こんにちは、isukoです。
イヤーカフイヤホンは、メガネに干渉せず、周りの音を聞きながら音楽を楽しめるのが魅力です。
最近では多くのメーカーからイヤーカフイヤホンが登場しています。
そんな中、JOYROOMとSOUNDPEATSはコストパフォーマンスの高いイヤーカフイヤホンを販売しています。
先日、JOYROOM OE3とSOUNDPEATS Clip1をそれぞれレビューしました。
今回は、JOYROOM OE3(以下、OE3)とSOUNDPEATS Clip1(以下、Clip1)を徹底比較します。




比較
デザイン

充電ケースのデザインは、OE3がガンメタリック調、Clip1がラメの入ったようなデザインです。
個人的にはOE3の充電ケースのほうが反射が抑えられており、好みです。

イヤホン本体の形状は大きく異なり、OE3はスピーカー部分がインナーイヤーイヤホンのような形状をしています。
光沢感があり、特徴的なデザインです。
充電ケースから取り出して装着する際に、大きくひねる動作が必要なのが少し気になりました。

一方、Clip1は丸い部分と細長い部分が組み合わさった、最近のイヤーカフイヤホンとしては一般的なデザインです。
全体的にマットな質感ですが、一部に光沢のあるパーツが使われており、それがアクセントになっています。
ただ、マットな部分が少し安っぽく感じられるかもしれません。
イヤホンは、マットな質感のClip1のほうが好みです。
耳にかける接続部分はどちらもやわらかい素材ですが、しっかりと元に戻る力があります。
装着感
どちらのイヤホンも軽い装着感です。
軽く頭を振っても落ちそうな不安感はありません。
OE3はスピーカー部分が耳の穴の近くに来ますが、耳の中に入るわけではありません。
Clip1も挟む力は適度で、長時間着けていても違和感を覚えることは少ないと思います。
どちらも接続部分が少し長いため、挟む力だけで支えられている感覚があります。
装着時の見た目

横から見ると、OE3は光沢感と独特な形状から、やや主張が強く感じられます。
一方Clip1はマットな質感がメインなので、主張が少ない印象です。
しかし丸い部分の光沢パーツがアクセサリーのような雰囲気を演出しています。

上から見ると、どちらも接続部分の飛び出しは大きめです。
音質
リファレンス環境は以下の記事をご覧ください。



OE3はイコライザーを「デフォルトサウンド」に設定し、「低音ブースト」をオンにしています。

Clip1はLDACで接続し、イコライザーは「適応型EQ」を使用しました。
全体として、音質はClip1のほうが明らかに良いと感じました。
OE3は全体的にシャカシャカした印象で、低音の量感がかなり少なく感じられます。
一方、Clip1は深い低音も感じられます。
J-POP系の楽曲では、OE3は電子的な音が、かなりデジタル感が強く感じられました。
Clip1は空間を広く感じられ、音の深みやボーカルの質感といった細かな表現も感じ取れます。
OE3はセール時の価格を考えると健闘していると感じますが、特に中低域の物足りなさが気になりました。
Clip1は情報量が多く、解像度の高いサウンドで、イヤーカフイヤホンとしてはかなりレベルの高い音質です。
音もれ
イヤーカフイヤホンであるため、どちらのモデルもある程度の音もれは避けられません。
静かな環境で、ふつうに音楽を楽しめる程度の音量で聴いてみたところ、50cmほど離れていても何の曲が流れているか分かるくらいには音もれします。
特にOE3のほうが音もれは大きいように感じました。
接続性
OE3、Clip1ともにマルチポイントに対応しています。
Clip1はさらに高音質コーデックのLDACにも対応していますが、LDACとマルチポイントの併用はできません。
スーパーマーケットで使ってみましたが、どちらのモデルも音が途切れることはなく、接続は安定していました。
また、どちらも片耳だけで左右両方のチャンネルの音を聴けます。
さらに、どちらも左右の区別がなく、充電ケースのどちらにも収納して充電できます。
どちらも耳に装着した時点でイヤホンの左右が識別されます。
Clip1の価格帯でもこの左右の識別機能はすごいと感じましたが、同様の機能がさらに低価格のOE3にも搭載されているのは驚きです。
操作性
どちらもイヤホン全体がタッチセンサーになっています。
Clip1は操作時のフィードバック音がありませんが、OE3はフィードバック音があります。
ただし、Clip1には装着検知センサーが搭載されています。
イヤホンを耳から外すと自動で音楽が一時停止し、付け直すと再生されるのは便利に感じる方もいると思います。
マイク音質
実際の音声はYouTube動画をご覧ください。
静かな環境では、どちらもクリアに音声を届けられます。
ただし、Clip1は少し音量が小さいように感じました。
60dB前後のレストランの音を流した環境では、OE3はやや周りの音が残るものの、声はクリアに聞こえます。
Clip1は周りの音をしっかりと抑えられていますが、音は小さいと感じました。
バッテリー
OE3はバッテリー容量の記載を確認できませんでした。
Clip1のバッテリー容量は、イヤホン単体は45mAh、充電ケースは450mAhです。
イヤホン単体の再生時間はOE3が最大6時間、Clip1が最大8時間です。
充電ケース併用ではOE3が最大22時間、Clip1が最大40時間と、どちらの場面でもClip1のほうが長く使用できます。
どちらのモデルも充電ケースはワイヤレス充電には対応していません。
アプリ
OE3は「JR Audio」アプリ、Clip1は「PeatsAudio」アプリでカスタマイズができます。


OE3のアプリでは、イコライザーは6つのプリセットと、低音ブースト機能があるだけです。



一方、Clip1はイコライザーのプリセットも10種類と多いですし、聴覚特性に合わせて音質を最適化する「適応型EQ」や、細かく調整できるカスタムイコライザー、Dolby Audio、ダイナミックEQなど、音質のカスタマイズ性が非常に高いです。


どちらもタッチ操作に割り当てられるのは4種類だけで、タッチ操作だけですべての操作ができないのは残念です。
防水性能
防水性能は、OE3がIPX4、Clip1がIPX5です。
どちらも汗や雨には耐えられますが、Clip1はより防水性能が高いです。
カラーと価格
カラーバリエーションは、OE3がグレー、パールホワイト、パープルの3色です。
Clip1はブラックの1色のみです。
Amazonでの通常価格は、OE3が6,980円、Clip1が9,980円です。
ただし、OE3はセールで半額近くになることもあり、Clip1もセール時には7,000円台で販売されていることがあります。
まとめ
今回は、JOYROOM OE3とSOUNDPEATS Clip1を比較しました。
JOYROOM OE3は、セール時の価格を考えると非常に魅力的です。
音質にこだわりがなければ、価格に対して機能性は高いので、イヤーカフイヤホン入門機として良い選択肢になるかもしれません。
一方、SOUNDPEATS Clip1は、価格は少し上がりますが、LDACによる高音質、装着検知、多機能なアプリなど、総合的な完成度でOE3を上回っています。
音質を重視するなら、間違いなくClip1がおすすめです。
私としては、全体的な満足度の高さから、SOUNDPEATS Clip1を選びます。
どちらも個別にレビューをしているので、そちらも参考にしてください。



