こんにちは、isukoです。
最近は完全ワイヤレスイヤホンを使っている方は多いのではないでしょうか。
ケーブルが邪魔になることがなく、快適に使用できるのが大きなメリットです。
完全ワイヤレスイヤホンは音質だけでなく、機能性も重要なポイントです。
そんな中、コストパフォーマンスの高いイヤホンやヘッドホンを多数販売しているQCYから、メーカーとして相当に力を入れて開発された完全ワイヤレスイヤホンが発売されます。
新しい技術のMEMSドライバーを搭載しており、音質に大きな影響を与えています。
また、マルチポイントとLDACを併用でき、充電ケースはワイヤレス充電に対応しているなど、機能性にもこだわっています。
今回は、QCY MeloBuds N70をレビューします。

QCY MeloBuds N70 開封

パッケージ表面には製品の画像が印刷されています。

パッケージ裏面には製品の特徴が書かれています。

パッケージを開封すると、中には充電ケースとイヤーピース、USB-A to Cケーブルが入っていました。


重さはイヤホン単体で5.2g、充電ケース込みで48.6gです。
QCY MeloBuds N70 ペアリング方法
最初はイヤホンの絶縁テープをはがし、充電ケースにしまってフタを閉じたあと、フタを開けるとペアリングモードになります。

2台目以降はイヤホンを充電ケースにしまい、充電ケースのフタを開けた状態で充電ケース底面のボタンを長押しすることでペアリングモードになります。
ペアリングモードになったあとは接続したいデバイスのBluetooth設定で「QCY MeloBuds N70」を選択することでペアリングできます。
QCY MeloBuds N70 レビュー
デザイン

充電ケースはマットな質感です。
コンパクトな印象です。
前面にはLEDインジケーターがあります。

背面にはQCYのロゴマークがあります。

底面にはUSB-Cポートとボタンがあります。

充電ケースのフタの裏側には技適マークなどの表示があります。

イヤホンは充電ケースから取り出しにくいと感じました。

イヤホンは外側に光沢感があり、その他はマットな質感です。
スティック部分がある完全ワイヤレスイヤホンとしてはよくあるデザインだと思います。
装着感
スティック型イヤホンの割には耳の奥までイヤホンを差し込む印象です。
カナル型イヤホンが苦手な方には向かないかもしれません。
そのぶん安定感は感じます。
装着時の見た目

スティック部分の外側に光沢感があるので、主張は強いです。

耳からの飛び出しは少ないです。
音質

MeloBuds N70はMEMSドライバーと10mmダイナミックドライバーの2つのドライバーを搭載しています。
MEMSドライバーは高音を担当し、クリアで輝きのある、細部までこだわった表現をしてくれるようです。
一方ダイナミックドライバーは中音と低音を担当し、迫力のある低音と自然なボーカルを表現してくれるようです。

まずLDAC接続、イコライザーは「デフォルト」、ノイズキャンセルモードは「通常」で音質をチェックしました。
低音の量はちょうど良いです。
深い低音もかなり感じられます。
低音はドラムのキック音を感じられるというような感じではなく、重く、響くような感じです。
ボーカルの距離感はちょうど良いです。
ボーカルに伸びや芯があります。
ただ、ボーカルのサ行やタ行の空気が出る音がかなり気になります。
刺さる音というわけではないですが、かなり強調されているように感じました。
高音の主張は強めです。
SBC接続に変更すると、高音の主張が弱まりました。
ただ、ボーカルのサ行やタ行の音は気になりました。
接続性

マルチポイント(2台同時接続)に対応しています。
また、高音質コーデックのLDACにも対応しています。
さらに、マルチポイントとLDACが同時に使えます。
マルチポイントとLDACは併用できないものが多い中で、QCY製品はついに併用できるようになりました。
これは今後にも期待できると思います。
そして、片耳を充電ケースにしまうと、片耳で左右の音が聞こえます。
操作性
タッチセンサーで操作します。
操作時にフィードバック音が鳴りません。
そのため、正しく操作できているかが不安になります。
操作の受け付け自体は早いです。
装着検知センサーが搭載されており、イヤホンを外すと一時停止し、イヤホンを付け直すと再生されます。

この挙動も、片耳の着脱にしたり、両耳にしたりと変更できます。
非常に使いやすいです。
ノイズキャンセル性能

中音域や高音域は難しいですが、低音域のノイズはカットできている印象です。
「アダプティブ」は耳への負担を抑えつつ、快適に使えるように調整してくれるようです。
そのため圧迫感は少ないです。
周りの環境なども検知するためか、実際の効果が出るまでにANCに切り替えてから5秒ほどかかりました。
外音取り込み性能

少し取り込みの量は少ないと思います。
自分の声はこもってしまいます。
「ボーカル強調」であれば声のこもりは少し抑えられるので、つけたまま会話できそうです。
マイク音質
実際に収録した音声はYouTube動画をご覧ください。
静かな環境では少しこもっていますが、十分に聞き取れます。
60dB前後のレストランの音を流した環境では、自分の声は聞き取れるものの、周りの音が不自然な感じで非常に気になってしまいました。
バッテリー
イヤホンは46mAhで、イヤホン単体で最大10時間使用可能です。
充電ケースは490mAhで、充電ケース併用で最大50時間使用可能です。

充電ケースはワイヤレス充電に対応しています。
充電台に置くだけで充電できるので、非常に便利です。
アプリ
「QCY」アプリでイヤホンのカスタマイズが可能です。

「ステータス」タブでは左右のイヤホンと充電ケースのバッテリーの残りパーセントが表示されます。

「サウンド」タブではイコライザーとノイズキャンセルモード、左右の音量バランスを変更できます。


イコライザーは6つのプリセットと空間オーディオ、カスタムイコライザー、聴覚特性に応じて自動で調整してくれるイコライザーがあります。

カスタムイコライザーは10個の音域を-8から+8までの17段階で調整できます。
聴覚特性に応じたイコライザーは、文字の部分をタップすることで聴覚テストの画面が表示されます。

左右の聴覚特性を示してくれておもしろいですが、時間がかかります。

「設定」タブではさまざまな設定ができます。
1回タップから3回タップと、長押しの操作をカスタマイズできます。


「無効」も設定できるので、誤操作を減らせます。
イヤホンを鳴らして探す機能があります。

装着のフィット感をチェックしてくれる機能もあります。

MeloBuds N70は装着検知センサーを搭載しており、その動作について設定できます。

装着検出をオフにもできますし、片耳の着脱から両耳の着脱に変更することもできます。

ビープ音の音量を変更できます。

低遅延のゲームモードもあります。
通常時は50msほどの遅延が、ゲームモードをオンにするとほとんど感じなくなりました。
LDACやマルチポイントのオンオフができます。
必要なければオフにもできます。
LDACとマルチポイントが同時にオンにできるのは良い点です。
防水性能
IPX5の防水性能があります。
少し水にぬれる程度であれば問題ありません。
カラーと価格

カラーはブラックとチタンゴールド、パープルの3色です。
なお、パープルは近日中に追加予定とのことです。
Amazonでの通常価格は9,980円です。
まとめ
今回は、QCY MeloBuds N70をレビューしました。
良い点
- 安定したフィット感
- LDACとマルチポイントの併用可能
- 装着検知センサー搭載
- 長時間バッテリー
- 充電ケースがワイヤレス充電対応
- ビープ音の音量変更可能
- 低遅延のゲームモード搭載
- 1万円を切る価格
気になる点
- イヤホンの取り出しにくさ
- 強調されたボーカルのサ行やタ行の音
- 操作時のフィードバック音なし
- 騒がしい環境でのマイク音質
良い点・気になる点をまとめると上のような感じです。
特にボーカルのサ行やタ行の音が強調されてしまっているのは気になりました。
メーカーとしてはこのような音質を狙っているようなのですが、個人的には気になってしまいました。
一方、マルチポイントとLDACを併用できるのは非常に便利です。
バッテリー持ちも良く、充電ケースはワイヤレス充電にも対応しており、機能性は高いです。
1万円を切る価格帯でここまでの機能性を搭載しているというのは現状まずありません。
音質面で強い高音を求めているという方には最適な選択肢です。
