こんにちは、isukoです。
スマートウォッチを探していると、機能性とデザイン性のバランスに悩むことがあると思います。
高機能だけどデザインがイマイチ、またはデザインは良いけど機能が物足りないと思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな悩みを解決してくれるかもしれないスマートウォッチ、FOSMET QS40をレビューします。
FOSMET QS40 開封
パッケージは黒地に文字などがゴールドで書かれています。
パッケージ表面にはFOSMETのロゴとスマートウォッチのイラストが描かれています。
パッケージ裏面には技適マークなどがあります。
パッケージを開封すると、
- スマートウォッチ本体(メタルバンド装着済み)
- シリコンバンド
- 充電器
- クイックリリース用のピン
- メタルバンドの長さ調整のための器具
- 日本語説明書などの書類
が入っています。
QS40は1万円を切る価格ながら、メタルバンドとシリコンバンドの2種類のバンドが付属しています。
重さはスマートウォッチ単体で35.8g、長さ調整していないメタルバンドで82.0g、シリコンバンドで19.4gです。
FOSMET QS40 基本的な使い方
ディスプレイを上から下にスワイプすると制御メニューが表示されます。
ここで表示する内容は設定の「制御メニュー」でカスタマイズできます。
ディスプレイを左から右にスワイプすると小さなアイコンが表示され、さまざまな機能にアクセスできます。
ここはカスタマイズできないようです。
ディスプレイを下から上にスワイプすると通知が表示されます。
ディスプレイを右から左にスワイプしていくとカードが表示されます。
カードは文字盤とループするようになっています。
ここで表示する内容は設定の「カード設定」でカスタマイズできます。
文字盤で側面のリューズを押すと、アプリのリストが表示されます。
他の画面でリューズを押すと、文字盤が表示されます。
文字盤でリューズを回転させるか、文字盤を長押しすると、表示する文字盤を変更できます。
側面のボタンを押すと「下キーの設定」で設定したアプリが起動します。
FOSMET QS40 レビュー
デザイン
QS40は一見するとスマートウォッチというよりも高級腕時計のような外観です。
私の手首は18cmほどですが、ちょうど良いサイズだと思いました。
サファイアガラスを採用した1.43インチのAMOLEDディスプレイは、鮮やかで見やすく、高級感を演出しています。
サファイアガラスはキズがつきにくいといわれていますが、担当の方に聞いたところ、ディスプレイの強度は保証しないとのことなので、ディスプレイの保護フィルムを貼り付けたほうが安心です。
またリューズはカチカチと動作するタイプで、重厚感があります。
ただし、この重厚感ゆえに回しにくい面もあります。
さらに2種類のバンドが付属しているのもうれしいポイントです。
ビジネスシーンからカジュアルな場面まで、幅広く対応できます。
また一般的な22mmのクイックリリースタイプのバンドも取り付けられますし、さらなる見た目の変化も楽しめます。
しかし、付属しているメタルバンドの長さ調整は細かい作業ですし、難しいです。
メタルバンドのコマを抜くためのピンや工具も付属していますが、ピンが折れてしまいました。
ディスプレイ
1.43インチのAMOLEDディスプレイを採用しており、発色はキレイです。
文字のフォントも、安いものはギザギザしていたりしますが、QS40はなめらかでキレイなフォントです。
AOD(常時表示ディスプレイ)にも対応しているため、常に文字盤を表示できます。
AOD文字盤はアナログ系とデジタル系の2種類の文字盤を選択する形式です。
運動計測やストップウォッチの画面独自のAOD文字盤はないので、画面を点灯させないと計測している情報がわからなくなってしまいます。
またQS40を腕から外していてもAOD文字盤は表示し続けます。
腕から外すとロックがかかる機能はあるので、腕から外したときはAOD文字盤もオフにできるようにしてほしいと思いました。
ディスプレイの明るさは1から5の5段階から手動で設定します。
室内では1でも、屋外では5であればディスプレイに表示されている内容を確認できます。
AOD時は1相当の明るさではないかと思うのですが、屋外では時刻を確認するのは厳しいです。
そして画面が暗くなったとき、ディスプレイをタッチしても画面が点灯しません。
画面を点灯させるためには手首をひねるか、ボタンを押す必要があります。
また文字盤に心拍数などが表示されますが、ここをタップしてもそれぞれのアプリにはアクセスできません。
アプリ
QS40はデザインだけでなく、機能面でも充実しています。
文字盤の画面でリューズを押すことでアプリ一覧の画面になります。
その中から主要なアプリを紹介していきます。
運動
100種類以上の運動モードを搭載しており、ウォーキング、ランニング、サイクリングなど、さまざまな運動に対応しています。
運動の計測画面は運動の種類によって異なりますが、時刻と運動時間、移動距離、ペース、心拍数が表示されます。
心拍ゾーンも表示され、現在の運動の強度が判断できます。
右から左にスワイプすると音楽の再生コントロールができます。
左から右にスワイプするかリューズを押すと計測が一時停止し、計測を再開するか終了するかを選べます。
測定精度について、まず心拍数は明らかにおかしい値が出ているようには感じませんでした。
一方歩数は手元にある2万円台後半のスマートウォッチの65%程度という日もありました。
どちらが正しいかは分析していませんが、少なめに計測されると考えておいたほうが良いと思います。
また運動の自動計測にも対応しています。
設定から「動作認識」をオンにすることで、特定の運動を続けていると通知が来るようになります。
私が検証したところ、10分間ウォーキングを続けていると通知が来ました。
この通知から運動の種類をタップすることで運動の計測に入ることができるのではないかと思います。
しかし、通知が表示されて画面が暗くなると、通知が見られなくなるので、運動の計測が始められません。
改めての通知も来なかったので、基本的には運動時に手動で計測を開始するほうが良いです。
さらにスマートウォッチにはGPSが搭載されていない点にも注意が必要です。
睡眠
睡眠については設定は必要なく、寝るだけで自動的に計測されます。
またQS40のアプリで時間軸のグラフを確認できます。
睡眠分析の精度について、就寝時間と起床時間は合っているのではないかと思います。
しかし寝ている途中で何度か目が覚めていることについては計測できていませんでした。
ただ最近は睡眠の質が良くないと思っているので、浅い睡眠の時間が長いということは、計測精度は高いのではないかと思います。
多くの人が満足できる測定精度だと思います。
また仮眠の検知機能も搭載されています。
呼吸トレーニング
1分から5分までの時間と、呼吸の速さを3段階から選択できます。
意外と時間と呼吸の速さのどちらも選択できるものは少ないので、良いと思います。
息を吸うタイミングと息を吐くタイミングで振動してくれるので、目を閉じて呼吸トレーニングをおこなえます。
アラーム
複数のアラームを設定できますし、特定の曜日のみ別の時間に設定することも可能です。
しかし設定した時間の30分程度前から、眠りの浅いタイミングで起こしてくれるスマートアラーム機能はありません。
またアラームの音を消せなさそうです。
振動だけで伝えてくれるようにしてほしいです。
通知
ペアリングされたスマートフォンに通知が届くと、スマートウォッチが振動して知らせてくれます。
通知を受けるアプリは「GloryFitPro」というアプリで選択できます。
通知の内容はそれほど多くは表示できないので、通知が来たかどうかを確認できる程度です。
またQS40を腕から外していても通知が来ると振動してしまいます。
このあたりは気になる方もいるかもしれません。
その他アプリ
ストップウォッチやタイマー、電卓も搭載しています。
動作速度
引っかかりは感じず、非常にスムーズに動作しています。
動作が重く、ストレスを感じるということはなさそうです。
バッテリー
すべての測定項目をオンにした状態で、1日に20%ほどのバッテリー消費でした。
充電は専用のマグネット端子のケーブルで充電します。
ワイヤレス充電器で充電できるものもありますが、熱を持つので、実はあまり充電が進んでいないということも多いです。
そのため専用端子のほうが安定して充電できるかもしれません。
充電は40分ほどで50%程度充電できました。
バッテリー持ちが良く、充電速度も十分だと思いました。
スマートフォンアプリ
「GloryFitPro」というアプリでデータの管理ができます。
画面は見やすく、十分なデータを確認できます。
また「デバイス」タブからはさまざまな設定をおこなえます。
「文字盤ストア」では無料の文字盤が多数公開されています。
情報量の多い文字盤や、かわいらしい文字盤など、さまざまな文字盤が公開されているので、自分好みの文字盤を選びやすいです。
設定項目には「スマートアラーム」と書かれていますが、眠りの浅いタイミングで起動するアラームを示すスマートアラームの機能ではなく、通常のアラームなので注意してください。
「アプリリマインダー」はアプリごとに通知を受けるか設定できます。
最初の画面では一部のアプリしか表示されていませんが、「ほかのリマインダー」をタップすることで、別のアプリの通知も受けられます。
スマートウォッチで通話をしたり、SMSに返信したりする機能も搭載されています。
他にもスマートウォッチで設定できる項目の多くをアプリで設定できます。
一点非常に残念なのが、Google Fitと連携できないことです。
私は歩数によってポイントがもらえたりするアプリを使っています。
これらのアプリはGoogle Fitの歩数データを使っていることが多いです。
Google Fitと連携できることは個人的にはほぼ必須なので、ぜひGoogle Fitと連携できるようにしてほしいです。
その他良い点
スタンドアラート搭載
長時間座っていると立つように通知してくれる機能があります。
座り過ぎを防止してくれます。
IP68防塵・防水対応
IP68防塵・防水に対応しており、ホコリや水がついても非常に故障しにくいです。
水泳や雨天時の使用も問題ありません。
まとめ
今回は、FOSMET QS40をレビューしました。
良い点
- 1万円を切る価格
- 高級腕時計のような外観
- 大画面の円形AMOLEDディスプレイ
- メタルバンドとシリコンバンドの2種類が付属
- 読みやすいフォント
- 画面ロック機能搭載
- 使いやすい呼吸トレーニング機能
- 十分なバッテリー性能
- スタンドアラート搭載
- IP68防塵・防水対応
気になる点
- Google Fitとの連携不可
- アラームの音を消せない
- リューズの動きがなめらかでない
- ウォッチを外してもAODが機能してしまう
- ディスプレイの明るさの自動調整機能がない
- GPS非搭載
- 運動の自動計測が使いにくい
- 細かい通知の内容は表示できない
- メタルバンドの長さ調整が難しい
- 腕から外していても通知が来ると振動する
高級感のあるデザインと充実した機能性を兼ね備えたこの製品は、ビジネスシーンでもカジュアルな場面でも活躍してくれます。
一方でGoogle Fitとの連携ができないことや、アラームの音を消せないことは、購入を検討する際に考慮すべきポイントだと思います。
逆にここが改善すると相当ハイレベルなスマートウォッチになると思います。
スマートウォッチを探している方、特にデザイン性と機能性のバランスを重視している方は、FOSMET QS40を選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。