こんにちは、isukoです。
イヤーカフイヤホンは耳をふさがず、メガネにも干渉しないので、私はよく使用しています。
コストパフォーマンスの高いイヤホンやヘッドホンを多く販売しているSOUNDPEATSは、イヤーカフイヤホンも販売してきました。
そんなSOUNDPEATSから、新しいイヤーカフイヤホンが発売されました。
今回は、SOUNDPEATS Clip1を、旧モデルのUUイヤーカフイヤホンと比較しつつ、レビューします。

安くなったのに進化点が多い SOUNDPEATS UUイヤーカフイヤホン レビュー【提供 SOUNDPEATS】

SOUNDPEATS Clip1 開封

パッケージ表面には製品の画像が大きく印刷されています。

パッケージ裏面には製品の特徴が書かれています。

パッケージを開封すると、中にはイヤホンが入った充電ケースとUSB-A to Cケーブル、書類、ステッカーが入っています。


重さはイヤホン単体で5.4g、充電ケース込みで55.4gです。


一方、UUイヤーカフイヤホンの重さはイヤホン単体で4.6g、充電ケース込みで45.8gです。
SOUNDPEATS Clip1 ペアリング方法
最初はイヤホンの絶縁テープをはがして充電ケースにしまってフタを閉じてから再度開くと、ペアリングモードになります。

2台目以降は、イヤホンを充電ケースにしまい、充電ケース背面のボタンを長押しすることでペアリングモードになります。
ペアリングモードになった後は、接続したいデバイスのBluetooth設定画面で「SOUNDPEATS Clip1」を選択するとペアリングできます。
SOUNDPEATS Clip1 レビュー
デザイン

充電ケースは、ラメが入ったような光沢のあるデザインです。
個人的には反射が強い点が少し気になりました。
UUイヤーカフイヤホンの充電ケースはマットで、個人的にはこちらのほうが好みです。
サイズはClip1のほうが一回り大きいです。
天面にはSOUNDPEATSのロゴマークがあります。

前面にはLEDインジケーターがあります。

背面には充電用のUSB-Cポートとボタンがあります。

フタの裏側には技適マークなどの表示があります。

イヤホンはUUイヤーカフイヤホンと同様、丸い部分と細長い部分が組み合わさったデザインです。
このデザインは前後がわかりやすいので、装着しやすいです。
全体的にマットな質感ですが、部分的に光沢のあるパーツやロゴマークがアクセントになっています。
ただ、マットな部分の質感が少し安っぽく感じました。
耳にかける接続部分はやわらかい素材ですが、元に戻る力は強いと感じました。

また、UUイヤーカフイヤホンでは物理ボタンが搭載されていましたが、Clip1ではタッチセンサーが搭載されています。
このあたりについては操作性のところで説明します。
装着感
軽い装着感で、耳を挟む力も適度なため、違和感は少ないです。
個人的にはUUイヤーカフイヤホンよりさらに装着時の感覚が少なく使用できると感じました。
ただし、UUイヤーカフイヤホンと同様に接続部分が少し長めなので、挟む力だけで固定されているような印象を受けました。
装着時の見た目

基本的にはマットな質感で主張は少ないですが、丸い部分の光沢のあるパーツがアクセサリーのような雰囲気を演出しています。

上から見ると、接続部分が耳から飛び出して見えます。
音質

LDAC接続で、イコライザーを「SOUNDPEATSクラシック」に設定して音質をチェックしました。
非常にクリアで、情報量が多いです。
低音の量はちょうど良く、深い低音も感じられます。
ボーカルは少し遠くに聴こえますが、伸びや芯があります。
高音の主張が強いですが、刺さるほどではなく、キラキラとした音を楽しめます。
次に、AAC接続に変更してみました。
低音のクリアさは少し失われますが、高音の主張が抑えられ、全体のバランスは良くなったと感じます。

再びLDAC接続に戻し、イコライザーを「低音を強く」に設定しました。
クリアさを保ちつつ、より深い低音を感じられるようになります。
ボーカルの位置もちょうど良くなり、高音の主張も少し抑えられました。
「SOUNDPEATSクラシック」では高音寄りでしたが、バランスの取れた音になった印象です。
UUイヤーカフイヤホンと聴き比べてみると、Clip1のほうが明らかにクリアでした。
また、高音が非常に良く聴こえます。
ただ、Clip1は情報量が非常に多いので、聴き疲れしてしまうかもしれません。
UUイヤーカフイヤホンは高音は適度な主張で、情報量も多過ぎないので、長時間音楽を聴くのに向いています。
音もれ
静かな環境では、ふつうに音楽を楽しめる程度の音量で50cmほど離しても何の曲が流れているかわかる程度には音もれしていました。
図書館などで使うのは注意したほうが良いと思います。
接続性
UUイヤーカフイヤホンと同じく、マルチポイント(2台同時接続)に対応しています。
また、イヤホンに左右の区別がなく、どちらの向きでも充電できます。
UUイヤーカフイヤホンからの強化点は、高音質コーデックのLDACへの対応と、装着検知センサーの搭載です。
LDACに対応していることにより、よりクリアで、情報量の多い音楽を聴くことができます。

ただし、マルチポイントとLDACの併用はできません。
また装着検知センサーが搭載されていることにより、イヤホンを外すと一時停止し、装着し直すと再生されます。

この機能が不要な場合はアプリでオフにもできます。
この装着検知センサーによるものなのか、UUイヤーカフイヤホンではイヤホンを充電ケースにしまうことで左右が認識されていたのですが、Clip1ではイヤホンを充電ケースにしまわず、左右を入れ替えて装着すると左右の音声が入れ替わりました。
接続の安定性については、LDAC接続でスーパーマーケットで使用してみましたが、特に途切れは感じませんでした。
ただ、試作機だからかもしれませんが、片耳が遅れて起動することがありました。
また、片耳を充電ケースにしまって片耳だけで使っても、左右両方の音は流れませんでした。
操作性

UUイヤーカフイヤホンでは物理ボタンでの操作でしたが、Clip1はタッチ操作に変わっています。
しかし、イヤホンのどこを触っても操作できます。
操作の受け付けも早いです。
ただし、操作時のフィードバックはないため、正しく操作できているか不安になります。
装着検知センサーも搭載しており、イヤホンを外すと一時停止し、装着し直すと再生されます。
マイク音質
実際に収録した音声はYouTube動画をご覧ください。
静かな環境ではクリアですが、やや音が小さいと感じました。
60dB前後のレストランの音を流した環境では、UUイヤーカフイヤホンと比較して周りの音をかなりカットできていると感じましたが、やはり音は小さいです。
バッテリー
イヤホン単体のバッテリー容量は45mAhで、最大8時間の使用が可能です。
充電ケースの容量は450mAhで、ケースと併用すると最大40時間使用できるようです。
一方、UUイヤーカフイヤホンのイヤホン単体のバッテリー容量は45mAhで、最大8時間の使用が可能です。
充電ケースの容量は400mAhで、ケースと併用すると最大30時間使用できるようです。
充電ケースが一回り大きいぶん、充電ケースのバッテリー容量が増えており、より長時間使用できるようになっています。
どちらも充電ケースはワイヤレス充電には対応していません。
アプリ
メーカーは新しい「SOUNDPEATS」アプリを開発中のようですが、現状では既存の「PeatsAudio」アプリのほうが完成度が高いと感じました。
そのため、「PeatsAudio」アプリを使用していきます。

アプリの最初の画面では、左右のイヤホンと充電ケースのバッテリー残量がおおまかにわかります。

Dolby Audioのオン・オフを切り替えられ、音楽モードとムービーモードが選択可能です。
音楽モードを試したところ、自然に音の空間が広がるように感じました。
ただし、低音は少し弱くなるため、迫力を求めるのであればオフのほうが良いかもしれません。
また、Dolby AudioはLDACとの併用はできません。
その他にも、マルチポイントや装着検知センサー、低遅延のゲームモードのオン・オフも設定できます。
ゲームモードをオンにすると、遅延が約100msから約50msに短縮されました。
ただし、ゲームモードはLDACとの併用ができません。


操作のカスタマイズも可能で、左右のイヤホンの2回タップと3回タップの操作を割り当てられます。
現状1回タップは誤操作のリスクがあるため、無効化しているようです。
やはり誤操作のリスクを回避するために、物理ボタンを搭載するのが良いのではないかと思います。

ダイナミックEQをオンにすると、音に厚みが出ます。
しかし、ダイナミックEQもLDACとの併用ができません。

LDACを使用したほうがクリアな音に感じるので使いたいのですが、マルチポイントなどの機能と併用できないのは残念です。
LDACとマルチポイントの併用はできるようにしてほしいと思いました。


右上の三本線をタップするとその他の設定ができます。
通知音の音量を変更できます。
特に今回は個人的に起動時の音が大きいと感じたので、音量が調整できるのは良いです。


イコライザーは「適応型EQ」と10個のプリセット、カスタムイコライザーがあります。

「適応型EQ」は聴覚テストを行い、聴覚特性に応じたイコライザーに調整してくれる機能です。
しかし、イヤーカフイヤホンは周りの音が聞こえてしまうため、正しく測定するのは難しいと思いました。

カスタムイコライザーは10個の音域を-6から+6までの13段階で調整できます。
カスタマイズ性は高いですが、変更が反映されるまでに時間がかかります。
防水性能
UUイヤーカフイヤホンと同じ、IPX5の防水性能があります。
少し水にぬれる程度であれば問題ありません。
カラーと価格
カラーはブラックのみです。
UUイヤーカフイヤホンは4種類のカラーバリエーションがあるので、カラーバリエーションが増えてくることを期待したいです。
Amazonでの通常価格は9,980円です。
一方、UUイヤーカフイヤホンは6,180円です。
まとめ
今回は、SOUNDPEATS Clip1を、旧モデルのSOUNDPEATS UUイヤーカフイヤホンと比較しつつ、レビューしました。
良い点
- 違和感の少ない軽い装着感
- クリアで情報量の多い音質
- マルチポイント対応
- LDAC対応
- 左右の区別がない利便性
- 装着検知センサー搭載
- アプリによる細かいカスタマイズ性
- IPX5防水
- 1万円を切る価格
気になる点
- 充電ケースの光沢感
- イヤホンのマット部分の少し安っぽい見た目
- 耳から大きく飛び出す長めの接続部分
- タッチ操作
- LDACと一部機能の併用不可
- ときどき遅い片耳の起動
- ブラックのみのカラー
良い点・気になる点は上のような感じです。
充電ケースのデザインやイヤホンの質感など、デザインは少し安っぽく感じてしまいました。
またLDACと、マルチポイントなどの一部機能が併用できないのは残念です。
しかし、非常にクリアで情報量の多い音を届けてくれます。
これが1万円以下で購入できるというのは驚きです。
SOUNDPEATS UUイヤーカフイヤホンと比較すると、Amazonでの通常価格の差は大体4千円ほどです。
BGMとして音楽を楽しむ程度であれば、SOUNDPEATS UUイヤーカフイヤホンも十分に高音質ですし、聴き疲れしなくて良いと思います。
しかし、イヤーカフイヤホンでも音楽を高音質で聴きたいという方には、SOUNDPEATS Clip1は非常に良い選択肢です。
SOUNDPEATS UUイヤーカフイヤホンとSOUNDPEATS Clip1は機能性は似ていながら、音質の傾向は異なります。
私はSOUNDPEATS UUイヤーカフイヤホンを7か月ほど使用してきましたが、バッテリーの持ちが悪くなってきている印象です。
気分に合った音で聴くためと、サブ機として持っておくことも考え、どちらも購入するというのも良いのではないでしょうか。

安くなったのに進化点が多い SOUNDPEATS UUイヤーカフイヤホン レビュー【提供 SOUNDPEATS】
