こんにちは、isukoです。
ワイヤレスでも高音質で音楽を楽しめるイヤホンやヘッドホンが増えてきています。
高音質で音楽を楽しむためにはイヤホンやヘッドホンに搭載されるドライバーも重要ですが、容量の大きいハイレゾ音源のデータを送信するためのコーデックも重要です。
AndroidスマートフォンではLDACやaptX Adaptiveといった高音質コーデックに対応していることが多いですが、iPhoneやiPadはこれらのコーデックには対応していません。
しかし、今回紹介するAKG N5 HybridではiPhoneでもハイレゾ音源を楽しめます。
今回は、AKG N5 Hybridをレビューします。
AKG N5 Hybrid 開封
パッケージ表面には製品本体の画像が大きく印刷されています。
パッケージ裏面は一部中が見えるようになっており、イヤホンとUSBドングルが見えます。
また製品の説明が英語で書かれています。
パッケージを開封すると、イヤホンとUSBドングル、USB-CをUSB-Aに変換するアダプター、イヤーピース、充電ケース、USB-A to Cケーブル、説明書などの書類が入っています。
充電ケースはマットな質感です。
しかし価格に対しての高級感はあまり感じられません。
充電ケース上面にはAKGのロゴがあります。
充電ケース前面にはバッテリー残量を示すインジケーターがあります。
充電ケース背面にはUSB-Cポートがあります。
充電ケース底面には技適マークなどがあります。
また充電ケースはワイヤレス充電に対応しており、ワイヤレス充電台に置くだけで充電できます。
イヤホンを見ていくと、短いスティックがついている形状です。
スティックの部分にはAKGのロゴが大きく入っています。
ここは気になる人がいるかもしれません。
このロゴの部分あたりがタッチセンサーになっています。
またN5 Hybridの大きな特徴は、USBドングルが付属していることです。
USBドングルはL字の形状で、スマートフォンなどに接続しても邪魔になりにくいです。
USBドングルも充電ケースに収納でき、マグネットで吸着するので、充電ケースをひっくり返しても簡単には落ちません。
イヤホン単体での重さは6.1g、USBドングル単体での重さは2.6g、充電ケースにすべてを収納したときの重さは62.9gです。
AKG N5 Hybrid ペアリング方法
最初はイヤホンを充電ケースに入れることでペアリングモードになります。
2台目以降は、イヤホンのどちらかのタッチパネルを2回タップし、2回目のタップではタッチパネルから指を離さないようにして待つか、「AKG Headphones」アプリで「新しいデバイスにペアリングする」を選択することで、ペアリングモードになります。
ペアリングモードになったあとは、接続したいデバイスのBluetooth設定から「AKG N5 Hybrid」を選択することでペアリングできます。
AKG N5 Hybrid レビュー
音質
N5 Hybridは高音質コーデックとして、Bluetooth接続時はLDAC、ドングル接続時はLC3plusに対応しているので、どちらの音質もチェックしました。
どちらも低音の量はちょうど良いですが、深い低音は感じにくいです。
ボーカルはLDACでは若干遠めですが、LC3plusではちょうど良い距離感に感じました。
どちらもボーカルには芯がありますが、もう少し伸びがほしいと思いました。
またどちらも高音には十分に存在感があります。
しかしLC3plus接続時は少し音が刺さるように感じました。
ノイズキャンセル性能
ノイズキャンセル性能は高めです。
低音のノイズはもちろん、中音・高音のノイズも確実に小さくなっています。
しかし耳が詰まるような感覚が強い印象です。
外音取り込み性能
外音取り込み機能はアンビエントアウェアとトークスルーの2つのモードがあります。
どちらも周りの音は聞きやすい印象です。
アンビエントアウェアでは自分の声がこもりますが、トークスルーではこもりにくいです。
しかしトークスルーではホワイトノイズの音量が大きくなります。
良い点
装着感が良い
装着感が軽いです。
しかし落ちてきそうで不安という感じはありません。
スティック型イヤホンは全体的に装着感が軽めなので、しっかりとした装着感が苦手という人はスティック型イヤホンを試してみてください。
多くのデバイスでハイレゾ音源を楽しめる
N5 Hybridは高音質コーデックのLDACに対応しています。
LDACに対応しているデバイスは多いので、多くのデバイスでハイレゾ音源を楽しめます。
さらに、N5 HybridにはUSBドングルが付属しています。
N5 Hybridはドングルと接続する場合はLC3plusというコーデックで接続できます。
LC3plusでは24bit/96kHzで音声を送れます。
iPhoneやiPad、MacはLDACに対応していませんが、このドングルを接続することでハイレゾ音源を楽しめるようになります。
また、USBドングルに接続しているときもBluetoothで1台のデバイスと接続しておけます。
接続したデバイスに着信があるとBluetooth接続に切り替わり、そのまま通話できるようになります。
通話終了後はUSBドングルに接続が戻ります。
充電ケースはワイヤレス充電対応
充電ケースはワイヤレス充電に対応しています。
充電ケースをワイヤレス充電台に置くだけで充電できるので、楽に充電できます。
低遅延モード搭載
N5 Hybridにはビデオモードという名前の低遅延モードがあります。
通常時は50msほどの遅延を感じましたが、ビデオモードをオンにすることでほとんど遅延を感じなくなりました。
気になる点
USBドングルの接続にクセがある
N5 HybridはUSBドングルで接続できることが魅力ですが、そのUSBドングルの接続にはクセがあります。
まずUSBドングルに接続して音声を再生すると、音の先頭が途切れます。
この挙動はUSBトランスミッターでも確認していたので、仕方がないのかもしれません。
また、USBドングルはハブを経由して接続すると不安定になる場合があります。
私の場合MacのUSB-Cポートからハブ機能付きのディスプレイに接続し、ディスプレイのUSBポートにドングルを接続して使用したところ、音が途切れたり、勝手にBluetooth接続に切り替わったりということが発生しました。
USBドングルはデバイスに直接接続することをオススメします。
さらに、N5 Hybridは左側のイヤホンを2回タップすることでドングル接続とBluetooth接続を切り替えられますが、Bluetooth接続にしているにもかかわらず勝手にドングル接続に切り替わることがありました。
サポートに問い合わせたところ、Bluetoothの接続が途切れるとドングル接続に切り替わるということでしたが、直前までBluetoothで音声が再生されているにもかかわらず、ドングルに接続を割り込まれました。
USBドングルを使用する場合は注意しておく点が多いです。
音声が割り込まれる
N5 Hybridはマルチポイントに対応しており、2台のデバイスに同時に接続できます。
しかし、後に再生したほうの音声が割り込んで再生される仕様です。
この仕様の場合、パソコンとスマートフォンに同時接続し、パソコンで動画を見ながらスマートフォンでSNSを見ていると、SNSの動画広告に反応してパソコン側の音声が流れなくなります。
この仕様は不便なので、改善してほしいです。
イヤーピースの選択肢が限られる
有線イヤホン用のイヤーピースを装着するとイヤホンが充電ケースに入らず、充電できないことがあります。
そのため完全ワイヤレスイヤホン用のイヤーピースを装着する必要があります。
最大音量のリミッターはあまり効果がない
「AKG Headphones」アプリは最大音量にリミッターをつけるかどうかを設定できます。
これをオンにすることで、音量を85dB以下に設定して聴力を保護してくれるようです。
しかしスマートフォンで試してみると、オンにしても音量を上げれば十分な音量になるので、あまり効果がないと感じました。
タッチ操作の自由度が低い
タッチ操作は「AKG Headphones」アプリでカスタマイズできます。
しかしタッチ操作はあらかじめ用意されているセットから1つを選ぶ形式になっています。
そのため再生コントロールとアンビエントサウンドの操作、音量コントロールのどれかはイヤホンでは操作できません。
その点は注意が必要です。
まとめ
今回は、AKG N5 Hybridをレビューしました。
付属のUSBドングルを使用することで、iPhoneやiPadでもハイレゾ音源を楽しめるのは良いです。
しかし、そのUSBドングルの接続にはクセがあり、それを理解して使う必要があります。