッチすれば良いので、使いやすいです。
とはいえ操作の割り当ての選択肢はあまり多くなく、音量調整はできません。
音量調整は実験的機能ということでアプリから有効にする必要があります。
音量調整はイヤホンの耳の前側、後ろ側を長押しすると、それぞれ音量アップ、音量ダウンができます。
長押しし続けている間は音量アップ、音量ダウンが継続します。
コツとしては、強めにタッチし、そのまま長押しするイメージです。
しかし、耳や後頭部に触れてしまい、なかなかうまくタッチできない印象です。
「設定」の中にも設定項目が複数あります。
「スマート装着検出」をオンにすると、イヤホンを外した時に音楽を一時停止したり、装着すると音楽を再生したりできます。
「低オーディオ遅延」はいわゆるゲームモードです。
これをオンにすることで、通常時は150msほどの遅延が50msになりました。
「左右の自動切り替え」をオンにすることで、イヤホンの左右の区別がなくなります。
少し頭を傾けると左右を自動で認識してくれるとのことですが、うまくいかないときが多かったです。
「充電ケース音」は充電時やペアリングモード時に充電ケースのスピーカーから音を鳴らすかどうかを変更できます。
「騒音時に音量増加」は騒がしい環境で音量を自動的に大きくする機能のようです。
防水・防塵性能
IPX4の防水性能と、IP5Xの防塵性能があります。
防水性能は標準的で、少しぬれる程度であれば問題ありません。
防塵性能があるというのは珍しく、外で使用しても安心感が高いです。
カラーと価格
カラーはブラック、パープル、ベージュの3色です。
ベージュはマットな質感ですが、ブラックとパープルは光沢感があるようですので、ご注意ください。
価格は27,800円です。
まとめ
今回は、HUAWEI FreeClipをレビューしました。
良い点
- 装着方向がわかりやすい
- 装着感が良い
- 音質が良い
- マルチポイント(2台同時接続)に対応している
- 割り込み接続に対応している
- ジェスチャー操作がしやすい
- バッテリー持ちが良い
- 充電ケースがワイヤレス充電に対応している
- IP54の防塵・防水性能がある
気になる点
- ベージュの他のカラーは光沢感がある
- それなりに音もれはする
- M4 Mac miniとの相性問題がありそう
- 左右の認識がうまくいかないことが多い
- ジェスチャー操作の割り当ての幅が狭い
- 音量調整のジェスチャー操作がうまくいかないことがある
- Android版のアプリはGoogle Play Storeで配信されていない
- カスタムイコライザーがない
良い点・気になる点をまとめると上のような感じです。
相性問題があるのが非常に残念で、私は現状メインで使うのは厳しいです。
一方、音質はカナル型イヤホンとも比較できるほどで、機能性も充電ケースがワイヤレス充電に対応していたり、割り込み接続に対応していたり、非常に使いやすいです。
イヤーカフイヤホンの中でも上位に来るのは間違いありません。