こんにちは、isukoです。
薄型でスタイリッシュなロープロファイルキーボードは、デスク上をすっきりと見せてくれる魅力的なアイテムです。
中でも、NuPhy Air75 V3とKeychron K7 Maxは、デザイン性、打鍵感、機能性のすべてにおいて高いレベルを誇る、有力な選択肢ではないでしょうか。
今回比較するのは75%レイアウトのNuPhy Air75 V3に対して、60%レイアウトのKeychron K7 Maxです。
しかし、Keychron製品の中で、75%レイアウトのKeychron K3 Maxも仕様が似ているので、こちらを検討している方にも参考にしていただける内容だと思います。
今回は、NuPhy Air75 V3とKeychron K7 Maxを徹底比較します。
クセになる打鍵感・打鍵音でカスタマイズ性も高いワイヤレスロープロファイルキーボード NuPhy Air75 V3 レビュー【提供 三陽合同会社】

打鍵感・打鍵音良しの高性能ワイヤレスキーボード Keychron K7 Max レビュー


比較
デザイン

まず目を引くのは、Keychron K7 Maxのコンパクトさです。
ベゼル部分がほとんどなく、非常にすっきりとした印象を受けます。
これは75%レイアウトのK3 Maxも同様です。

キーキャップのデザインは、Air75 V3が小さな差し色をアクセントにしているのに対し、K7 Maxは2色のグレーとオレンジの差し色が特徴的です。

Air75 V3は付属のキーキャップで完全に単色にもできるため、よりシンプルな見た目を好む方にも対応できます。
K7 Maxの配色は好みが分かれるかもしれません。

カスタマイズ性という点では、Air75 V3は右上のキーを付属のパーツで交換し、ノブやスイッチに変更できるのが面白い点です。

横から見ると、K7 Maxはキースイッチが露出しているデザインです。
そのため、保管しているだけで埃が入り込み、キーの反応に問題が出ることがありました。

Air75 V3もスイッチが少し見えますが、K7 Maxほどではありません。
とはいえどちらのキーボードも、定期的にエアダスターなどで掃除する必要があると思います。

背面には、どちらもUSB-Cポートと各種スイッチが配置されています。
MacとWindowsのモード切り替えはどちらも可能です。
Air75 V3は電源オフ・有線・無線のモードを切り替えるスイッチですが、K7 MaxはBluetooth・有線・2.4GHzを切り替える仕様です。
また、Air75 V3はUSBドングルを本体に収納するスペースがあり、持ち運びの際に便利だと感じました。


ただ、重さはAir75 V3が722.1g、K7 Maxが442.9gとかなりの差があり、Air75 V3を持ち運ぶかというと難しいところです。
ちなみにK3 Maxの公称値は約525gです。

どちらも側面までは金属っぽい筐体ですが、底面はプラスチックです。
どちらも2段階の調整ができるスタンドがあります。
持ち運びを重視するならKeychron製品が良さそうですが、Air75 V3のずっしりとした重さは安定感にもつながっています。
打鍵音
打鍵音は、両者で大きく異なります。
今回はどちらもタクタイル系のキースイッチで、Air75 V3はBrown nanoスイッチ、K7 Maxはバナナスイッチで比較しました。
実際の打鍵音はYouTube動画をご覧ください。
Air75 V3はコトコトという低音で落ち着いた心地良い打鍵音です。
一方、K7 Maxはカチャカチャとした高音で軽快な打鍵音がします。
音量自体はK7 Maxのほうが小さいように感じましたが、人によっては少し耳障りに感じるかもしれません。
打鍵感
Air75 V3は、硬いプレートに打ち込んでいるような、しっかりとした打鍵感が非常に心地良いです。
ただし、タクタイル感は個人的には物足りないです。
対してK7 Maxは、タクタイル感がはっきりと指に伝わってくるのが特徴です。
どちらも底打ち時の衝撃は少なく、指へのダメージは少ないです。
接続性

どちらも有線、Bluetooth、USBドングルによる2.4GHz接続に対応しており、非常に優秀です。
スリープ復帰時に最初のキー入力が認識されないことがありますが、これは専用ソフトウェアでスリープ時間をカスタマイズすることで対応できます。
特にAir75 V3は、スリープさせない設定も可能です。
機能性


カスタマイズは、Air75 V3が「NuPhyIO」、K7 Maxが「Keychron Launcher」というブラウザアプリで行えます。
どちらも日本語UIに対応しており、キーマップの変更やライティングの調整が直感的にできます。

Air75 V3の「NuPhyIO」は、キーの押しっぱなしを再現する「トグルキー」や、2つのキーの同時押しの優先順位を決める「SOCD」、1つのキーにタップ・ダブルタップ・長押しの3つの機能を割り当てる「多機能クリック」など、ユニークな機能が豊富です。
一方、K7 Maxの「Keychron Launcher」には、「トグルキー」に相当する機能は見当たりませんでした。

「SOCD」に似た「スナップ・アクション」はありますが、こちらは後から押したキーが優先される仕様です。
Air75 V3の「多機能クリック」のようなTap Dance機能はありませんが、タップと長押しに別々の機能を割り当てるMod-Tapには対応しています。

これは「キーマップ」の「カスタム」から「Any」でキーコードを入力することで設定可能です。
Air75 V3の「多機能クリック」で英数・かなの切り替えを試したところ、切り替えが間に合わないことがありました。
しかし、K7 MaxのMod-Tapではスムーズに入力できました。
Karabiner-Elementsのような外部ソフトウェアが使えない環境でも安定して動作するのは、K7 Maxの大きな利点です。
バッテリー
バッテリー容量は、Air75 V3が4,000mAh、K7 Maxが2,000mAhです。
公称値では、Air75 V3がライトオフ時で最大1200時間、K7 Maxが最大110時間と、Air75 V3が圧倒的に長持ちします。
ちなみに、75%レイアウトのK3 Maxのバッテリー容量は1,550mAhで、ライトオフ時で最大78時間と、使用可能時間はより短いです。
バリエーションと価格

カラーは、Air75 V3がホワイトとブラックの2色展開です。
K7 Maxはブラックのみですが、K3 Maxにはホワイトもあります。
どちらのモデルもUS配列とJIS配列が用意されています。
ただし、JIS配列はどちらもやや特殊な配列になっています。
価格は、Air75 V3が公式サイトで28,600円です。
Keychron K7 MaxとK3 Maxは、バックライトの種類やホットスワップに対応しているかで価格が異なり、国内正規代理店のSUPER KOPEKでは19,000円から23,000円程度で販売されています。
まとめ
今回は、NuPhy Air75 V3とKeychron K7 Maxを徹底比較しました。
正直なところ、以前はKeychron K7 Maxの打鍵感・打鍵音はかなり優れていると感じていました。
しかし、NuPhy Air75 V3の「コトコト」と響く落ち着いた打鍵音と、しっかりとした打ち心地は、それを超えていると感じました。
ただ、どちらのキーボードも非常に高いレベルでまとまっており、どちらを選ぶかは個人の好みや状況によって変化すると思います。
NuPhy Air75 V3は、
- 超優秀な打鍵感と打鍵音を求める方
- バッテリー持ちを重視する方
- ノブ交換などのカスタマイズを楽しみたい方
に向いていると思います。
一方、Keychron K7 MaxやK3 Maxは、
- 携帯性を重視する方
- 高速なMod-Tapを重視する方
- コストパフォーマンスを重視する方
に向いていると思います。
私個人の好みとしては、打鍵感・打鍵音への驚きが大きく、NuPhy Air75 V3を選びます。
しかし、機能性と携帯性のバランスに優れたKeychron K7 Maxも、依然として非常に魅力的な選択肢であることに変わりはありません。
好みに応じて、あなたに合った1台を選んでください。
クセになる打鍵感・打鍵音でカスタマイズ性も高いワイヤレスロープロファイルキーボード NuPhy Air75 V3 レビュー【提供 三陽合同会社】

打鍵感・打鍵音良しの高性能ワイヤレスキーボード Keychron K7 Max レビュー

